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第三十六話:心

そろそろストーリーが進み始めます。

「リリッチ、キリ君はどう?」


「ダメです。何を言ってもドアを開けてくれませんでした」


ユウタ君の部屋の前にいると、サリーちゃんが話かけて来ました。サリーちゃんは元気が無いようです。

ユウタ君はパーティー会場から帰っていった後、カギを閉めて部屋に閉じこもってしまいました。私がいくら話しかけても返事もくれません。おそらく、決闘の時のアレが原因でしょう。


「これは何なんでしょう?」


「問題は治し方が分からないことね。前は周りの魔族が全て恐ろしいと思うようになってたから、リリッチっていう信じられる存在ができて治ったけど………」


「今回はおそらく、その信頼できる存在であるシャルマージが傷つけられた事による暴走。そしてその事への後悔ってことろか」


気付くと、ガブリエル君もすぐ側にいました。


「どうしたら治るのかしら?」


「……俺の私見だが……アイツ、暴走は初めてじゃではないんじゃないか?」


「どういうことです?」


「アイツ、ああ見えて意外とキレやすいだろ?ならあっちの世界でも何度かは暴走してると思うんだ。

きっと、あっちの世界では止めてくれるヤツがいたんだろうが、この世界では違った。だから、またあの暴走を起こすのが怖い。そう思ってるんじゃないか?」


そんな事を私は考えもしませんでした。

ユウタ君は強い。だから、自分でその力を完全にコントロール出来ている。そう勝手に決め付けていました。

少し考えれば分かるのに……ユウタ君の力は感情で強さが変わる不安定な力。つまり誰か……いえ、私が支えてあげないと駄目だったんです。私がユウタ君を支えるって言ったのに……


「まあ今はどうしようもないし、キリ君が落ち着くまで待ちましょ」


私達はとりあえず、ユウタ君を待つために大広間に向かいました。




<sideユウタ>


(リリア達は……もう行ったのかな?)


僕は、自分のベッドに蹲っていた。

能力、と言うよりも僕の心の暴走。はあっちの世界でも何回かあった。その時は僕よりも強かった友達が僕を止めてくれたから何とかなったけど、この世界では違う。僕が暴走すれば周りの魔族を傷つける。こんな不安定な心で誰かと会うのは危険だろう。


(僕は……どうしたらいいんだろう?)


最近僕は冗長不安定なんじゃないだろうか?と、半分以上本気で考えながら、僕はまた眠りに着いた。そうでもしないと空腹を紛らわせそうになかった。




<side???>


「大丈夫よね、君なら………そう信じてるわ」


誰もいない1きりの空間。周りを見渡しても何も見えないただ無の空間。そんな空間で謎の人物は呟いた。


「私のいとしい人……」

今回謎のキャラを登場させてみました。このキャラは物語の重要な?所を担ったり担わなかったりします。

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