19話 仲直り
「外野は黙りなさい!!」
一気に静かになった
「失せなさい。目障りです」
そう言うと、またガヤガヤと騒ぎ始めた
「目障りです・・・」
今度はちょっと殺気を込めて言ってみた。
すると、周りにいた野次馬達は全員いなくなった。
でも、空君と桐夜さんだけ残ってる。
「あれ?貴方達にも言ったつもりだったんですけが?」
「そうなのか?
それより、さっきのあれ何?殺気?こう、背筋がゾゾーって感じ!」
「そうですか。貴方達にもできると思いますけど。それより早く失せてくれませんか?」
「ワリーな、伊阿。そいつはできねーわ。一応、仕事なんでな」
「伊阿!!後ろ!!」
玲がよくわからない事を言っている。しかも必死で。
「?な・・・・に」
その瞬間、俺は意識を手放した。
理事長室
「・・・・ん・・」
「伊阿!?」
「ちっ、ようやく起きたか」
う~、視界がぼやけてはっきりしない・・・
「う~ん・・・金髪と銀髪がいる・・・
金髪が玲?で・・・銀髪が・・・・誰?」
「プッ!」
玲が軽く笑った。
「おい・・・玲。テメー憶えてろよ・・・。
んなことより、お前俺の事知らねーの!?」
なんだよ、その言い振りは。まるで今人気の話題の人物を知らない、田舎者みたいじゃないか。
まぁ、知らないんだけどね。
「知らないものは知らないです。銀髪さん」
「どーりで俺に喧嘩売って来たのか・・・」
「売ってきたのは銀髪さんですけど」
「うるせー。でも普通に考えて、喧嘩なんて買わなーだろ」
「百戦錬磨の顔の不良が言いますか。銀髪さん」
「つーかお前。『銀髪さん』『銀髪さん』ってわざと言ってるだろ」
「だって名前知らないし・・・というか結構溜めましたね。俺『銀髪さん』『銀髪さん』って沢山言ったのに・・・」
「やっぱりわざとかよ・・・
まーいい!それよりお前名前は?」
なっ!なんて礼儀知らずな・・・それに、玲にまだ謝ってないのに・・・
「自分から名乗って。それから、玲に謝ったら教えてあげなくも無くは無くは無いけど」
「伊阿、コイツが謝る訳ないって。だってコイツ、学園一のふりょ・・・」
「玲、悪かったな」
「え?」
「んでもって伊阿とやら?俺は神崎敦だ。お前の友人を侮辱してすまなかった。
ほら、今度はお前の番だ」
「・・・・ウソ」
玲が本気で驚いてるところなんて久しぶりに見た。
でも、こんなに素直に謝ってくれるなんて思わなかったな~。案外いい人かも・・・




