第二十六話:コイスルオトメ
かなり遅くなりました。しかも短いです。すいません何も言えません。
「キリ君、ダッシュ!」
「え?」
「早くリリッチを追いかけてって言ってるの!」
「分かった」
キリ君はリリッチを追いかけて行きました。
「お前…さっきの嘘だろ」
「あらシー君盗み聞き?」
「通りかかったら偶然聞こえたんだよ」
「ふ~ん」
目が笑ってないから本当なんだろうと思う。
「お前キリヤマの事好きだろ?」
「ええ、そうよ。悪い?」
「お前一国の姫と争う気か?」
「何言ってんの?姫様なんかと争う気ないわよ」
「?」
「リリッチはただの恋する乙女よ」
シー君はため息をつきながら手を額にあてた。
<side 裕詫>
「あの、通してもらっていいですか?」
「ダメです。ここからは王族とその世話係しか入れません」
そうだった。リリアの部屋は王族とか以外は入れないんだった。
「あ!ユウタ君!!」
「リリア、さっきはどうしたの?」
「えっ……その…………」
リリアは顔を真っ赤にしてダマってしまった。
とりあえず、リリアを僕の部屋に連れて行って落ち着かせる事にした。
「(ユウタ君のお部屋……ユウタ君の匂い………)」
「ん?何か言った?」
「いいいいいいいいいいいえ何にににににににも言ってません!」
僕は思った。連れて来たはいいけどどうすんの?
「え~っと~…さっきはどうしたのリリア?」
「………あの、ユウタ君はサリーちゃんが好きですか?」
リリアが身を乗り出し、真剣な眼差しで訪ねてきた。
「うん、好きだけど……」
「そっ……それは、お友達としてですか?それとも……………女の子としてですか?」
それをいうリリアは泣きそうな顔をしていた。
「と、友達としてだけど……」
「ほほほ、本当ですか!!?」
「うん」
「じゃあ……わた「キリヤマ君!姫様が何処にいるかしっ……っていた!」」
リリアが何か言おうとした瞬間ドアがノックもなしに開き、シャルア隊長が入ってきた。
「シャルアさん?どうしたんですか?」
「今、王都全体に大量の魔物が、信じられないと思うけど……降ってきたの」
この世界についてあまり知らない僕は、大量の魔物が降ってくると言う事がどれだけ信じられない事かは分からないけど、それがどれだけ危ないかは何となく分かった。
「それで、姫様が部屋に居ないからとりあえず全員にどこに居るかを知っているか聞いて回っていたの。姫様、近衛隊を広間に集めているので来てください。キリヤマ君も」
シャルア隊長に僕とリリアは王城の広間に連れて行かれた。
次回は早く投稿します。