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第41話

すいません!遅くなりましたっ!

あと短いです、ごめんなさいっ!

「女王陛下っ!大変で……す…………えっ!?」

 1人の騎士のような格好をした見覚えのある女性エルフがバタンと大きな音を立てて扉を開けるがそこには2体の龍が……


 誰でも驚くよね、モンスターの頂点に君臨する龍がいたら……


「シトリー、この方達は味方です。主にアルナくんのね。」


 相手が心を許せる数少ない部下だったので心なしか明るい口調のオルター。


 まあ、神々と話すよりは気楽であるからな

 っていうかシトリーさん何着ても似合うなぁ……


 そんな事を考えていると訝しげな視線を感じる。


「……アルナくんの、ばかぁぁぁあ!」

 セリカが俺の頰を引っ叩きながら叫ぶ。


「いってぇぇええ!」

 俺は涙目になりながら絶叫する。


 どうして頰を叩かれたのか理由が分からない俺は混乱している。

 真っ赤な紅葉がついている頰を抑えながら。


 セリカは教えてくれなさそうだし……あ、そうだ。


『ねえ、ティーナ?なんでセリカ怒ってるの?』


『君はもう少し女心っていうのを学んだ方が良さそうですね、君が他の女に興味持ったら妻なら不快な気分になると思いますけど?』


 ティーナもなんだか怒っているようで詳しくは教えてくれなかった。


「それで、シトリー。何が大変なの?」

 オルターはようやくシトリーに話を聞く。


「北と西の大量発生なのですが、偵察隊が向かったところあと2日ほどでここまでくる見込みとの事です。」


 まじ?だって北の方はまだまだだったと思ったけど……


「わかった、戦士は集まっているのかしら?」


「はい、戦士200名、既に中庭に集結させております。」


「よろしい、ではそこへ参りましょう。」


 特に動揺していないオルター。

 まさかの俺の方が動揺しているようだ。


 下界不干渉の神々達は……

「では私達は帰りますね?」


「ああ、悪かったね。急に呼び出したりして」


「いいや?僕もシスティーンも退屈してたから良かったよ」


 バハムートとシスティーンはそう言うと天界に還っていった。



「……さあて殲滅といきますか……ふふっ」

 小声で不敵な笑みを浮かべる俺。


 そんな様子を見ていた4人は背筋が凍りついた。

 アメリアやセリカ、オルターは前にもこの笑みを見た事はあるが、それよりも数倍獰猛さが増加している。


 殺意もこの前の比ではない。

 今話しかけたら一瞬で潰されるだろう。


 魔力の流れをアルナから感じる。

 古代魔法【並列思考(ダブルアイデア)】による殲滅策を講じているのだろうか、今回は他のエルフも参加するので色々と考えてくれているようだとオルターは思っていた。


 しかしそんな事は無かった。

 新しく転生したアルナはオルターが思っているほど人格者では無かった。


(前回はめんどくなって【範囲消去(ロストディメンション)】使っちゃったから、全部自分の手でバラバラにしないと……あ、ミナカゲを増やしてみるか。)


 また残虐極まりない殺戮が始まるのはここにいる誰もが恐れかつ分かっていた。




 エルフの国フォレスタ、パルテノ城の城下には国の人々が集まっている。

 既に告知されているのだが女王陛下から発表があるらしいのだ。


「いきなりどうしたんだろうな?」

「先日のお医者様といい、ほんとだよな」


 そんな当たり障りのない会話をしていると女王陛下が皆の前に立つ。それと同時に静まり返る。

 女王が集まっているエルフたちを一瞥すると話し始める。


「こんにちわ、皆さん。先日はある医者により皆さんの怪我が快方に向かったと思う。では医者の正体とは……知りたくありませんか?」


 民衆の興味を煽り出すオルター。

 その興味には火がついたようで、


「知りたーい!」

「感謝の念を伝えなければ……!」

「お顔を拝見させていただきたいわ!」


 そんな声がちらほら聞こえてくる。

 顔を見せてない者もいたようだった。

 どうやら否定的な声は聞こえなかった。エルフの情に深いというのは本当らしい。


「では、ここに来ているので……挨拶を…………」


 そう言ってオルターの横に立つ小柄な女性……いや男。

 治療中と同じく顔を晒している。

 腰まである長い黒髪に端正な顔、笑みを浮かべる姿はまさに女神のようである。


「私は、フォレスタ友好国クレトリア王国筆頭公爵アルヴアート家次男、アルナ=アルヴアートである。」


 さっきのどす黒い感情はどこやら、悪感情を思わせない、優しい笑みを浮かべながら名前をいう。


 アルヴアートの名は伊達ではないようで、今まで静かだった城下が大きな拍手と歓声に包まれる。


「まさか、英雄の息子様とは!」

「本当に男の子なの!?」

「私達エルフに負けない美貌って……恐ろしいわ!」


 口々に聞こえる俺の評価。

 3分の2は俺の見た目を言っているようである。


「皆も知っている通り、この者は我が国の英雄であるアスノの息子。まさに英雄の再来とはこの事である。

 しかし我が国は再び危機に瀕している。」


 オルターの言葉と同時に俺たちの背後から戦士達が歩み出てくる。


「オークやオーガの大量発生が再び起きた、しかもこの短期間で。

 我が国の戦力は少ないが、私の隣には英雄の息子であり一騎当万の戦士がいるのだ。

 前回のような被害が起こることのないようにと自ら志願してくれたのだ。」


「うおおおお!」

「流石英雄の息子だああっ!」


 なんか皆勘違いしてるな…………


 俺はオルターがまだ話している途中だが話し出す。

「私が志願したのは英雄の息子であるからではないのだ。」


 少しだけ尊大な言葉になっちゃったけど皆は固唾を飲み、次の言葉を待っている。


「別に英雄を気取るつもりは毛頭ない、だが本気でこの国に仇なす敵を一緒に蹴散らしたい!ただそれだけだ!」


 大声で怒鳴るように民衆に叫ぶ、一瞬静まり返るが次の瞬間、爆発したような大歓声に包まれる。


「よろしくたのむぜー!アルナさまー!」

「ありがとうございます!アルナさまー!」

「私達と一緒に戦ってくれるなんて……!」


 さまざまな声が聞こえてくるが、そこに不安が募るような声はなかった。


「……という事だ。アルナ=アルヴアートは我がフォレスタと共に戦ってくれる!前回のような被害は出る確率は少なかろう!

 一緒に私達の敵を薙ぎ倒そうではないか!」


 一歩引いていたオルターが叫ぶ。


「おぉ!」と至る所から聞こえる。

 これで意思の確認は出来た。

 これにて女王からの発表は終わりになる。


 あ、セリカとの婚約発表は正式にアルヴアート家と連絡を取り合い、許諾を得てからだ。


 『対モンスター地雷(マイン)』と『電磁加速砲(レールガン)』の出番だ。



 エルフの戦士とアルナによる大攻勢の始まりである。

次回の更新は9日あたりを予定してます。

次回もよろしくお願いします!

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