第九話:また現れた疫病神
今回はあいつがやってきます。
「やあ、少年」
「…………」
デジャブ?
ここは、前にも来た天界|(by自称神)だ。
そして、目の前には自称神がいる。
「だ・か・ら・自称は余計だって」
「携帯携帯……なあ、自称神?ここって電波届く?」
「何処に?」
「もちろん病院」
と、若干デジャブなトークをしていると
「それは置いといて」
無理矢理話の軌道を戻された。
「何で呼んだの?」
「まあ、説明をしようかなって思って」
「何の?」
「不思議に思わなかった?言語とかさ?」
そういえば
「ホンヤク〇ニャク的な感じにしといたから……ちなみに、人間は伝説の生き物になってるから」
「それはリリアに聞いた」
「そうなんだ、でね~魔王ってのは「それも聞いた」じゃあ君を飛ばした世界には魔族とか魔獣が「もうやっつけた」……じゃあ、君さ、もう気づいてる?」
「何に?」
(あ~この子乙女の純情に気付かないタイプの子か~……面白い!)
何故か、自称神の顔は物凄く楽しそうに笑っていた。
「何でもない」
「で、他には?」
「君にせめてもの報酬を、まあ可哀そうだから何かあげるってこと」
「グミ!」
「即答だね」
僕の大好物はグミだ。「お前の主食はグミか!」と父親にツッコミを入れられた事もあるほど、グミを愛している。
「じゃあ君の部屋の物と一緒にリュックに入れておくから」
は?
「ストップ!僕の部屋の物はおいといてリュックって!?僕リュック持ってないし、まずリュックにはそんなに入らないから!」
「大丈夫だよ四次元○ケット的感じにしとくから」
「重さは?」
「ド○エモンがそんな重いもの腹に付けて歩いていると思ってる?」
「そう言えば……」
そんな重そうには見えないけど………
「じゃあ、これを励みに頑張ってね」
「え、ちょっ待っ!」
そして、僕の意識は闇に沈んでいった。
次回は物語が進みます。