092.コンビ
電車でちょこまかと移動するので、電車に乗っている。今日は福島県と宮崎県に行く予定。正直観光はあまりできない。
次の日は岩手県を通過。青森に行くのでかなりの時間電車に乗っている。暇なのでウォー○マンを取り出した。
「先輩も聞きますか?アニソンばっかりですけど。」
「うん。」
私は鞄からダ○ソー商品である、1つのイヤホンをさす穴を2つ穴にするやつを取り出した。私が持っているものは古いものなので形が違うが今も売っている。2つのイヤホンをさすことに成功した私は片方にイヤホンを先輩に渡す。2人ともイヤホンを装着したら音楽を流す。
♪~
ライライをぎゃふんと言わせるために私が歌った曲が流れた。また次の曲で、
♪~
これはクリスマスイブのときに私が歌った。
「2回目だな。」
「はい・・・・・・。」
先輩も分かったようだ。
「プレイモードはシャッフルにしているはずなんですが・・・・・・・」
♪~
ぎゃ!3回目!これも歌ったよ。
「フフフ」
「っえ?どうしましたか?先輩。」
「いや、ここまでくると偶然ってすごいなって思って。」
「た、確かに・・・・・・。」
「3曲とも、同じ人が歌ってる?」
「はい。声優さんです。去年の白黒にも出ました。」
「そうなんだ。そういえば去年の白黒は見れなかったなぁ。」
「ドッキリを仕掛けたからですか?」
「うん、そう。」
「仕掛けられた私はバッチシ観ましたけど・・・・・。なら、土田君が嘆いてませんでしたか?」
「あー、確かに騒いでたなぁ。そうしたらさ、睦が『うるさい!!』って言って殴ってたよ。しかも、殴られた後に土田が『あ!録画してた!』とか言ってまた殴られてたよ。」
「いつもそんな感じですよね、あの2人。なんか、漫才コンビって感じ。」
「確かに・・・・・・。そういえば、慧と水原の方は何やってるんだろうな。」
「まぁ、あの2人のことですから漫才コンビと違って奇行に走ったりはしないとは思いますけど・・・・・・・、何というか・・・・・・・・。」
「うん、そうだな・・・・・・。」
怖い。
「あっちが漫才コンビなら金島先輩と瞬君はブラックコンビでしょうか。」
「本人たちに言ったら怒られそうだけどな。・・・・・・・・・・。」
「どうしたんですか?」
「いや・・・・・・・、俺たちはどうなのかなって・・・・・・・。」
「どうって・・・・・・・・、何コンビかってことですか?」
「コンビ・・・・・・・・?」
「え?」
「俺的にはコンビじゃなくて・・・・・・・」
「?」
「―――――がいいかな。」
「え?」
電車と電車がすれ違った。なので、先輩が赤くなりながら言った言葉は聞き取れなかった。
「先輩、もう1回いてもらってもいいですか?」
「・・・・・・・、いや、いい。何でもないよ。」
先輩は残念そうにそういった。