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第七話:スキンヘットと決闘と……

最近だんだん暇がなくなってきたんで、投稿ペースを落として週一位にします。

「覚悟はいいか…ガキ?」


僕は今ギルドのコロシアムに居る。ド〇ボールの天下一〇闘会をイメージしてもらうと分かりやすいと思う。

ちなみに、客席は半分ぐらい埋まっていてリリアは客席の一番前で心配そうにこっちを眺めている。


「良いけど…」


「ほう…向こうのお譲ちゃんはいいのか?2対1でも構わねえぜ」


「大丈夫だけど…」


「そうか………審判!」


スキンヘッドが合図すると審判っぽい半ヘビが奥から出てきて、僕とスキンヘッドに向かい合って立つように指示をだした。


「両者、準備はよろしいですね」


「おう」


「はい」


(本当は全然良くないです~!)


僕とスキンヘッドが了承すると審判は右手を高く上げて


「始め!」


と、叫んだ。

それと同時にスキンヘッドがバックステップで僕から距離を取り、ブツブツ何かを唱え始めた。


「火の化身、火竜よ。我が力となりてこの右手に宿れ!」


スキンヘッドが呪文を唱えるとスキンヘッドの右手から炎が噴き出し、全長2メートル位の竜の形になった。


「行け!火竜!!」


スキンヘッドが右手を突き出すと、炎の竜がスキンヘッドの右手を離れてこっちに向かって突進して来た。


「避けてーーーー!」


リリアが叫ぶけど、こんな巨大な竜のリーチから一瞬で逃れる事ができるほど僕の運動神経は優れていない。


(でも……魔法で作ったって炎は炎でしょ)


そう、どんな形でも、どんな温度でも、どんな作り方でも、所詮は炎だ。

火炎操作プロミネンスコントロールの発動の証、赤い星を浮かび上がらせ右手を突き出した。


「ごにょごにょごにょ」


適当に呪文を唱えたふりをして、観客に魔法だと思いこませる。


「死ねええええええええええええええええええええええええ!!」


(本当に殺す気なんだ)


火竜が僕の右手に触れた瞬間に火炎操作プロミネンスコントロールを使って火竜を操り、火竜を炎剣に変えた。


「っな……何!」


「この炎貰ったよ」


僕は腰を抜かしたスキンヘッドの元まで速攻で走って行き、スキンヘッドののど元に炎剣を向け確認した。


「僕の勝ちだよね?」


「…くそっ!負けたよ!!」


何かアッサリ決闘に勝ってしまった。


そしてここはさっきのギルドのさっきの席、目の前にはさっきの羽生えスキンヘッド。ちなみに周りにはリリアを含めたギャラリーが少し離れた所から成り行きを見守っている。


「すまなかった」


スキンヘッドが頭を下げた。


「別にいいよ、怪我してないし」


「あ、ありがとう…さっきまでの無礼を許してくれ……俺はブレッド・テーデン、テーデンと呼んでくれ」


「僕は霧山裕詫きりやまゆうたユウタと呼んでね」


「よろしく」


「よろしく」


スキンヘッド改めテーデンと握手を交わすと、ギャラリーから拍手が湧いた。



「ユウタ君、凄いですね」


拍手が止み、ギャラリーが居なくなった頃にリリアがやって来た。


「何が?」


「さっきテーデンさんが使った火竜の魔法はかなりの上級魔法ですよ。それをあんなにアッサリと攻略しちゃうだなんて、流石ですよ」


そういえば、リリアに超能力の詳しい説明をしていなかった。


「ああ、そう言えばどうやって俺の火竜を剣に変えたんだ?」


「え~~~っと……秘密って事で」


「そうか」


(テーデンが詮索してこなくてよかった)


とっさに良い言い訳が思いつかなかった。


「で、ユウタとその彼女はこれからどうするんだ?ここに残るなら俺が世話しても良いぞ」


「かかかかかかかかかかかかかかかかかか彼女!!!」


「リリアは彼女じゃありません、あとここには残らないから」


怒りで顔を真っ赤にしているリリアを無視してとりあえず否定。


「そうか、残念だ」


本当にテーデンががっかりしているので、「何かあったらよろしく」とだけ言い残してギルドを出た。



そして、ここは町だ。町と言っても池袋とかよりもドラゴン〇ストに出てくる感じの町だ。


「リリアどうするの?これから?」


「まず、食糧を買いましょう。あっ、そう言えばこのお金はユウタ君のお金ですね」


リリアがさっき換金したばかりのお金を差し出してきた。


「いいよ僕、この世界の金銭感覚が分からないからリリアに預けておくよ」


「はい、分かりました」


(癒し系だな~~)


リリアの笑顔に癒されていると


「とうっ」


蹴られた。

後ろから不意打ちされた。


「ねえ、あなたがシャルマージ王国の大使?」

次回、物語が進みます。

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