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第二十四話:チャールさん

先日はすいませんでした。これからはあんな事が無いように気をつけます。

「おはよう、キリヤマ君」


「おはようございますチャールさん」


あさ何となく城をぶらぶらしているとチャールさんが挨拶をしてきた。


「キリヤマ君。何処へいくのかな?」


「何処へとはなくぶらぶらしています」


「へ~そうか、ちなみにそっちはもう少し行くと王族と世話係以外は立ち入り禁止なんだけど」


「そうなんですか、じゃあこれで失礼します」


言われた方向とは逆の方向へ行くと、後ろでチャールさんが、ふ~んと言っていたのが聞こえた。


今日は特に何の仕事も無い、とさっきたまたま会ったシャルア隊長に聞いたのでとりあえず生活必需品を買いに町にやってきた。


「あ~、何が無いんだっけ?」


とりあえず来たはいいが、何を買いに来たか忘れてしまった。


「あっ、キリ君」


「サリー」


偶然にもサリーも街に来ていた。そして、何故かこの前の戦いの後から「キリ君」と呼ばれるようになった。


「何してるの?」


「必要品の買い出しに……」


「じゃあ、今ヒマ?」


「えっと~」


「ヒマでしょ?」


サリーの目力に負けた。


「分かった。負けたよ」


そう言うとサリーは目を輝かせて僕を連れて行った。



<side リリア>



王城の中で私はユウタ君を探していました。その途中でチャールさんに会ったので挨拶をしておくことにしました。


「おはよう、チャールさん」


「おはようございます姫様。どちらへお行きになられるおつもりでしょうか?」


「えっと…その……」


「誰かを探してらっしゃるようでしたが~~」


チャールさんはいつもこうだ。いつでも私の痛いところを突いてくる。


「キリヤマ君ですか?」


「えっ!」


「図星のようですね」


「……はい」


私は諦めてそれを認ました。


「何故でしょうか?」


「何故って言うか…その……」


「キリヤマくんに会いたいんじゃないんですか?」


もういいです。諦めます。


「そうですよ!」


「ははは、怒らないで下さいよ姫様。姫様ってキリヤマくんが好きでしょう?しかも片思い」


「なななななななななななななななななななななな何言ってんですか!!!」


何でそれを!


「だって姫様分かりやすいんですもん」


「そっ、そうですか?」


「はい、今認めましたね」


「うううぅぅぅぅぅ、何でそんなにイジワルするんですか?」


チャールさんにいつも思っていたことを言ってみました。


「ははは、僕は誰かの弱みを握ったりして、それでいつバラされるのか怯える姿を見るのが楽しいだけですよ」


チャールさんは変態でした。

もう暫らくこんな感じです。

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