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残酷兵器 終盤戦争   作者: みー
7/12

未来の変化

前回の投稿と随分間が空いてしまい申し訳ございませんでした。


数分後、辺りは霧がたちこめてそこだけ違う世界のような雰囲気だった。

普通の人は渦の中で何かがうごめいているようにしか見えないだろう。

だが僕にはわかる。ハンプティ・ダンプティとコロシヤが暴れている。

2体の攻撃を何の苦もないようにひらひらかわしていく未来。金属音が鳴り響き、周りにいた動物はみんな逃げていってしまった。

まだ中で戦いは続いている。

未来をこれ以上くるしめないために僕は死を覚悟して渦の中へ入った。

ハンプティ・ダンプティの怒りが紅蓮の炎となって辺りを包んでいた。


…。

…。


2体の怪物を僕から遠ざけるために未来はどれだけ苦労したのか、今になってからわかった。

色々な攻撃を撃ってくる2体を避けながら僕から遠ざけるために自分を囮にして頑張っていた。

けどそんなことは知らないよといわんばかりに2体は色んな攻撃を仕掛けて未来を追い詰めた。

未来は反撃するものの、ハンプティ・ダンプティに捕まってしまった。

だんだん音が遠ざかっていった。


僕は未来が無事か確かめたかった。


ピー…。

ピッピッ…。

ガタン…

…。

あの時と同じ音がした。

未来が機械に変わった時の音だ。


僕からは見えないが、未来は2体に殺られて死んでしまったのではないか。

そんな不安がたちこめる…。


ピーッ

(安全装置を外します。)

どこからともなく感情のこもっていない声が聞こえる。

(すべての国のシステムをハッキング…成功。)

(あと数秒で発射可能です。)


『なんだと!?』

僕は焦った。

(この国は狙われてるんだぞ!

すべての国のシステムをハッキングしたら…。)

そう考えたらいても立っても居られなかった。

この世界…。いや全てが無くなってしまう。

僕は未来の方へ走っていった。

未来はその場に立っていて冷たい目で何処かをみつめる。

未来はもうあの頃の優しい未来では無くなっていた。

未来が僕に気付いた

冷たい視線が僕に向けられる。

(未来…やめてくれ…)

心の中でそう思いながら未来を繋いでいた鎖を外そうとした。


ピッ…


コロッ…

…。

ピピッ…


爆弾だ。

小型に見えるが、中性子爆弾かも知れない。

未来の事だからその位は容易く出来るはずだ。

中性子爆弾は、周りのものには被害がほとんどない。だが、生き物をすべて焼き尽くす力がある。

しかも、小型化して威力を数倍にするだけで被害を受ける場所が広がる。

もしそうだとしたら…。

僕は叫んだ

「未来!落ち着け!元に戻ってくれ!」

何度も未来に伝えようとするが声が届いていないようだ。

だんだん電子音が早くなっていく。

もうそろそろ爆発するかもしれない。

そしたら沢山の人の命が…。

そんなに危険なものを放ってほけるか!

僕の命を犠牲にしてもみんなをまもる!そう決心し僕は爆弾を思いっきり海の方へ向かって投げた。

ヒュッ…。

コントロールも上手くいった。

海に堕ちる衝撃にさえ耐えられれば被害は少し抑えられるはずだ。

だが、そんなに上手くいくことはなかった。

コロシヤが中性子爆弾を受け止めて未来の元へと持っていったのだ。

僕はドキドキしながら未来を眺めていた。

未来は爆弾を手に取って、触手?のようなものを出してそれを飲み込んだ。そして、その威力を利用して、呪文を唱え始めた。

大きな魔法陣が一瞬にして描かれる。

そこから触手と同じ色をした大きな球のような物体を出した。

その球体の周りに小さなコアがグルグル回っている。

未来が呪文を唱えるのを止めるとコアは爆発して、渦をすべて切り刻んでしまった。

霧が晴れる…。

それと同時に未来が宙に浮いた。

(全てを殺す…。全てを憎め…。)

そう呟きながら街のある方向へ進んで行ってしまった


未来は、2体の怪物との戦いがきっかけに人ではなくなってしまった。





ちょっと急ぎで書いたのでどうか分かりませんがこれから先もご愛読していただけると幸いです。

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