第三十四話:決闘
だんだん書くことが無くなってきました。………前書きと後書きに!
僕は今、この前シャルアさんと決闘した闘技場にいる。ギャラリーの数は前とは比べ物にならない位多いけど。
「今更後悔しても遅いぞ」
「テメぇこそな」
忘れた人のために言っておくと、僕はキレると口が悪くなる。ついでに言うとキレてるので感情は高ぶっており、能力はフルで使えて結構強い。
「では決闘を始めます。両者前へ」
チャールさんの指示に従って僕とビースが3メートル位の間隔をあけて前に出た。そして、チャールさんが宣言する。
「始め!」
開始と同時にビースは剣を抜き、引きずりながら僕へ走ってくる。僕も鞘から柄だけの剣を抜き、水流操作を使って柄の先に氷の剣を作り、向かって行く。
「くらえ!」
ビースが剣を地面から離し、剣を思い切り振るう。僕はそれを氷の剣で受け止め、能力を風力操作に切り替えた。能力でビースの横へ高速移動し、切りかかる。
ビースはそれを間一髪でかわし、一旦距離をとる。その時も剣を地面に引きずっていた。
「行くぞ!」
再び能力で高速接近し、切りかかる。が、またしてもビースは間一髪でかわして、剣を引きずりながら逃げた。
そんな事を何十回と続けているうちに、僕はビースを闘技場の端に追い込んだ。
「もう、逃げられないぞ」
「ああ、もう逃げる必要もないしな!」
そう言ってビースは持っていた剣を投げた。剣は僕の頭上を越え、闘技場のちょうど真ん中の辺りへ刺さった。そこで僕は気付いた。さっきまでビースが歩いた道が何かの形を描いていることを。
おそらく剣を引きずっていたのはこの形を描くためだろう。
「死ね。舞踏剣界」
ビースがそう言った瞬間、闘技場の空中から大量の剣が現れた。その剣は重力のままに下に落ちてくる。
僕は能力を使って周りに気流を作り、落ちてくる剣を吹きとばした。ビースは指を少し動かして剣の軌道を変えた。全ての剣を遠隔操作出来るんだろう。
「クソッ!」
闘技場の狭い範囲で戦っていては危険だと判断した僕は、能力を使って空中に逃げた。が、ビースが指を動かすと剣達は四方八方から僕に襲いかかってきた。
前方からの剣を氷の剣で弾き、下から襲ってくる剣を後ろに下がって避ける。そのままの勢いで後ろに下がると剣が頬を掠めた。
「さっきまでの威勢はどうした!」
ビースが腕ごと手を振ると、全部の剣が全方向から襲ってきた。
「ユウタ君!!」
刹那リリアの叫び声を聞いた。
<sideリリア>
「ユウタ君!!」
名前は忘れましたけど剣術の強い方の魔法によって、ユウタ君に全方位から剣が襲って行きました。
ユウタ君の姿が見えなるほどの剣が刺さり、ポタポタと血が流れていました。周りもざわめいています。
「あ……ああ………イヤ…イヤ……イヤアアアアァァァ!!」
イヤだイヤだイヤだ。あれだけの剣が刺されば死んでしまう!イヤだ死んでほしくない!!死なないで!死なないで!!
私は周りの目も気にせずに泣きだしました。
「大丈夫だよ。リリア」
その時、ユウタ君の声がしました。私が顔を上げると、ユウタ君を剣が包んでいた剣の群れが吹き飛び、腕から血を流してはいましたが、元気そうなユウタ君が現れました。
はい、書くこと全然ないのでこれで〆ます。