表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全ての終りの魔法の世界  作者: 碧夜 蒼
8/25

8 自己紹介

自己紹介をしようとキルファさんは言った。

そうだ、隣に座っているこの人に挨拶すらしていない気がする。

っていうか、この状態で自己紹介するのは少し恥ずかしい。

新学期みたいだ。


「じゃあ、先に軽く説明しておきますね。この人はオリキくん。君達と同じ地球の人間だ。で、こちらの二人が色々あってアルスタットに来てしまったツルギさんとミハラさん。じゃあ、ちょっと準備をするからその間に交流を深めててください」


急に投げ出された感がするけれど、キルファさんは黒板に文字を書いたり、部屋の箱を漁ったりしている。

今はとりあえず、彼と話をするしかないようだ。

あー、でも、こういうの苦手だなぁ。

何から話したらいいんだろう。

でも、名前は言っておかないといけないよね。


「えーっと、私は鶴木陽菜です。よろしく、お願いします……」

「鶴木さん?あぁ、君がそうだったんだ」


なにやら思わせぶりな言い回し。

私は至って普通の女の子だから、名前が知られてるはずないのに。


「僕は折木おりき 勇葉ゆうはこうえい栄中2年C組。よろしくね」

「2年C組って……」

「……ボクと同じクラスよ」

「ええーー!!!」


まさかこんな身近なところの人と出会うとは。

っていうか、セカイと同じクラスならそりゃあ見たことあるに決まってる。

良く考えたら、折木勇葉、聞いたことある。

うちの学年1のイケメンって話題になってた気がする。

皆に優しくて、リーダーシップがあって、勉強も出来てスポーツ万能とか。

どんな超常人物だよって、言ってたのを思い出した。

それが、この人だったとは……。


「……もしかして、こんな有名人知らなかったの?」

「……生憎と、私は緋色君しか目に入ってないからね」


小声でセカイとそんな会話をする。

セカイをミハって呼ぶくらいだから、二人は仲が良いんだろうな。

だとすれば、彼が私の名前を知っていてもおかしくはない。

あれ、でも緋色君と折木君は何か接点があるんだろうか。

会話をしそうな雰囲気は全くないけど。


「よし、そろそろ話をしても大丈夫でしょうか?」

「あ、はい。私は大丈夫、ですけど……」


他の人はどうだろう。なんとなく気まずい。


「うーんと……とりあえず話をしますね」


最初の説明は私達のことだった。

これは多分折木君に対する物だと思う。

私達が転位ゲートを使ってしまって、エネルギーが足りなくなった。

だからそれを補給しなくちゃいけない。

そんな話。


で、大事なのがその後。

転位ゲートにエネルギーを補給する方法について。

そこで私達は魔法に関する話を教えられた。

そして、魔法の使い方についても。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ