4話 悪魔?鬼?魔王?大魔王様?
中学校で先生の好感度を上げるのは、難しいような簡単なようなで微妙です
校舎の中に入るときはカメラで顔を写してから入るそうだ。俺等は、転入生だから、空君の後についていけばいいらしい。
空君は慣れた手つきで操作してる。おかげで速く校舎の中に入れた。
内装は、シャンデリアが飾ってある。廊下の広さはまあまあ。たぶん、世間が言う「大きい」サイズなんだろうな。
「まずは、校長室に向かって、寮の鍵を貰って、次に職員室に向かって、担任の教師との顔合わせ。最後に寮に行って自分のルームメイトのヤツと顔合わせをしたり荷物の整理とかしたりだな。まぁ、いろいろだ。」
「寮の部屋って2人で使うんだね」
「Sクラスの人間・・・つったてわかんねーよな。
ここの学園S~Fクラスまであって、簡単に言うとSクラスのヤツが武器の腕はもちろん、筆記の評価、その他諸々パーフェクト。Fクラスヤツ等はは武器の腕は良くても、筆記とかが全然できないヤツ 等の集まり」
「つまり、Sクラスがエリート組。Fクラスが不良とバカの集まり・・・」
「だいたいはそんなもんだ。
生徒会のヤツ等は皆Sクラスから選抜されるんだ」
「じゃあ、空君はSクラスなんだ」
「へへっ///結構ギリギリだったんだけどな!
まぁ、今まで言ったことをまとめるとSクラスのヤツは特別な存在として、かなり良い設備での授業をうけられるし、勉強を妨げないように1人部屋になってるんだ!」
「勉強、勉強で大変なんだね」
「そうなんだよ~。俺としては2人部屋がよかったんだけどな。1人より2人のほうが俺好きだし!」
「そっか・・・俺ってどこのクラスなんだろ・・・ちょっと不安」
Sクラスなんかにされたら、速攻で新堂家ってバレるじゃん
「だいじょ~ぶ!たぶん伊阿は・・・Bクラスだと思うから!」
「俺もできればそこら辺がいいかな・・・。普通で」
「聞いてみなきゃ、わかんねーからな!
さ!着いたぜ、校長室」
話をしていたら、いつの間にか着いていたようだ。扉のノブが金だ。変に金賭けてんな~。
コンコン
「どうぞ」
「失礼します。生徒会会計の一ノ瀬空です。
校長、転入生を連れてきました」
空君、一気に人が変わったみたいだ。やっぱり、生徒会に入ってるだけあるな~
「おや、速いですね。流石生徒会、と言ったとこでしょうか」
なんか、若干声嗄れてたような・・・
「では、俺は外のほうでお待ちしております」
バタンッ
空君が校長室から出ていった。これなら、思いっきり話せるかな。
「お父様、声少し嗄れてませんか?」
「ああ、やっぱりわかるかい?最近、風邪を引いてしまってね」
「はぁ~、体調の管理くらい、自分でやってくださよ~」
「ふふっ、やっぱりお前には敵わないな~」
「そんな事より、お父様、寮の鍵をください。それと、俺のクラスってどこですか?」
「はいはい。鍵はカードキー型で、学食とかの支払いや寮や校舎の出入りにも使うから、絶対になくさないようにね」
「わかりました。気をつけます」
「よしよし、良い子、良い子。
そうそう、見た感じ武器はコウ君とケイ君だね」
「お久しぶりです。凱さん」
「ご無沙汰してます」
「伊阿とこの2人のレベルだったらSクラス・・・・は嫌だよね?」
「はい、新堂家ってバレると面倒だから・・・」
「じゃあ、Bクラスでいいよね?」
「ありがとう、お父様」
コンコンッ
「空君かな?」
「いや、違うな・・・」
「?」
「失礼します、凱校長。会議のお時間が近いのでそろそろ行きますよ・・・・・って伊阿君!?」
「水月さん!」
水月さんは、お父様の秘書している。優しくて、かっこよくて、素敵なお姉さんって感じの人で、小さい頃からよく遊んでもらってた。
「って、校長!会議!」
「えー、少しくらいいいじゃん。サボったって・・・・」
「あ゛あ゛!?」
「いえ、なんでもないです」
そのとき、俺も少し冷や汗をした。だって、そのときの水月さんの顔が・・・・
悪魔? 鬼? 魔王? 違うな・・・大魔王様が降臨したって感じ・・・というか、大魔王様そのもの。お父様に逆らえるの家族を抜いてこの人ぐらいだろうな・・・
お父様がずるずると連れて行かれるとき、お父様がこんなことを尋ねてきた。
「空君、伊阿から見たら、どんな感じだった?」
「そうですね・・・元気があって、明るくて、人懐っこいですね。それと、洞察力がすごく優れてますね。他の生徒会のメンバーもそうなんですか?」
「そうだね~、生徒会の中じゃ、彼が1番洞察力が優れてるかな。でも、勘の鋭い子だっているし、正義感がすごく強い子だっている」
「新堂家って隠し通すの難しそうだな・・・」
「どうかしたのかい?」
「笑い方がお父様に似てるって言われました」
「あ~、彼なら気付いてしまうかもしれないね。まぁ、新堂家ってバレたくないんだよね。青春したいんだよね!」
「校長・・・会議・・・」
「はい、わかりました。ごめんね、伊阿、また後でおいで!」
「伊阿君!私とも後でお話しましょ!」
「はい!ありがとうございます!」
バタンッ
「さ!俺も空君待たせてるし、早く行こ!」
この話は実はもう少し続いてたんですけど、キリが悪いので次のお話にまわします。
是非見てくださいね!