2.でも足すと100点だし
明けましておめでとうございます(о´∀`о)
<前回のあらすじを30文字以内で説明せよ>
美織「シーフードはやっぱ神」
綺都「美少女の皮を被ったおっさん」
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「…なんで職員室に呼ばれたかわかるな上杉。」
「はい。」
「まさか上杉がサボっていたなんて。」
「はい、ごめんなさい。」
皆さんこんにちは。上杉綺都です。
あの後僕は全力で抵抗しましたが彼女、神崎美織の力に負けて教室まで連れていかれました。
僕は今まで授業を真面目に受けてきたのでクラスの皆から驚愕の眼差しを受けました。
死ぬほど恥ずかしかったです。
授業がおわり先生から一緒に職員室に来るように言われ今現在に至っております。ものすごい悔しいです。
「上杉は優等生だと思ってたんだがなぁ……。」
「本当に、すいませんでした。」
綺都が深くお辞儀をして謝罪すると、先生は困ったように頬をぽりぽりと掻いた。
「まあ、最近元気無かったからなお前。何かあったらすぐに相談するんだぞ。はい、数学のテスト。」
そう言って先生は数学の解答用紙を綺都に手渡した。
「ありがとうございます。」
「今回も頑張ったな。最高点数だぞ。」
そう言われて解答用紙を開いたらそこには98の文字が力強く書かれていた。隣にニコちゃんマークもある。
というか
「あの、先生。なんで共犯の神崎さんは此処にいないのでしょうか?」
そうだ奴だ。
自分を巻き込んだ張本人が何故この場にいないのだろうか。
軽く理不尽じゃあないか。
綺都の質問に先生は「あー……」と呆れたようにため息をつき
「神崎はいm……」
『神崎ィィィーーー!!!今日という今日はケツバッド食らわすぞごるぁーーーーーー!!!!』
学校中に体育教師の怒号が響き渡った。
あまりの五月蝿さに綺都は耳を塞いだ。
同じように耳を塞いでいる先生は困ったように鼻で笑った。
「聞いての通り、逃走中だよ。」
「そのようですね。」
「今回の件で、神崎に対して悪い印象を受けていると思うけど、ああ見え根は誠実で、皆から好かれているんだ。あまり嫌いにならないであげてくれ。」
「嫌いになんか、なりませんよ。」
「なら良かった。」
皆から好かれている、なんとなく話しててわかる気がする。
それでは失礼します、と綺都が職員室から出ようとした矢先、先生から神崎の分の解答用紙を渡しとくように頼まれた。
根は真面目で誠実……か。
案外頼りにしてもいいのかもしれないと思った綺都は教室に向かって歩きだし、好奇心で彼女の解答用紙を開いた。
2点。
「………………。」
先生、あんたの言うことが俺にはわかりません。