りぼん、ガンになる
みなさんさようなら・・・。
私はこの姿のまま、世を去りそうです・・・いや、でちゅわ・・。
前々からちょっと気になってたんだけど、背中に腫瘍っぽいのができてたんだけどだんだんとでかくなってきて、それに比例して体調もすごく悪くなってきたでちゅわ。
まさかこんな姿で死ぬことになろうとは、思いもしなかった。
ハムスターの姿になったことに、何か意味はあるのだろうか。
なぜ、わざわざハムスターなんだ。
鳥でも犬でもなく・・。
鳥とか犬に転生ってのも納得がいかないわけでちゅが・・。
やばい・・・意識が朦朧としてきまちたわ・・。
これが本当の終わり・・。
そのとき、目の前に光が広がった。
死ぬ瞬間はこんな風に光が広がるように感じるのか!?
「ほっほっほ・・・最後の試練を終えたようじゃな・・・」
そこには一人の老人が立っていた。
「だ、誰でちゅかあなたは!」
「ワシは天ハム界への導き手・・・空海じゃ」
「く、空海ってあの空海!?」
「そうじゃ・・・」
「いや、空海ってそんな宗教の人じゃないでちゅわ!」
「説明は後でもいいじゃろう・・。さて、ゆくぞ!」
こうして二人は天ハム界へと旅立っていった・・。