3話 3つの質問
投稿するのがバラバラですみません。
でも、完結まではがんばります!
「なぁなぁ、武器の名前、なんて言うの?」
空君がそんなことを言ってきた。
「あれ?言わなかったっけ?」
「喧嘩してるときになんか言ってた気がするけど、全然憶えてない」
「そっか。じゃあ、改めてこっちの金髪がコウ。黒髪青メッシュの方はケイ]
「ケイとコウな!俺、一ノ瀬空ってんだ!よろしく!」
「伊阿と仲が良いならまぁ、いっか。よろしく」
「よろしく、空」
「そういえば聞きたいこと3つあるんだけど・・・」
「なに?」
「なんで2人ともピアスしてるの?」
「証みたいなものだよ。伊阿は仲間になった武器にピアスやアクセサリーを身に着けさせるんだよ」
「へ~、なんかそういうのいいな~」
「「「?」」」
「だって『絆』って感じじゃん!」
「ふふっ、そうだね!」
「「////////」」
言った直後コウとケイは赤面状態になった。
「どうしたの?2人とも?」
「えっ!イヤッ!なんでもないからっ!」
「い、伊阿は気にせず話を続けてくれ!」
コウもケイも、なんで照れてんだろ?変なの。
((唐突に「仲間だね」的なことを言われた!超嬉しい!))
「じゃあ、2つ目の質問な」
「うん」
「コウもケイも金色の目してんじゃん。なんか意味あんの?」
「ああ、それはね、コウとケイが兄弟だからだよ」
「へ~、そうなのか!でも、目以外あんま似てないな!」
「うん。最初は結構似てたんだけど、2人とも仲が悪くて「コイツと似てるなんて絶対嫌だ!」ってね。
カラコンまで着けようとしたんだけど、せっかくの綺麗な目がもったいないからカラコンだけは止めさせたんだ」
「だから似てないのか~」
「ちなみにケイが兄でコウが弟」
「コイツと兄弟なんてヘドが出る」
「んなこと、こっちだって同じなんだよ。クソメッシュ」
「あ゛あ゛!?」
「2人とも・・・」
「「・・・・っ」」
ったく、なんでこんなに速く喧嘩できるんだよ。コイツ等・・・
「んと・・・最後に1つ質問するぞ」
ここまで2つともコウとケイについてだったから、最後の質問もそうかな。
よかった~、あの新堂家なのかそうじゃないのか聞かれなくて・・・
「伊阿って「この世でもっとも最強の一族」の新堂家?」
「はい?」
「だってさ、苗字だって同じだし、なんか笑い方も校長ににてるような気もするし・・・どうなんだ?」
「な、なんで今頃になって・・・」
「いや~、さっき気付いたんだけど、あの新堂家だったら、一之瀬家ヤベーよなーって思って!」
自分の一族が危ないかもっていうのにその笑顔はなに?
いや、ともかく否定しなきゃ!
「イヤ、イヤ、イヤ、イヤ。まず俺があの新堂家の人間にみえる!?」
「いや、正直、あんまり」
「でしょ、苗字なんて偶然だよ!笑い方とかさ、こんな笑い方する人なんて、そこら辺にたくさんいるって!」
「そうか?」
「そうだよ!」
「まぁ、言われてみればそうだな。悪かったな」
「全然!気にしてないから!」
た、助かった~。よく笑い方、お父様とお母様に似てるってよく言われるんだよね~。でも、普通だったらあんまり気付くことなんて無いのに・・・。門番さんは軽い言い訳で通ったけど、空君って洞察力はかなりすごいのかな?いや、生徒会全員このくらいの洞察力は持ってると考えよう。それに空君は会計って言ってたし、会長や副会長ってどんな人達なんだろう?
「おーい、伊阿なに考えてんだ~?もう校舎着いたぞ~」
「えっ!?」
見ると、校舎は目の前にあった。洋風で統一した外見だ。
「なんだよコレ、ちっせ~」
コウがとてつもなくバカなことを言った。
「・・・・コウ」
ものすごく低い声でいった。そりゃあもう、凍えてしまいそうな、ひっくぅぅぅい声で。
「いや~、噂通り、大きな校舎だな~・・・」
コウの声が裏返ってる。しかもすごい冷や汗が出てる。ちょっと面白いかも・・・。ケイなんて笑うの我慢するのに必死になってる。
「? 伊阿、コウ、なんか言ったか?」
「え?噂通り大きな校舎だねって話してたんだよ」
「そうなのか?
まぁ、いいや!中入ろうぜ!」
伊阿君のおじいちゃんとお父さんは理事長と校長的なものをしてます。
そして今更言いますが、伊阿君達はすんごーいお金持ち目線です。