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異世界に来たけど人類滅亡してました。  作者: 青咲りん
序章 不可視の悪魔
3/71

三話 変な称号が増えてました。

 この世界が、終末世界オンラインと似た世界であること、メニューが開けること、自分の体は、どうやら俺がサブキャラとして使っていたアバターらしいということがわかった。


 そして、もう二度と帰れないらしいという事も。


 まあ、それならそれで、この世界で生きていくための術を手に入れて、力強く生きていこうではないか。


 俺はとりあえずそう決めると、このアバターのステータスが、本当に俺の使っていたサブキャラと同じなのかということを調べることにした。


 終末世界オンラインは、ある一定量のレベルが上がると、自動的にスキルを覚え、またスキルポイントを割り振ることでステータスやスキルを強化するという仕様になっていた。


 ということで、俺はステータス画面を表示した。


⚪⚫○●⚪⚫○●


アリス

称号:追放された者

   人類の末裔

   賢者

   

レベル 85/100

HP900 MP200000


JOB ウィザード

レベル 300/100


STR 85 AGI 100 VIT 50 INT 8500


スキル

 経験値向上 10/10 命中補正 5/5 威圧 5/5 索敵 10/10 豪腕 2/10 俊足 5/10 自動回復 3/10 魔力向上 20/35 火魔法 10/10 上位火魔法 5/5 究極火魔法 5/5 水魔法 10/10 上位水魔法 5/5 究極水魔法 5/5 風魔法 10/10 上位風魔法 5/5 究極風魔法 5/5 土魔法 10/10 上位土魔法 5/5 究極土魔法 5/5 光魔法 10/10 上位光魔法 5/5 闇魔法 10/10 上位闇魔法 5/5 空間魔法 10/10 治癒魔法 10/10 祓魔術 10/10 結界術 10/10 死霊術 10/10 召喚魔法 10/10 武器作成 10/10 裁縫 10/10 薬品作成 10/10 素材変換 10/10 鑑定 10/10

 

⚪⚫○●⚪⚫○●


「……うん、ステータスは問題ないな。

 何か変な称号が二つ増えてるけど、それ以外は前と同じだ」


 追放された者はなんとなくわかるが、人類の末裔って何だ?

 もしかして人類滅んだの?


「……まっさか〜♪

 そんなことないない!

 きっとバグか何かだろ」


 もし本当に人類が滅んでいたとしたら、俺、多分寂しくて泣いちゃう。


 俺はとりあえずステータス画面をオフにすると、今度は装備一覧を開いた。


⚪⚫○●⚪⚫○●


武器 なし

頭 なし

体 蛮竜の革鎧(改)

  メイジコート(改)

  試作のシャツ

足 試作のスカート

  試作のパンツ

装飾品 なし


⚪⚫○●⚪⚫○●


「こっちも問題なしだな」


 この装備は全部、最後に更新した装備のままだ。

 ビジュアルもちゃんと同じものが反映されている。


 ちなみに“試作の”がついているアイテムは俺が裁縫スキルのレベリングのために大量生産したアイテムだ。


 え、なんで裁縫スキルかって?

 ……このゲームには、俺の好みのビジュアルの衣装が少なかったんだよ。

 だから自作した。


 ちなみに俺の美術の成績は5段階評価で5の成績をおさめている。


 閑話休題。


 さて、装備品とステータスも確認したことだし、今度は持ち物だな。

 何にしたってこの世界で生きていく為には、動物を狩って食料にしたり、襲い来る魔物から身を守らなければならない。


「とりあえず、今のところ近くに魔物はいなさそうだな……」


 索敵スキルを行使して、周辺に魔物がいないことを確認すると、アイテムストレージを開いて、中身の確認を兼ねて武器を取り出す。


 ストレージの中身には変化らしい変化はなかった。

 どうやら、ここに来て見つかった変化は、マップの状態と称号の二つだけみたいだ。


 俺は取り出した武器、《アンスール・ロッド》を、ウィンドウの中に手を突っ込んで、ずるりと引き出した。


「……うん。

 なんとなく予想してたけど、設定されてなかった重量まで再現されてるわ、これ」


 引き抜いた長杖を両手で抱えながら、俺は苦笑いを浮かべた。


「さて……んじゃそろそろお腹空いたし、狩りにでも行くか」


 俺はそう言うと、木の根から立ち上がってその場を後にするのだった。

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