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残酷兵器 終盤戦争   作者: みー
5/12

奇跡と本当の恐怖

未来の名前を何度も呼んだんだ。

けど冷たくなった未来は動かない。

手を握った。

とてもちっちゃくて可愛い手だった。

脈を測ってみる。

けど脈拍を感じることができない。

未来は死んでしまった。

僕は後悔した。

あの時止めなかったことを。

いつの間に日が暮れて空は蒼くなっていた。

僕は泣き疲れて寝てしまっていた。

未来のことを見ようとした。

さっきまで隣に居たはずの未来がいない。

辺りを見回すと木の上で座っている未来が居た。

「未来!!」

僕は叫んだ。

すると彼女は木を飛び下りて僕の元へきた。

「なに?呼んだ?」

あの時のことを覚えていないようだった。

彼女を壊れてしまいそうな位強く抱きしめた。

その時僕は気づいた。

彼女にあったはずの温もりはいつの間にか無くなってしまっていたことに...。

僕はあの時に出会った小さな少女の話を思い出した。

「私と同じようになるんだ」と言っていた。

これからどんな事が起こるのか予想がつかない。

もしかしたらもうそろそろいなくなってしまうかもしれない。

僕は泣きながら彼女の頭を撫でた。


僕と彼女は家に帰った。

家で布団に潜って一緒に寝た。

彼女は笑顔で僕を抱きしめてきた。

その小さな体に温もりはなかった。

体温はないのに服を着ていれば他の女の子と変わらないんだな。

ふとそう思った。


夜が開けて僕は眩しい太陽で目覚めた。

時間は午前10時。

慌てて彼女と学校へ向かった。

僕は昨日無断で学校を抜け出していたし、それにくわえて遅刻もしたのでのでとても怒られてしまった。

その時に僕は背中が凍る様なとても嫌な予感がした。

何かが起きている。

そう確信できた。


〜恐怖の始まり〜


僕たちが学校にいる間、昨日戦争をおこして街を奪おうとした軍隊があることを考えていたようだ。

昨日未来が落としていった破片を利用して、未来のような人を作り出そうとしていたのだ。

その軍隊ののリーダーは色々なことを試してついに5つのコアを生み出した。

色々な人物を使ってコアを移植してみたらしい。

だが、100時間は拒絶反応を起こさないものの、それを過ぎると移植した人物はもがき苦しみ、最後は粉々になって壊れて崩れていった。

そのコアは人口知能のようなものは入っていない。

だが、移植された人間の遺伝子を読み取り、それにあった能力をうけわたす。という純粋なコアだった。

人の意思を加えるのはとても難しいと考えられる。

そのため、移植者の体に合わないと拒絶反応を起こすようになっている。

今現在移植に成功したものはいない。

適応する遺伝子などが分からない限り成功する確率はとても低い。

いや、ほぼないと言っていいだろう。

そんな危険な実験を試すために色々な人物を狩り、その中で色々な実験に耐えられた人を移植に利用したらしい。

だが、その実験は成功したものの、その50時間後にある悪魔にのまれてしまって体が怪物のようになってしまったらしい。

その怪物を人々はハンプティ・ダンプティと呼んだ。

腕を振り上げるだけで火柱があがった。

どんな攻撃も吸収してしまう怪物で、唯一同じ細胞を持っている未来を殺す爪を持っているものだ。

とても危険な怪物である。放っておいたらどうなるか予測もつかない。

軍隊のリーダーは、その怪物に殺されてしまった。

その怪物の目は何処か寂しそうな目をしていた。

怪物は実験施設を破壊し、人々に害を加えようとした。

外国に本部があるその軍隊は、色々な人を集めて怪物化した人と同じ実験を行って、ハンプティ・ダンプティを含め3つの怪物を作り上げた。

コロシヤ

ハンプティ・ダンプティ

マリオネット

この3体は未来を倒す最終兵器として作られた。

そして、この世界を変えるために。

人の欲望がこうも変化するとは思わなかった。

この3体が暴れたりしたら世界が滅亡してしまうだろう。


けどこのことが世の中に伝わったのは3体が作られてからしばらくたった時のことだった。




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