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14話 イライラ

桐夜side

「会長~、伊阿見つけましたよ~」

「でかした!」


ようやく見つかったか・・・。それにしても、コイツが本当にあの新堂家か?写真では知っていたが、あまりに平凡すぎる。とても、あの最強の新堂家には見えないが・・・


「ほう、貴様が新堂伊阿か・・・」

「・・・・」

「わ~、私と身長あんまり大差ないね~」


確かに・・・愛咲とあまり身長の大差がないな。ざっと、165~170cmってとこか。


「紹介が遅れたな。私は、生徒会長をやっている『姫谷春菜』という者だ。よろしく」


やはり『姫谷』の名を出せば、誰でも驚くか・・・だが、これは確かに演技なのか素なのか、紛らわしいな・・・


「ほら!貴様等もあいさつをしろ!」


はぁ、めんどくさ・・・が、しょうがないか。


「俺は、副会長の『九道桐夜』です。以後、お見知りおきを」


うむ、『九道』でも驚くのか・・・

その後の愛咲と空の紹介でも、いちいち驚いていた。本物の新堂家ならば、あまり、驚くこともないだろうに。


「それで、伊阿はなんでここに?」


空のくせに、なかなかいい質問だな。わざわざ新堂伊阿の部屋にまで行ったのに、なんでここにいる?

それより、さっきから気になっていたんだが、鈴木玲がこっちをすごく睨んできてるんだが・・・他のヤツ等は無視してるな・・・


「はい、今度空君とお茶会するときに、お菓子はなにがいいかなって思って、参考に購買に来たんです」


ありそうで、なさそうな話だが、新堂伊阿を探している際に、空が「伊阿と今度、お茶会するんだ!」と言っていたな。そのときは、お前にお茶会なんてことができたのかって感じだったが、お茶会とやらは、本当にやるらしいな。


「実は俺、料理とか得意なんですよ。今度、皆さんにもおすそわけしますよ。そうだ!空君の好きなお菓子ってなに?俺、大体のやつは作れるから!お茶会のときに作ってくるからさ!」

「好き嫌いはしない!しいて言うなら『和菓子』だな!でも、流石に和菓子は作れないよな~」


へー、空の好きな菓子って「和菓子」なんだー。てっきり、アメ玉とかだと思ってた。まっ、どうだっていいけど。

それに、素人が和菓子なんて、作れるわけがないだろう。素直に答えすぎなんだよ、バカが。


「できるよ」

「「「「は!?」」」」


は!?ちょっと待て、今「できるよ」って言ったのか?素人が?ありえない!


「以外だな~。空君が和菓子好きなんてさ。あ!でも、それじゃあ、紅茶に合わないしな~。日本茶とか和菓子に合いそうな物の方がいいよね・・・それから・・・」

「ストップ!伊阿、ストップ!勝手に話を進めるな!

まず、俺の質問に答えてくれ!」


空のわりにはまともな意見だ


「うん」

「お前は、ほんと~~に、和菓子が作れるのか!?」


俺も1度か2度作った事があるが、結構難しかった。聞き間違いか?


「うん」

「お前は、ほんと~~に、和菓子が作れるのか!?」

「だから、作れるって」

「なんで!?職人技じゃねーの!?桐夜も難しいって言ってたのに!?」

「俺の祖父と祖母の知り合いに、和菓子屋さんの職人がいて、そこの和菓子が好きで教えてもらったんです。すごく、お願いしてですけどね」

「すげ―――――」


そんなに簡単に教えてもらえるか?怪しい・・・が、本当にその和菓子職人と仲が良かったかもしれない・・・

ああ!ったく、紛らわしい!いっそ、脅しとかの方が・・・ってダメか・・・

めんどくさいなー。本当に・・・・!


桐夜君目線で書いてみました!

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