第二十七話:妖精《フェアリー》
はい、何かこの前のスランプが嘘のようにす~らすら書けてもう投稿できました
「姫様、良かった。城内にいたんですね」
リリアが広間に着くと、シャンさんが心配そうにリリアに駆け寄って行った。
「キリヤマ、お前も一緒だったのか」
「シード君、今どうなってるの?」
「町で魔物が暴れてる。兵や王族が今その討伐に当たっているけどかなりの犠牲が出るだろう……できるなら俺も出たいが……」
そう、僕らはリリアの近衛隊なのだ。リリアの護衛を一番に考えなければならない。だから、兵や王族の方々に任せるしか……え?
「王族?」
「ああ、そうかお前は知らないか。妖精の中でも王族の一体化は強力で、1軍位の力がある」
「そうなんだ」
そこで気付いた。
「リリアは?」
「あいつも出来るが、条件がそろわなければ後でかなりのダメージがあいつにかかる。
……キリヤマ、お前大丈夫だろ?条件は「わあああああああああああああああああああああああああああ!!!!」痛い!シャルマージ!痛い!!」
何が起こったのか説明すると、シード君が一体化の条件についての説明をしようとしたその時、シャンさんと話していたリリアがシード君に突撃した。と言う事だ。
「あのね、キリヤマ君。その条件は「ちゃーるさんだめえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」痛たたたたたた!!!」
リリア、何なの?その条件って……凄く気になる。
そんな和やかな雰囲気の中、切羽詰まった声が広間に響いた。
「姫様危ない!」
「えっ?」
突然現れた鷹の様な魔物がリリアに飛びかかった。
グシャ、と言う鈍い音がして、血が飛び散った。だが、それはリリアの血じゃなかった。リリアをかばったシャンさんの物だった。
「ぐううううぅぅぅ」
「火の精よ我が上空にて赤き岩となりて我が敵を薙ぎ払え!」
ソルクさんの魔法で鷹の魔物は死んだけど、シャンさんは腕を押さえて苦しんでいる。
「あそこ!」
シャルアさんが出入り口を指差して言い全員が振り向いた。そこでは大量の魔物がこっちに向かって来ていた。
その中には、口や爪から血をだらだらと流しているヤツもいた。
「シャン!姫様!奥へ逃げて」
ああ
「他は全員私の指示に従って」
ああああああ
「あの数はかなりキツイわよ」
「うああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
今回からちょっとシリアスになってます。