22話 『甘ったるい声+上目使い』攻撃
「それよりおじい様、どうして敦君に俺が新堂家だって言ったんですか!?
小学校のこと、憶えてますよね!?」
「ああ、それはな・・・」
バンッ!!
「伊阿!!」
「お父様!?」
いきなり入って来たのは、お父様だった。
「ちょ・・・待っ・・てくださ・・・・い」
と、水月さんだった。
水月さんの様子を見ると、かなり走って来たみたい。お父様はまったく汗を掻いていないけど。
でも、どうして来たのかな?会議があるとか言ってたのに・・・
「お父様、どうしてこ・・・」
「『お父様』って、まさか校長も!?」
「バカだろ、お前。苗字が同じだろーが」
「はっ、そういえば!!」
バカだね、うん。あと、俺が話そうとしてるんだから、少しくらい黙っててよ。
「ちょ、じーさん!神崎敦に伊阿のことを言ったって本当かよ・・・ですか」
言い直したね。敬語に直したね。
それより、どこでその情報を!?
「おじい様と呼べ!」
「イヤだよ!」
お父様っておじい様とおばあ様にだけタメ口なんだよね。最近は、敬語に直すようにがんばってるけど・・・まぁ、何だかんだ言って、次期当主はいろいろと大変ということで。
それより、これじゃあ俺の話とか絶対聞いてくれないよな。これはあの攻撃しかないな・・・
「お父様?どうしてここに?」
伊阿は『甘ったるい声+上目使い』攻撃をした!
「じ、じーさんに、呼ばれたんだ・・・」
凱は100ダメージを受けた!
「おじい様はどうして俺やお父様を?」
「そ、そ、それは、これをお、お前に・・・ぐはっ!!」
竜大は1000ダメージを受けた!竜大は気絶した!
「お、おじい様!?」
「伊阿君・・・これはちょっとやりすぎたかもしれないわね」
「ごめんなさい・・・つい」
確かに、ちょっとやりすぎたかな?でも、気絶するとは思わないよ。
「まぁ、いいわ!こうなることは、だいぶ予想できていたしね」
「え?」
そう言うと、水月さんは、おじい様が俺に渡そうとしていたカードを取って、俺の目の前に差し出した。




