12話 生徒会紹介
読書感想文って難しいですよねー
めんどいしー
水月さんにカードを借りるために1階に下りたはいいけど、実は朝、何にも食べてないんだよね・・・そのせいで、お腹は空いたし、喉は渇いたし、自動販売機があったので、そこでひとまず休憩。
「お腹空いたー」
「じゃあ、購買でなにか買ってこようか?」
「あ!じゃあ俺も行きたい!何階?何階?」
「3階だけど・・・いいの?俺、すぐ行って来るよ?
・・・はっ!まさか、俺が信用できなくなったとか!?え!?え?どうしよう!伊阿、どうすればいいの!?」
「かってに話を進めないで。ちゃんと、玲のことは信用してるよ。
それに、俺が一緒に行きたい理由は、ついでに3階までの各階を案内してほしかっただけだから」
「なんだ・・・よかった・・・」
まったく、玲は被害妄想しすぎ!「信用しなくなったの!?」とか「嫌いになったの!?」とか、俺が言うはず無いこと、わかってるくせにさ~
「じゃあ、階段で行こっか。その方が各階の説明がしやすいしね」
「わっかた」
被害妄想がちょっと酷いヤツだけど、玲ってやっぱいいヤツだな~。玲が初めてなんだよね、家柄とか関係なく接してくれたの。
「それじゃあ、1階の説明から。1階は見ての通り、寮長室がある。寮の生活に困ったら、ここに来て相談すればいい・・・って、言っても、あんまり困ることってないんだけどね」
「この設備で困ることって、確かになさそう」
「うん。他には、ロビーとかかな。
じゃあ、次の階に行こっか!」
2階
「2階は大浴場。自分達の部屋にも風呂があるから、あんまり使う人は少ないかな」
「そっか!じゃあ、貸切状態だね。今度来てみようかな」
「俺も一緒?」
「はい、はい」
3階
「ここが食堂と購買がある。で、伊阿はどっちで食べたい?」
「う~ん、この際ガッツリ食べたいし・・・食ど・・・」
「あ!伊阿見っけた!」
俺が食堂と言う前に、先に言われてしまった。
というか、この声は・・・
「会長~、伊阿見つけましたよ~」
「でかした!」
え?会長!?会長って、あの、ものすごい速さでこっちに走ってきてる人ですか!?
「ほう、貴様が新堂伊阿か・・・」
「・・・・」
「わ~、私と身長あんまり大差ないね~」
なんか、次から次へと・・・というか最後のひと、さらっと失礼なことを・・・
「紹介が遅れたな。私は、生徒会長をやっている『姫谷春菜』という者だ。よろしく」
『姫谷』ってあの有名な刀使いの!?
「ほら!貴様等もあいさつをしろ!」
「俺は、副会長の『九道桐夜』です。以後、お見知りおきを」
さっきまで無表情だったのに、急に笑顔になった・・・てか、今『九道』って言った!?キレ者ぞろいの・・・
「生徒会書記の『幾原愛咲』です~。よろしくね~」
失礼なこと言った人!幾原家の人かよ・・・喧嘩になったら面倒くさそ~
「んで、俺が『一ノ瀬空』って、もう言ったけど、会計な!」
そして今頃気が付いた・・・『一ノ瀬』って言ったら、洞察力や観察力がすんごいとこじゃん・・・どーりで・・・
まぁ、結論!生徒会は皆、超有名な家の方々だった。うん、うん、どーりで学園一強いっていわれてるわけか。
さて、ここからどうやって新堂家ってバレないように逃げ切ろうか・・・
今回は、伊阿君から見て生徒会の印象を書きました。