転生したけど……
息抜きの作品です。
オチも何も無いので、期待する事なかれ。
皆さんは、付喪神という存在をご存知だろうか?
簡単に説明すると、道具や自然、生き物などに神や霊魂が宿ったものの総称らしい。
詳しくは、ググってくれ。
それと、俺の自己紹介をしよう。
俺は24歳独身童貞、生涯1度もAVを見る事無く、おせち料理を喉に詰まらせて死んだ。
遺言は確か、
「コハッ‼︎ ハヒュッ‼︎」
だったと思う。
遺言は悲しい事になっていた。
幽体離脱をして、俺の火葬現場を見た時は、
うわぁ、と思った。
最期に思った事は、
「せめてAVだけでも見ておくんだった。
来世……いや、転生したら、沢山見よう。」
だった。
多分、それが原因なんだろう。
上の2つの事から察するに……
「いくよ。」
「うん、来て。」
俺は、ベッドに転生した。
何故なら、若い男女二人組が俺の上?で、今にも(ピーーー)をしようとしているからだ。
取り敢えず思う事は、
リア充爆ぜろ‼︎
これはどんな拷問ですか?
何イチャついてるんだよ‼︎
クソがァァァァァァァァァァァァァァ‼︎
転生なんて、クソダァァァァァァァァ‼︎
ギシギシアンアン
フォァァァァァ‼︎
やめてくれ‼︎
俺の精神が持たない‼︎
ギシギシギシギシ
アンアン
ギシギシギシギシギシギシ
誰か‼︎
助けてくれ‼︎
「昼間っからうっせーんだよオイ‼︎ やるならラブホでやれクソ共‼︎」
下の方から声が聞こえた。
おお、あなたは神か。
どうやら、ここはマンション、もしくはアパートみたいだな。
……つまり、
ギシギシ
俺の意思でギシギシやれば、絶対イチャイチャを中断する訳か‼︎
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あれからひと月経った。
雨の日も風の日も、ハードなプレイの日も、丈夫な心を持ち、毎日ギシギシした結果……
「これダメだね。」
「捨てよっか。」
「そうだね」
ノォォォォォ‼︎
止めて‼︎
捨てないで‼︎
燃やさないで‼︎
その日、ベッドに転生した俺は死んだ。
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『全く、沢山AVを見たいと言うから、期待に添えるよう転生させてやったというのに。』
「神様〜、そんな事言っても、やっぱり無理があったんだ。もう、転生はこりごりだ。」
俺は、神様にベッドに転生させてもらっていたようだ。
死んで、記憶が戻った。
『そうか……では、記憶は消してよいか?』
「あぁ、記憶有りの転生なんて最悪だ。」
みんなも、記憶有りの転生なんてするなよ。
得なんて無い。
人間に転生出来るとは限らないからな。
お読み頂き、ありがとうございました。