第一話:ステキナデアイ
とりあえず、ゴメンナサイ。3月2日に次話を投稿するとか言っときながらプロローグを投稿したその日に1話完成しちゃいました。
と、言うことで、a person with preternatural power in the magic world~~超能力者魔法の世界へ~~第一話をお楽しみください。
「…丈夫……か?…大……ですか?」
(誰?)
誰かの声が聞こえた。
「大丈夫ですか?」
目を開けると、目の前に緑眼青髪セミロングの超美少女がそこにいた。彼女は必死に僕に呼び掛けている。
「あ、大丈夫だよ」
「よかった、目を覚まさないから魔物に襲われたのかと思いましたよ」
魔物って…RPGじゃあるまいし………あっ…自称神様にそんな世界に飛ばされたんだった↴。
起き上がり、辺りを見回すとここは林道のど真ん中だった。周りには木と彼女の物っぽい大きな荷物ぐらいしかなかった。
「え~っと、君は誰?」
「私はリリアといいます」
「僕は霧山裕詫」
「キリヤマ?ユウタ?」
リリアは何故か首を傾げている。
「どうしたの?リリア」
「何で名前が二つあるんですか?」
「ああ、(この世界には苗字がないのか)裕詫が名前で霧山は苗字っていうんだよ」
「みょうじ?」
……せめて心の中で叫ばせて、カワイイ!めっっっっっちゃカワイイ!ひらがな表記最高!
「まあ、裕詫って呼んでね」
「はい!………で、何でこんな所で寝てたんですか?」
「え……えっと…あの」
と、言うことでここまでの経緯を説明した。(超能力とか、自称神様のとこは誤魔化して)すると、何かリリアが泣きだした。
「えっ!な…何で泣いてるの?」
「だっ…だって……ぐずん…私たちの世界のために、ヒック…こんな所まで来て……」
(話を大きくしすぎたかな?)
「だから泣かないでって…そういう訳だからこの世界について教えてよ、ね?」
「グズン、はい」
やっと泣きやんでくれたリリアはこの世界について話してくれた。
それをまとめると、
1、この世界には魔法がある(科学はない)
2、この世界は勢力争い的なものがまだ続いている
3、この世界の形は僕の世界と一緒(世界地図をみただけだけど)
4、魔王はカンテルガ王国(ロシア+ヨーロッパの大半)の王で、現在絶賛侵略中らしい
5、ここはテスビーグ王国(中国の場所にある)らしい
6、そのテスビーグ王国とカンテルガ王国のちょうど境目にあるハース王国(モンゴル)がカンテルガ王国侵略され始めた
7、リリアは自分の国の命令で、ハース王国と同盟を結ぶために今ハース王国に向かっている
と、言うことになる。
「何で同盟なんか結ぶの?」
「そうしないと、戦いに参加出来ないんです」
「じゃあ、なんでリリアはそんな格好してるの?」
「?」
今、リリアの格好をみたらなんか凄い格好をしていた。その格好と言うのが……Tシャツとワンピースを繋げた布みたいなの1枚だけだった。
「何でそんな…あの……薄着なの?」
「あっ…これは妖精の中では一般的な服なんです」
え?
「今何て言った?」
「だから、妖精の「妖精!?」はい、そうですけど」
「マジで?」
「はい」
キョトンとしているリリアにグッとくる物を抑えながらリリアにさらに質問する。
「フェアリーって妖精!?」
「それがどうしたんですか?……あっ!そう言えばユウタ君の種族は何ですか?」
「僕達の世界だと妖精はおとぎ話の中にしか出てこないんだよ、あと僕は人間だよ」
「人間!!!」
「?」
(リリアの目がキラキラしてるのは気のせいかな?)
「人間なんですよね!ユウタ君は!!」
「うん、そうだけど」
「やったーーーー!!!やっぱり実在したんだ!!人間!!!!!」
両手を上げて喜びをアピールしている。
「この世界だと人間は伝説上の生き物だったりする?」
「はい!」
ガルルルルルル
「でさ、リリアの後ろにいる半オオカミみたいな生物は何?」
「え?」
スゥーーと言う音が聞こえて来そうなほど勢い良くリリアの顔が青ざめていった。そして、ゆっくり後ろを振り向き、後ろで臨戦態勢の半オオカミを見て、
「逃げましょう!」
逃げた。荷物と僕を両手で持って逃げた。
そして、いきなり逃走劇が始まった。
今回、リリアの登場とこの世界の紹介しかできませんでした。次こそは戦わせたいと思っていますので、次回をお楽しみに