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第1幕
君は、悪夢を見たことがあるかい?
そう、あの蜂に追いかけ回されたり、エレベーターが故障して高さ100mからの落下を体験したり、テストで赤点を取ったり--時には死んでしまったりする夢のことだ。見ても、あまり良い気分にはならない。それどころか、私は悪夢を見た日の朝はクッキー1枚食べるのがやっとだった。その日の夢にはキャベツと水菜のスープが出てきたんだが…おっと、話が脱線してしまった。
そんな見ると嫌になる悪夢。だが、とある都市伝説的なものがある事を知っているだろうか。夢にあった出来事を起きてから誰かに話すと、その出来事は起こらないらしい。まあ、一種の救済措置のようなものだ。本当かどうかは知らないが...一種の気休めだね。しかし、私の友人がその都市伝説を逆手に取った研究をしたんだ。長いような短いような、そんな話だがもし良かったら聞いていってほしい。