28話 お菓子好きの玲の武器
「じゃ、次俺ね~」
「久しぶりだね、あの子達に会うのは」
懐かしいなー。あの子達はうちの双子と違って仲良いし、喧嘩しないし・・・でも、あの子達、本当に腹黒いしな・・・その点じゃあ、コウとケイでよかったかも。
「たち・・・って、2つももってんのか?」
「そうだよ!すっごくかっこよくて、優しくて、腹黒くて・・・
うん、いい子達だよ!」
「え!?」
「さ!玲早く、早く!」
「お、おい!今腹黒いって・・・」
そう言っているうちに、玲の指輪が人型になっていた。
「ぱっぱかぱ~!」
「久々のご登場~!」
「ふ、双子~!?」
「「伊阿~!!」」
「うわっ!!」
人型になったオレンジ色の髪と青色の目をした双子は、俺にいきなりタックルをしてきた。
もちろん、俺はそんなタックルを受け止める筋肉なんてあるわけが無くて・・・そのまま転倒・・・
「「伊阿弱すぎ~!」」
「五月蝿い!俺の筋肉をバカにするなよ!この力瘤を見ろ!」
そう言って、制服の袖をまくった。
「「ぷにぷに~」」
「そう!ぷにぷになの!だから俺と同じ位の身長のヤツを受け止めるなんてムリなの!」
「「ぶ~~!」」
いっつも、会うたびタックルしてくるんだけど・・・性格上それは直せないのかな。はぁ・・・身がもたないよ。
「おい、ゴラァ!!伊阿になにタックルしてんだよ・・・この腹黒悪魔共が・・・!」
「「いやいや、腹黒悪魔はご主人様のほうだからね」」
いやいや、玲はその上の腹黒大魔王だからね。
「れ、玲?敦に説明を」
「・・・・・・は~い」
「ご主人様はやっぱり伊阿のは弱いね~」
「本当、本当!今度悪戯してみよっか!」
え?誰に?俺だけはもうやめてよね。本気でお前達の悪戯はシャレにならないから!
「伊阿になんかしたら、ぶっ殺すからな・・・
あ、敦、今から紹介するからよく聞けよ。こっちが悪魔1号の『レオ』。んで、こっちが悪魔2号の『リオ』」
「「悪魔は余計だよ~!」」
その上が大魔王・玲様。
「双子なんだから、特徴とかつけろよ!どっちがどっちだかわかんね~よ!」
「「・・・・・」」
まずい!非常にまずい!今は昔と違って、デリケートな心になってるから・・・
「え~っと、指輪がついてるでしょ!ついてる宝石が赤だとレオ。青だとリオ」
「・・・あ、本当だ」
「「俺等、コイツ嫌い」」
「あ゛!?」
玲の怒った目付きで敦を睨んでる。
「まぁまぁ」
「敦、お前が悪い」
「・・・・と、とにかく、レオにリオ?これから敦は仲間になるんだ。無理矢理でも仲良くして、ね?」
「「ヤダ!!」」
こうなったら、あの手を使うしかないようだね・・・
「じゃあ、せっかくレオとリオが大好きなお菓子を作ろうと思っていたのに、残念だな~」
「「・・・っ!!」」
「すっご~~く甘くて、ふわっふわっなお菓子を作ってあげようと思ったのに・・・」
「「わ、わかったから・・・仲良くするから!だから、早くそのお菓子作って!!」」
「はい、はい」
こういうとこは、主人に似てるんだよね~
動物みたいで可愛いかも。
そうだな~、敦が犬?で、玲が猫?って感じかな。




