第十二話:準準決勝、準決勝
次はきちんと19日の月曜に投稿します。
僕らは、第二回戦まで少し時間があるので他の試合を見ることにした。
「す、凄いね」
「そう?あれが?」
僕らの目の前では電撃バチバチ閃光ピカピカの物凄い戦いが繰り広げられている。
「あんたのちょ~の~りょくってのはどうなの?」
「超能力は魔法みたいに呪文は必要ないけど、一人一種類しか能力を使えないから」
「魔法だってその魔族のもつ属性の魔法しか使えないわよ」
「ホント!?」
「知らなかったの?」
「リリアが教えてるれなかったから」
「ああ見えて天然だからね~リリッチ」
2人してコクコクと頷いた。
「終了!」
審判のコウモリ人間みたいなヤツが終了を告げた。
「勝者!シード・ガブリエル、ソルト・アークチス」
勝利したのは目つきが悪くモン〇ンの大剣みたいなのを持ってドラゴンっぽい尻尾を生やした、僕らと同じ位の少年と「いっひっひっひっひ」とか笑いそうな眼鏡の小オッサンだ。
「もし順調にあいつらが勝ち残ってきたら決勝で戦う事になるわね」
「ふ~ん」
そして、僕らの2回戦。
「「……………」」
僕らの大戦相手は凄いヒョロヒョロで弱そうなゾンビ?(別に腐ってはない)だった。
「始め!」
「「「「……………」」」」
審判が開始を告げるが、誰も動かない。
「隙がない」
「………そうなの?」
見たところ隙だらけで普通に殴りかかれそうだ。
数分後
何も起こらない
もう数分後
「え~~っと………やあっ」
そろそろイライラしてきたのでとりあえず火炎操作を使って炎のクナイを2つ作り、ゾンビ達の水晶に投げてみた。
パリーン、という音と共にゾンビ達の水晶が割れた。
「終了!」
「「「「……………」」」」
サリーは茫然とし、僕は「こんなんで勝っていいの?」と混乱し、ゾンビ達はやっぱり何もしない。
「勝者、キリヤマユウタ、サリー・シルフィード」
「……勝ったの?」
「勝った……みたいだね」
というか、このゾンビ達はどうやって一回戦を勝ったんだろう。
そして、何やかんやで準決勝
凄い勢いでそれまでの戦いを飛ばされたけどそれはそれとして、もう準決勝だ。
「気を抜かないようにね」
「う……うん」
さっきのシード君達もまだ勝ち残っていた。
「始め!」
審判が開始を告げるとほぼ同時に僕以外全員が後ろに下がり、呪文を唱え始めた。
僕らの相手は狼人間みたいな男が大小2人だ。
「「大地に宿る力たち我らの拳となれ」」
「大地と緑と大空の力この杖に宿れ」
3人が呪文を唱えている間に目に緑色の星を浮かび上がらせ3つ目の能力、風力操作を発動させて空気を操作し、右手に竜巻を生み出しその威力で飛び、狼男の大きい方の顔面に飛び蹴りをした。
「ぐえ!」
大きい方を蹴っ飛ばした後、そのまま竜巻の風向を操って小さい方の後頭部に踵落としをくらわせ、後ろに吹っ飛ばした。
「ぐあ!」
「やあ!!」
そこにサリーの距離無視殴り(僕命名)が腹部に直撃し、小さい方の狼男は泡を吹いて気絶し、その後キッチリサリーが水晶を壊した。
「よくも兄貴を!」
(兄弟だったんだ。しかも、マ〇オとル〇ージみたいな身長差だし)
弟狼がブチギレて、さっきの呪文で作った光の爪を振り回しながら突っ込んできた。
でも、
「くらえ!」
さっきの竜巻がまだ残っているので、それを弟狼に向けて飛ばした。
「ああ…あああ……あ」
そんな呻き声と共に弟狼は泡を吹いて気絶し、水晶がさっきの衝撃で割れているのを審判が確認して告げた。
「終了!勝者キリヤマユウタ、サリー・シルフィード!」
こうして準決を勝突破した
次は決勝です。