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「赤い花」  日野日出志   グロ漫画の世界 私の漫画 試論

作者: 舜風人

「東京のある郊外に美花園という花作りの家があったのでございます。」




この出だしで始まる日野日出志のホラー漫画は昭和47年の作品だ。タイトルは「赤い花」

COM という漫画雑誌に載った。

それまでスプラッター系には抵抗のあった読者もその耽美主義に惹かれたという衝撃的な漫画であったと思う。


美しい花のためには全てをささげるというマッドな庭師が主人公である。

見るからに妖しいこの主人公は毎日花をめでてはこんな歌を口ずさむ。

「赤い花が咲いたよ~。血のしたたるような赤い赤い花が~」

ある日この花園に少年と犬が入り込む。するとこの庭師は狂ったように棍棒を持って追廻し、犬を叩き殺してしまう。恐ろしくなった少年は近くの線路に逃げ込むが走ってきた電車に引かれて肉泥と化してしまう。


そんな美花園に花を買いにくる和服姿の美しい女性がいた。

美花園の出品する花はいつも品評会で高い評価を得るのである。

「わしは角丸デパートの社長だがぜひあの花を売ってくれ」ときても


「あの花は俺だけのものだ誰にも絶対に手を触れさせないぞ、帰ってくれ」

と追い返してしまう。


実はこの花には恐ろしい秘密があったのだ。

「さてそろそろ次の作品に取り掛からなくては、、、。」男はそんな言葉を呟くと準備に取り掛かった。


ある日例の和服姿の美女が花を買いに来る。

すると言葉巧みに裏庭に誘いこみ首を絞めて殺してしまう。


そして死体を切り刻み血を絞る。

そしてその血のなかに花の種をぽとりと漬けるのだった。

更に死体の肉片を冷蔵庫に保管し毎日男は食べるのである。


そして排泄物を例の血漬けの種をまいたところに施肥するのである。

かくしてまた品評会で美花園の花は絶賛を浴びるのであった。


そうしてまた、ある日今度は女子高生と思われる美少女が

「おじさん、お花ちょうだい」と花を美花園に買いに来るのである。

今度はこの少女が犠牲になるとも知らずに、、、、。


こんな筋立ての漫画である。

日野日出志は、後にスプラッタービデオ「ギニーピッグシリーズ」で例の宮崎事件の原因とされて

世間の糾弾を浴びて発売禁止になってしまったということもあった。


ウイキペディアでしらべたら大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科准教授をしているんですね?

マイナーだと思ったらメジャーだったんですね?

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