第十話(後編):衝撃の事実と『集え強者!第五回ビルド街王決定タッグバトル大会!!』
もう春休みが終わってしまい、受験生になってしまいます。テスト前とかは投稿が遅くなるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。
『ギイイイイイィィィィ』と言う音と共に扉が開いた。
サリーが先頭を歩き、リリアがその後ろを歩く、そして僕はリリアの護衛扱いなのでリリアのすぐにそばを歩くまる。
その部屋には王様の風格が漂う王様が座っていて、その横には気品漂う王妃様が座っていた。そして、その周りにはこれまた隊長の風格漂う隊長のみなさん。
「ようこそハース王国へ私はハース王国国王ジャルア・ハースだ」
王様がにこやかに挨拶をした。
「シャルマージ王国第二王女リリア・シャルマージです」
「え!」
さっと全員の視線が僕に向けられる。
「いえ…何でもないです」
全員の視線が痛かった。
そして、何やかんやで条約会議は終わった……
「ふう~、緊張しました」
リリアは一仕事終えた感MAXな表情だ。
「リリッチこう言うの慣れてるでしょ」
そこで2人の話を遮り、さっきできなかった質問をする。
「で、リリアってお姫様なの?」
「はい、そうですが?」
アッサリとリリアは認めた。
「知らなかったんだけど」
「あれ?言ってませんでしたっけ?」
「うん」
そして、二人とも見つめ合いながら暫くの沈黙。
「「……………」」
「えい!」
「痛!」
サリーに殴られた。
「何するの」
「リリッチを見て」
もう一度リリアを見つめる。
「………気絶してる?」
「何でか分かる?」
「王様の前で緊張したから?」
「えい!」
また殴られた。しかも今度は杖で。
「何で殴るの?」
「全乙女を代表してよ!」
「?」
その後、リリアは医務室に連れて行かれた。
だから、僕はサリーとヒマを潰すためにビルド街という通りをぶらぶらしている。なんでも、もっと疲れると思っていたので休暇を取っていたらしい。
「今更だけどね」
「何?」
「リリッチと町のど真ん中を2人で堂々と歩いて、全くそういうことに気がつかないあんたに言っても意味ないのは分かってるけど……」
サリーは若干頬を赤らめている。
「だから何?」
「年が同じ位の男女が一緒にいると………カップルに見えるの」
「………そう言えば」
「(まあ、リリッチだったらそれで気絶だけど)」
「何か言った?」
「何もない」
そんな話をしながら町を歩いていると、サリーが突然足を止めた。
その視線の先には一枚のポスター『集え強者!第五回ビルド街王決定タッグバトル大会!!』と書いてある。
「出たいの?」
コクリ、とサリーは頷いた。
「何で?」
「優勝賞品………欲しくない?」
そのポスターには優勝賞品も書かれていた。
その優勝賞品は
「カエルのストラップ?」
(ショボくない?)
「い、いいから出るよ!」
「1人で出れば?」
「タッグって書いてるでしょ!!」
と、言うことで無理矢理大会に出場させられてしまった僕であった。
次回辺りはちゃんと闘います。