ハラスメントについて考えた
私にとっては残酷描写のつもりはないですが感受性の高い方には残酷かもしれません。
世の中色々なハラスメントがあって、パワハラ、セクハラ、モラハラ、スメハラの被害にはあってきた。
ただ、ハラスメントは本人にきっちり意識があって行っているものと、認識が足りないが故にハラスメントになっているものとがあって、糾弾するだけでは解決しない事が多いなぁと思ったりする。
被害者である事に意識が向かう事が多いけれど、私も加害者になってしまった事があって、その話をしたい。
その話の前に、質問。
オカルト、ミステリー、スピリチュアル、ホラー。
皆さんはこの分野の話題どう思いますか?
私は多分大好物。
ただ全てOKでは無くて微妙に受け付けない部分もある。認識していないだけである日突然自分はその話はNGだったんだと気がつく事もある。
小さい頃からドラマとかで法医学を扱ったものは大好きで、医療物も好きだったので、たとえば解剖シーンとか、手術シーンとか多少臓器出ても色鮮やかでも平気だった。
金田一耕助シリーズ好きだったし、それを始め探偵物作品には結構悲惨な被害者多かったイメージあるしなぁ。漫画アニメで言えば金田一少年もコナンも死体出現率凄く高いですよね。
で、ある時DVDを貰ったか何かで手元にあった(多分借りたのでは無かった)ので観ようとしたら、それの題材は外国の医療物で、虫メインの奴だった。
つまり、ウ〇虫の状態で死亡推定日時出したりする奴です。
こーれがダメで!気持ち悪くなって最後まで観られなかった。
多分小説なら読めたんだと思うけど。
こんな方面の法医学があるんだって思ってネットで検索とかしたし。(画像は見ないようにして記事の文言を懸命に読んだ)。
自分が気持ち悪いと思っても、正視出来ないにしても、でも、こんな作品になっているって事は一定のニーズがある訳で、好き!って人も居るのだろうと想像する。
DVDくれた人もきっと私が法医学物好きだから興味あるかもってくれたんだと、そう思う。嫌がらせじゃないよね?多分。
それ以来自分の好きな話でも相手は苦手かもと一応気をつけてはいるんだけどたまにやらかす。
強烈に、加害者である私として記憶にあるのは、長年の友人の彼女とのこと。
出演俳優さんそれぞれのファンだった私たちは、刑事物のドラマを一緒に楽しく話題に出して今週放送した回の感想とか来週への期待とか話をしていたので、うっかりと死体に対してもさほど忌避感は無いだろうと判断してしまった。
ビルの屋上から飛び降りた人と突き落とされた人とでは死体の様子が違うって言うじゃない?と話し出した私に彼女の手が上がった。
「ごめん、死体の話はちょっとダメ」
その時は本当にビックリした。だってドラマ小説映画もアニメも警察物って殺害事件結構な頻度で取り扱うし。まさか死体がダメだなんて思いもしなかった。
謝ってその時は終わった。
その後彼女から漫画を借りた。
彼女が好きな同人作家さんが商業に行って出版社から出たコミックス。
「ちょっと怖いけど」
嫌なら途中でやめてね、私は読むのに心の準備してかなり日数かかったと注釈が付いたのでよっしと気合を込めて読んだ。
……どこが怖いのか分からなかった。
え、まって、これで怖いって、今まで彼女と普通に話をしていたアレコレ、彼女的にめっちゃ怖かったんじゃないの?私、我慢させてた?スマヌ!
内心焦ったけれど、わざわざその話題を出す状況じゃないまま日々が流れた。
数年後話の流れでその事を謝ったら、彼女は彼女で私の苦手な話をした事あるしとお互い様だよと言ってくれた。
え?お互い様って何があったっけ?と考えても分からなかったので聞いたら、彼女が平気で私が苦手なのはギャグ(漫画)だった。
あー、確かに。
彼女はこの間某五つ子アニメにハマっていたけど、この原作者の作品全般私は苦手だ。よく分からない。楽しそうな彼女は微笑ましいけれど、面白さは理解しかねた。ノリ悪いだろうなぁ、悪いなぁってたまに思ったものだった。
某漫画家さんの作品もオカルトの話は好きだけど、ギャグ漫画の方は理解できなかった。コメディは分かると思う、好きだと思う。けれどギャグはどこが面白いのか分からない。
彼女は結構ギャグ漫画大好きらしい。本当隅々まで読み込んで楽しんでいる。
お笑い芸能人も人気者であってもその笑いが理解できないことが多い。好きなお笑いの人はと聞かれたら前はラーメンズ好きでしたと言う位で他は分からない。
ドリフの大爆笑とかって番組やバカ殿様とかたまに特番あるけれど笑いどころ分からない。周囲の笑い声が番組に差し込まれていると置いてきぼりになった気持ちでちょっと切ない。
お笑い音痴なんだと思う。
でもお笑いの話題を出されてハラスメントだと思う事は無かったので、私の怖い話をぶっ混む方が損害大きかったんじゃ無いかなぁとか思っているけど、どっちが悪い選手権開催するつもりも無いので、今後気をつけていこうよとお互い笑って話を終わらせた。
人には得手不得手あって、自分が平気だからと相手も平気とは限らないし、嫌な話をするつもりもないのにしてしまうって事があるから、気を付けようって日々過ごしているつもりだった。そう、つもりだった。
職場で後輩にTwitterとかで流れてきた画像見て「みてみて、寒さで暖を取ろうと密集してる小鳥可愛くない?」と声をかけた。
画面覗き込んだ彼女がうわっと声をあげる。
「集合体は気持ち悪いです。数羽なら大丈夫何ですけど」
すまん、またハラスメントをしてしまった。
悪意なく、不注意でハラスメントになってしまうの完全に防ぐのって難しいなぁとつくづく思うのです。