高嶺の花の美少女が俺の前で涙を見せた。その顔が滅茶苦茶キレーだと思った。
クラスメイトで高嶺の花で学年一のモテ女、の
林ユーコ。
まさか、フツメンの俺にパンチラ、見せてくれるなんて...!
色はピンク。
ヤバい...可愛いい。
俺の視線に気が付いたのか、彼女は顔を赤らめた。
大慌て立ち上がり、赤面してた。
「まさか、私のパンツ見たの...?」
「う、うん...」
「見なかったことにしてよ!」
「あ、う、うん」
こう返事をしたが、記憶に焼き付けた。
マジ、いいもん見た感、半端ないから...!
そ、それより、
子猫は無事だった。
「ね、ねぇ、その子猫なんだけどさ、
私が元々拾って保護してたんだけど、
親に勝手に捨てられちゃってさ...」
「私が昨日河原で拾ったの、そしたら親が、
私が寝てる間に早朝、河原に戻したよって言ってさ。心配で見に来たら、誰かが、川に流したのか、流されてるの見て、凄い切なくなって...」
「でも、山吹くんが助けてくれた!」
それから、彼女はシュンとなって。
「最も、うちはマンションだから
飼えないんだよね...」
「名前、付けてあるの。
白黒のハチワレ猫で、タキシード着てるみたいだから、タキシード!なんだ」
タキシード、この言葉に反応したのか、
その目の鋭い猫は、
「ニヤァオオオオオ」とイケボな掠れ声で鳴いた。
鳴き声も、顔も。
あんまし、可愛いとは言えない猫だが。
どこか、愛着が持てる猫だった。
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