第六話:返ってきた悪夢とノリノリのハンター達
サブタイトル長いですね。題名も長いのに……今調子に乗ってもう一つ小説を書こうとか思っています。
朝、そう朝だ。昨夜からリリアに質問攻めされて疲れが全然抜けていないけど、朝だ。異世界で初めて朝だ。
「朝ですよ~ユウタ君」
「………朝だね」
何度も言うけど朝だ。今日からついに魔王を倒す旅の始まりのはずなんだけど、目の前にはポイズン〇ッキングも真っ青な…何か……ドクドクしい………料理?を作っているリリア。僕の胃袋に恨みでもあるのだろうか?
「出来ましたよ♪」
そんな事を思っていると料理《食物兵器》が出来あがってしまったらしく、リリアがニッコニコしながら料理を持ってきた。
「うん↴」
「さあ、私のあ……愛………料理を食べてみてください!」
何かリリアの顔が真っ赤っ赤になっていたけど、目の前の料理をどうするかで頭がいっぱいでそこまで気が回らなかった。
「い……いただきます」
意を決して料理を一口食べると意外に………と言うラッキーな展開は僕には待っていなかった。
「リリア……味見した?」
「いいえ♪」
満開のスマイルで答えるリリアに自分自身が作った料理を食べさせる。
「なななななななな、何するんですか!!!!」
「何って……試食だけど?」
「あ…試食ですか……」
「何だと思ったの?」
「いいいいいいいいいいいえ……ユユユユウタ君の…アアアアアアアアアアアーンだなんて思ってませんよよよよよよよ」
(そういう趣味?)
リリアの趣味に若干引きながらも、とりあえず食べさせる事に成功した。
「味はどう?」
リリアの感想は
「マズイです」
味音痴じゃなくて本当に良かった。
「作り直します」
「いいよ、僕が作るから……泊めてもらったお礼」
と言うことで、家庭科5の実力再び。
「やっぱり、美味しいです」
「それは良かった……でさ、僕は行くアテがないからリリアについて行っていい?」
「良いですよ…ただし……えっと…あの………料理を教えてください!」
「その位お安い御用だよ」
とりあえず僕はこの世界でリリア以外に知り合いがいないし、お金もないのでリリアについていくしかなかったんでけど、リリアが料理下手で良かった~。
「で、何処に行くの?」
「ギルドに行ってそのジールグル達を換金します」
そういえば昨日、つまり異世界1日目にして5匹も魔物を倒したんだった。しかも、そいつらは1匹で4万ゼル(日本円で4万円位)になるらしいから、20万ゼル(20万円)になる。
(超金持ちだな~)
「じゃあ、行きましょう」
そして歩くこと約10分。僕はモ〇ハンのギルドをバカでっかくしたようなギルドに居るんだけれども…みなさん怖い顔しないでください。
「みろよ、ジールグルを5匹も」
とか
「あんなガキどもがジールグルを?」
とか
(みなさん、そんな注目しないで~~~)
リリアは窓口で換金してるので、僕は今1人でテーブルに座っている。するとポ〇モンに出てくるスキンヘッドみたいな、羽の生えた大男が僕の前の席に座った。
「あのジールグルを殺ったのはお前らか?」
(やっぱり聞いてきたか~)
「え~~っと…1匹は2人でやっつけて、あと4匹は僕が1人で殺りました」
「「「「「「そんな訳あるか!」」」」」」
その場に居たはぼ全員が同時に叫んだ。
「お前みたいなガキがジールグルを4匹も倒せる訳ないだろ!」
(だよね~、でも事実だし)
「事実ですし……」
「そんなに言い張るなら俺と決闘しやがれ!」
(急展開!?それに、そんなに言い張ってないんですけど)
「「「「「「「決闘!、決闘、決闘!」」」」」」」
(みなさんノリノリ!?)
と、言うことで決闘させられる事になった僕であった。
最近、少しずつ増えていくお気に入り登録数をチェックするのが楽しみになってきました。感想とレビューも書いていただけると嬉しいです。