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悪夢研究家  作者: 時里コウ
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第3幕

 彼は夢にあった出来事を起きてから誰かに話すと、その出来事は起こらない、例の都市伝説的なものを使い、不老不死になろうと考えたようだ。わざと死ぬ夢を見て、起きてからそれを誰かに(私に言うつもりらしい)話す、そうすると不死になるだろう、というからくりだ。不老は難しいようで、不死になってから不老になるんだ、と息巻いていた。あの時、馬鹿みたいな事は辞めろと私が止めていたら彼は研究を辞めたんだろうか。今となっては分からないことだが。

 さて、彼が実際に行った実験について、もう少し詳しく話していこう。死ぬ夢を見ると言ってもそんなに簡単じゃあない。この世に死因はごまんとあるからだ。病死だけでも悪性新生物、心疾患、肺炎に腎不全。大量にある。それに事故死や老衰、自ら命を絶つことだってある。珍しいのだと、かかとを射られて死んだ、なんてのもあるそうだ。

 そこからさらに詳しく分類していくと、気の遠くなるような量になる。しかし彼は諦めなかった。あのよく回る頭で、解決法を導き出した。


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