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009.ベタな予想外

また数ヵ月後、現在4月。本日は、私達聖魔高校18期生の入学式である。

家を出ると瞬君が待っていた。

「おはよう。」

「おはようー。」

電車に乗り、学校にたどり着く。そして、みんなが楽しみにしているクラス表を見る。

「うん。同じだね。」

「うん。しかも3年間も。」

分かってはいたけどね。

そう、三年間同じ。なぜかと言うと、私が特別進学科にスライド合格したからだ。合格通知に特別進学科合格と書いてあったのを見たときは驚いた。前世の記憶がある私は格言として、勉強はしといて損はない、と知っていたので結構勉強は頑張っていた。それに、前世の記憶と言うチートのおかげで高校の内容までの基礎学力は持っている。だから、今の私は応用や難問のみをやればいいのだ。その結果がこのスライド入学である。ちなみに、特進は各学年1クラスしかなく3年間同じクラスなのだ。

 そして、この入学式の最後では生徒会役員と風紀委員(2つ併せて総務会と言う)の発表がある。基準としては持ってる魔法の種類のレア度。珍しいと言うか貴重な魔法を持ってるが選ばれる。一番貴重な魔法は精霊魔法。その次が魔元素魔法。その次には色々ある。例えばヒロインの持つコピー魔法や私の持つ細胞活性化魔法など、主に応用すると色々な魔法が使るものが多い。コピー魔法は、魔法師の血を少量でも自分の体内に取り込むとその魔法師の魔法が会得出来る魔法。しかし、得意不得意と言った方が良いかもしれないが、魔法には体に合うものと合わないもの、があるので習得できても全部使えるわけではない。ゲームでもヒロインは、月影真夜から細胞活性化魔法もとおい治癒魔法を習得し、攻略対象の高感度を上げる。総務会には基本各学年、生徒会に2人、風紀委員に1人が選ばれる。まぁ、ヒロインは例外なのだが。風紀委員には下の組織として風紀取り締まり委員という各クラス男女一名からなる組織があるので一人。とはいっても、生徒会にも学級委員会また下に副学級委員会という各クラス一人からなる組織があるのだが、直接的につながりがあるわけではない。そして、生徒会の二名には瞬君と土田君が選ばれるはず。土田(つちだ)(ひかる)、攻略対象の一人であり土の魔元素魔法師である。

「それでは、総務会のほうに替わります。」

と入学式の司会をやっていた人が言う。そして、一人の男子生徒にマイクを渡すと、その生徒が話し始める。

「こんにちは、僕は弟16代生徒会副会長である三年生の山田(やまだ)一文(かずふみ)です。」

っあ、そっかぁ。副会長様、いや、風天先輩はまだ2年生で副会長に就任してないのか。ラブマジは、ヒロインが二年生、つまり、私達18期生が2年生のときから始まる。ヒロインは2年生から転校してくるのだ。

「1年生の役員を発表する前に、上級生のメンバーから発表します。

まず生徒会のほうから、生徒会会長3年前野(まえの)つよし。」

該当者であると思われる、体育会系のゴリマッチョさんが一歩前に出て礼をし一歩下がる。

「生徒会書記、2年金島(かねじま)(さとし)。」

会長様だー。いや、来年お話だよ。金島慧、ヒロインの攻略対象の一人で精霊魔法師。

「生徒会会計、2年風天実。」

キャー!!副会長様だ!!2年生では会計だったんですね!今後、話すことがあったら副会長様と呼ばないように注意しないと。もちろん、今日も素敵です!

「次に風紀委員。

風紀委員長、月影真美。」

(お、お姉ちゃん?・・・・・・・)

思いっきり、私のほうに向かって手を振る。やめてくれ、恥ずかしい。そう、My sisterである月影真美は天下の(?)第16代風紀委員長なのだ。

「風紀委員、火室睦。」

きた、次期風紀を乱す風紀委員長。

「以上、上級生役員です。次に、生徒会長の話。」

入学式の定番だよね、これ。っあ、隣の子もう寝に入ってる。


「・・・・・・・・では、これから一緒に高校生活を楽しみましょう。」

終わったー。これって校長先生の話し並みに不必要だよね。

「では、1年生役員の発表です。生徒会長お願いします。」

「えー、まず生徒会役員のほうから。役職はどちらも庶務となります。呼ばれたらステージのほうに来てください。いきなりですが、挨拶をしてもらいます。」

マジかー。瞬君ご愁傷様。

「1人目、土田光。」

指示どうり土田君がステージに行く。

「2人目、月影真夜。」

(・・・・・・・は?)

「・・・・・・・・・・、いないんですか?月影真夜?」

(・・・・・・・・え!?)

「月影真」

「っあ!す、すみません!!」

っと、あわてて席からたとうとすると、一歩踏み出したところで、・・・・・コケタ。は、恥ずかしい。恥か死に絶えながらステージに向かう途中副会長様、いやいや、風天先輩と目が合った。すると風天先輩は素敵な微笑を返してくれた。どきんとした。ご馳走様です!!

でもなんで・・・・・・・・・・って自分で言ってたよ!!

精霊魔法師は貴重だって。最近目覚めたばかりだから忘れがちだけど、私、精霊魔法師でもあるよ!!

私がステージにつくと、会長さんがお姉ちゃんにマイクを渡す。

「最後に風紀委員。水原瞬。」

そして、瞬君もきて私の隣に立った。

挨拶は3人とも頑張りますを個々に変えていった。まぁ、いきなりじゃ思いつかないよね。


 そして、最後に式典用に黒のワイシャツ・ブラウスが校長先生から授与された。○○式とかに総務会は着るんだって。



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