表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、最強無敵の異世界転生ヴァンパイア! のはずが、ショタエルフになって、ロリっ子お姉様達の尻に敷かれる奴隷ライフ始めましたッ!  作者: MITT


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/38

第八話「つかの間の安らぎ、湯けむりタイム」②

「アリア、お前はせめて、前くらい隠せっ! なんなんだよ、揃いも揃ってっ! お前ら、女子として、恥じらいとかって無いのかよっ!」


 恥じらい……言われてみれば、少し恥ずかしいような。

 女の子は男の子に裸を見せちゃ駄目ってお母さんも言ってた!

 

 でも、お父さんとかお風呂上がりに裸でウロウロしてても、何も言わなかったよ?

 風邪引くぞーくらい。

 

 とは言え……そこら辺はこっちが気を使うべきかも。

 一応、両手で胸隠して、足もぎゅっと閉じとく……何気に結構毛深いから大事なところは毛で隠れてると思うけど。

 

 獣人的には、これで問題ないと思う。


「これでいい……かな?」


「お、おう……堂々とされるより、マシだが……。そうか、ご主人様のお世話だもんな。気にするほうがおかしい……だよな?」


 なんか、納得してくれたらしく、引き続き頭の上に手をかざしてくれると、お湯がダバダバと……うぁ、気持ちいいコレ。

 

 思わず、ブルブルと水気を払いたくなったけど、それやったらジョージくんがびしょ濡れになる。

 

 我慢、我慢……うわっ! 尻尾とかもシナシナになってる!

 じっと見てたら、尻尾もシャンプーとかしてくれてアワアワ状態っ!


 ううっ! こしょばゆいっ!


「ジョージくん……し、尻尾は自分で洗うよ!」


 うん……尻尾は駄目っ! けど、なんだか尻尾の毛……バサバサでギシギシだよ?

 髪の毛もだけど、ホントに大丈夫なんだろうか? 毛の脂分がごっそり取れちゃったような……。


 続いて、髪の毛と尻尾に、白い小瓶からトロッとした液体を付けられて、ワシャワシャとされる。

 これ油かな? けど、水を弾いたりはしない……ヌルヌルだよっ! ヌルヌルっ!


「これ? なに?」


「仕上げのリンスだな。ちょっと、しばらくそのままにしといてくれよ! 次はアリア……お前だ! まったく、なんで俺が三助みたいな真似を……だーかーらっ! 前くらい隠せつってんだろ!」


 ……うーん、まぁ……アリアの方もやる羽目になってるし、この謎の液体をなじませるのにちょっと時間がかかるって感じなのだろうか?

 

 けど、嬉しいのは辺りにお湯が撒かれたせいで、湯気が立つほど温かいこと。

 これなら、裸で濡れたまま、地面に座っててもそこまで寒くない。


「うふふ、照れちゃって……可愛いっ! あ……コレいいわぁ。あったかいーっ! ねぇ、さっき言ってたお風呂ってどんなの?」


 アリアが同じ様に、お湯をかけてもらいながら、シャンプーで髪の毛洗ってもらってる。

 とっても気持ちよさそう。


「エルフにはそう言う習慣はないのか? 肩まで浸かれるほどのお湯に体ごと浸かるんだ。気持ちいいぞ?」


「いいかも……それ。と言うか人に髪の毛洗ってもらうとか、まるで貴族のご令嬢みたいね!」


「ふっふっふ、そのうちお前らにもそう言う贅沢な暮らし出来るようにしてやるさ! どうだ、楽しみだろう? 俺に任せとけば、お前らの人生バラ色だっつの!」


「うふふ、楽しみーっ! あ、ついでに身体も洗ってよ……胸とかあそこも念入りに……特別に許すわ!」


「さすがに、そこは自分でやれ……と言うか、こんなフルオープンなところで、そんな素っ裸でとか、よく恥ずかしくないな。こっちには来ないとは言え、結構人もウロウロしてるぞ?」


「こんな亜人、それも子供の裸に欲情するなんて、相当特殊な人じゃない? 月も沈んで明かりもないから、どうせ普通の人間の目には暗がりでなんかやってるとしか見えてないはずよ。お互い、夜目が利くから解んないだろうけど、本来そんなもんなのよ」


「それ以前に、俺男子なんですが……アリアちゃん、解ってる? でもまぁ、そのツルペタ寸胴体型に欲情とかないな」


「良く解んないけど、失礼な事言ってない? ところで、こっちのリンスだっけ? なにこれ。泡も立たないし、油じゃないみたいだけど」


「俺のお手製……フォルティナ様も絶賛の素敵リンスだ。髪の毛サラッサラになるぞ! お前らこう言うのって使った事ないだろ? 髪の毛も結構、傷んでるじゃないか……まったく。素材は良いんだから、間違いなく見違える……楽しみにしているがいい」


 なんか、アリアとジョージくんも背丈も似たようなもんで、兄妹みたいに仲良しって感じ。

 ちょっとだけ疎外感……でも、お姉さんだから我慢、我慢!


 むぅ、でもこのリンスってのが付いてるからか、お肌も凄いツルツルになってきてる。

 

 そもそも尻尾にも付けていいのかな? って、なんだか私の尻尾……すっごいやせ細っちゃったけど……。


 ホントに、これ……大丈夫なのかな?


 と言うか尻尾……普段はもっと太いのに……細くてヒョロヒョロで、すっごく頼りない。

 水浴びとかして、濡れてももうちょっと太いはずなのに……。

 

 このままになっちゃったら、どうしよう……。


「悪い、悪いおまたせ……まったく、二人いっぺんに洗うとか忙しいな。ちょっと目をつぶってな……仕上げのすすぎだ。リンスもちゃんと流さないとカピカピになっちまうからな」


 言いながら、ジョージくんが戻ってくると、またお湯を頭からかけてくれる。

 さすがにちょっと寒くなってたから、嬉しい。


 髪の毛とか頭、優しい手付きでわさわさと触られてると、なんだか蕩けるように気持ちいい……これ、癖になっちゃいそう……。


 でも、確かに、二人いっぺんにとか忙しそうだ。

 今度から、身体洗いまでお願いするなら、一人づつ順番にってのがよさそうだった。


「お湯、あったかー。あ、ブルブルってやっていい?」


 温かいとは言え、身体が濡れてるのってやっぱり、落ち着かない。


 もう限界だ……えーいっ!

 

「おわぁっ! お前……いきなりやる奴があるかっ!」


「ゴメン、耳にお水が入った! も、もういっかいっ!」


 ブルブルブルッ! あ、取れた……すっきりっ!


「そ、そこら辺はまんま猫みたいなんだな。けど、身体くらい自分で拭いてくれ……新しい下着や服は天幕の中だっけ? 取ってきてやろうか?」


「自分でやるから平気ー。私はもういいから、アリアの方の面倒見てあげて」


「そうか? まぁ、お前のほうが年上だしな」


 うん? ジョージくんには本当の年は伝えてないしね。

 でも、本当のこと言ったら、子供扱いされそうだから、内緒っ!


 アリアは……身体拭かせるまでやらせてるし。

 お股とか脇とかもゴシゴシと拭かれて、すっごい気持ちよさそうな顔してるし……。


 や、やってもらえばよかったかな?


 でも、なんだかすっごいさっぱりしてる……。

 いつもの水浴びとか体拭きとか、なんだったのってくらい!


 髪の毛は……さすがに、しばらく乾きそうもないけど、いい匂いもするし、しばらくすれば乾くよ。

 

 下着のズロースも……あ、これ人間用だ。

 お尻の所をナイフでザクザク切って尻尾穴を空けとく……いつもながら、コレめんどくさい。

 

 ああん、尻尾が……いつになくシナっとしてるよぉ……。


「だからさぁ……。せめて、先にシャツくらい着なさいっての!」


 天幕から出て、ズロースと格闘してたら、後ろからズポッとシャツを着せられる……むぅ、涼しかったのに。


「私の胸なんて、ちっちゃいから大したもんじゃないでしょー」


「そう言う問題じゃなくてなぁ……。あ、尻尾拭いてやるよ。貸しな」


 言いながら、びちょびちょでシナシナになってた尻尾を布でガシガシと……。


「うぁうぁうぁ……し、尻尾はダメェ……」


 か、身体がビクビクしちゃう……。

 こ、これは裸とか見られるよりも恥ずい……かも。


「だって、まだ全然乾いてないじゃないか。ああ、なるほど、尻尾を通す穴を開けてたのか。そこまでは気が回らんかったな。けど、尻尾……良い感じにフワフワになってきたぞ? 仕上げに温風でっと」


 何処から出てきたんだか知らないけど、ブラシみたいなので毛並みを整えてもらいながら、更に温かい風を吹き付けられる……こ、これは。

 

 ブラシの感触がたまらなく、こしょばゆい……腰の後ろから背骨、首の後ろがビリビリする。

 お腹の下の方がキュンキュンして、たまらない気分になる! どうしようっ! これっ!


「あのさぁ、獣人の女の子の尻尾掴むとか触るのって、胸とかお尻触るようなものなんだからね……解ってやってるなら、アウトよ、アウト」


 アリアの一言で、ジョージくんの手が止まる。

 

 なんで? もう止めちゃうとかだめーっ!


「え? そ、それってどう言う意味? 普通にブラッシングしてたつもりだったんだけど、不味い事しちゃった?」


「獣人の尻尾って、ズバリ性感帯なのよ……。ちなみに、エルフの耳も同じなのよ……。でも、ジョージなら好きなだけ、触らせてあげるわっ! ちなみにすでに森で一回軽くイカされちゃったけどね。ホント、ジョージって罪な男よね。イスラはもう一声って感じ? アタシが許すから、シュコシュコっとやっちゃいなさいな!」


 アリア……ド直球、やめてーっ! 


「……イスラ、超ゴメン……だ、大丈夫? いかんっ! 俺の意思に反して、手が勝手に……イスラ! 止めてくれ!」


 ジョージくんがそう言いながら、震える手で私の尻尾を掴もうとする。


「ううっ! い、今は止めて! ストーップ!」


 そう言ったら、ジョージくんの手が止まる。


 思わず顔を見合わせて苦笑。

 セーフ! セーフ! アリア、なんて恐ろしい命令を……。


 私、がんばったよ! やっぱり、こう言うのって、命令で無理やりって良くないと思う!


 けど、危うく理性が吹っ飛ぶところだったとか言えない……。

 お母さんが尻尾はむやみに他人に触らせないようにって言ってた理由がやっと解った。


「すまん、助かった……。なるほど、相反する命令が下った時は、後からの方が優先されるわけだ。イスラ、良く覚えておくと良いぞ!」


 ……いつもの調子が戻ったらしい。


「き、気にしないで……覚えとく……」


 思わず尻尾ブンブンブン……。

 

 あと二度、三度ブラシしてもらえたら、新しい境地に行けたような気がしたんだけど……。

 ちょっとだけ、お預け食らった気分……?

 

 でも……なんだか毛並みがツヤツヤでフワッフワになってる!

 

 生乾きのはずなのに……思わず頬ずりしてみると、ツヤツヤで触り心地抜群になってる……。


 おおお、尻尾が大幅パワーアップだよっ!

 これがリンス効果っ!! この調子だとバサバサだった髪の毛も……。


 触ってみると、びっくりするほど指がスルッと通る。

 いつもだったら、髪の毛引っかかって痛たってなるのに……。


 どっちも、早く乾かないかなぁ……!

 

 思わず、自分の尻尾をもふもふする……尻尾は大事。


 こんなフワフワだったなんて、我ながら驚きだよ!

 と言うか、ジョージくん素敵すぎるよーっ!


 

 ……かくして、そんな調子で、長かった夜が終わろうとしていた。

 もうこうなったら、心置きなく眠る所存です! おやすみなさい……zzz。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 執事業ご苦労様です。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ