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114.学級委員会長

 4月上旬。今日は進級してから初めての通常委員会。臨時委員会と違って通常委員会は1年間就任する。学級委員会、副学級委員会、風紀取り締まり委員会、保健委員会などが含まれる。通常委員会には総務会は関与せず、通常委員会の次の日に行われる通常委員会長会の進行役として総務会は出席する。今回の初回はその通常委員長会に出る各委員各学年ごとにいる委員会長を決めるのだ。決まった委員長は本部、生徒会室に登録しに来る。ちなみに、3年生の委員長は2年生からの繰り越し。文化最後、現在は各委員会の3年委員会長が就任している委員長に2年生委員会長が就任する都合だ。委員会長と委員長、名前は似てるが偉さが違う。委員会長は各学年内のお偉いさんだが委員長は学校全体のお偉いさんなのだ。そのため、毎年、どこの委員会も2年生が長引く。現に繰り越しのない1年生委員会長は全ての委員会が登録しに来た。逆に2年生委員会長は全く来ない。はぁ、総務会(こっち)は各学年全ての委員会の委員会長が決まらないと帰れないのに!こっちの身にもなれ!!


 というわけで、現在、暇をもて余している。

「トランプ、飽きたー!」

土田君がトランプを投げる。

「さっき、ウノやったしねぇ。じゃあ、しりとりでもやる?」

私が提案。

「うん。」

「じゃあ、私から。しりとりのりからね。りー、りー・・・・・、りんご!」

「轟音。って、終わっちゃた!?」

「うーん。じゃあ、次、土田君から。」

「りー、りー・・・・・、梨園!っあ、また終わっちゃた!!?」

「お前、わざとだろ!!」

土田君にお兄ちゃんの制裁が下った。

「イタッ!わざとじゃないよー。本気!本気と書いてマジと読むってやつ!!」

「嘘付け!!」

ドアがノックされる。「どうぞー」と言うと、入ってきたのはライライだった。

「わー!ライライだー!」

「ライライだー!!」

私と土田君でライライを囲う。

「あんたたち・・・・・、・・・・暇だったんだな。」

「だって、ウノとトランプをやって飽きたから、しりとりしてたの。そうしたら土田君が、1回目は私からスタートしてりんごって言ったら轟音って返してきたから終わっちゃって、次は土田君から始めたら梨園って言って終わらせちゃったんだもん。」

「土田、それ絶対わざとだろ。」

「わーん!ライライまで俺のこといじめるぅー!」

「いじめじゃないよ、土田君。事実だよ、事実。で、雷君は何しに来たの?」

私達がいつまでもライライで遊んでいそうだと判断した瞬君が用件を聞く。

「えーと、報告。2年学級委員会長になったんだよ、俺。だから登録しに来た。」

「わーい!ライライが委員長だー!」

「わーい!よかったね、土田君。これでライライにもっと構ってもらえるよ!」

「うん♪」

「(怒)」

ライライのイラポがたまった。学級委員会(副学級委員会もね)は生徒会の下の組織みたいなものだから、土田君が大喜び。

「あ!てことは、ライライのところは委員会、終わったんだよね。遊ぼう、遊ぼう!」

「俺がいたらダメだろ、ここ。」

「別に構いませんよ。」

生徒会長の許可が下りた。

「わーい!遊ぼう!」

「遊ぼう!」

私と土田君がライライにじゃれ付く。

「あんたは子供か!!」

ライライが突っ込みを入れた。

「えー、だって、私達、まだ未成年だからまだ子供だよ?」

「月影・・・・・、そこだけ正論で返すな・・・・・・・。」

次話は明日、16日土曜日午前10時にup

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