表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【連載版】私の婚約者様はいくらか頭がおかしいようです 〜異世界がどうとか言い出したアタオカ公爵令息様に溺愛されていた件〜

作者:ごどめ
「キミとはもううんざりだ」

 学園卒業パーティーにて、婚約者であるハノン・イグナス公爵令息から唐突にそう婚約破棄を申し渡された物語の主人公ファルテシア・エルザーグ男爵令嬢は、『頭のおかしな』彼の行動に戸惑いながらもそれを冷静に受け入れ、その会場から走り去る。

 ハノンの『頭がおかしく』なってしまったのはこの騒動よりおよそ一年ほど前。
 幼馴染で婚約者のハノンとは幼い頃はその関係も良好だったが彼が12歳となり貴族の多くが通う魔法学園に入学してからその関係性は変わってしまった。

 ハノンは次第に婚約者であるはずのファルテシアに対してそっけなくなっていってしまう。
 しかし自分もあと二年すれば同じ学園に通うようになるから、そうしたらまた学園内で仲良くなれると信じていた。
 だが、ファルテシアが学園に入学してからは更にハノンは彼女に対して冷ややかな反応を示す。
 そんなとある日、彼の友人らの衝撃的な会話を聞いてしまう。
 その内容は、すでにファルテシアではない別の女に恋しているハノンの事であり、更に彼はファルテシアとは婚約破棄をするつもりだと豪語しているのだという。

 それを聞いてしまったファルテシアはショックで落胆し、その後学園生活においてファルテシアとハノンはどんどんと関係が冷めていき、やがて二人は学園内ですれ違おうとも目すら合わせなくなった。

 そんな日々が数年続いたある日。
 ついにハノンから「話がしたい」と言われたファルテシアは「婚約破棄の事ね」と覚悟を決めた。

 その日。
 ハノンの頭に石が強打。
 直後、ハノンはしばらくうつ伏せたのち、目覚めると、それから彼はおかしな言動をし始めた。
『頭がおかしくなってしまった』と慌てるファルテシアは医者を呼ぶが、その頃にはいつも通りのハノンに戻っていたので特に異常はないと診断された。

 が、それ以降、彼の頭は本当におかしくなっていた。
 ファルテシアに対して妙に優しくなり、まるで人が変わってしまったかのようになったのである。

 これは頭のおかしくなった公爵令息とそれを見守る令嬢のイセカイのお話。

※短編だったものを連載版にしたものです。短編の物語を掘り下げたエピソードが追加されています。
※この作品はアルファポリス様の方でも掲載しております。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ