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四つの王国と一つの帝国
大きな大陸が一つ。その大陸に四つの王国と一つの帝国が存在した。東端のモクラ王国、西端のデコロイ王国、南端のセロナ王国、北端のビロ王国、そして、その四つの王国の中央に位置するセントラルゼスタ帝国である。この五つの国は非常に仲が悪く戦争が絶えなかった。だが、セントラルゼスタ帝国だけは戦争を放棄し平和な世界を実現しようとした。それにより、国内の経済は安定し国民の生活も豊かになった。しかし、このことは、他の四つの王国にとっては全く面白くないものだった。そのため年々帝国への攻撃が激しくなっていったが、帝国は決して攻めることはなく防衛に専念し外交交渉を行い何とか四つの王国の怒りを一時的におさえることができた。しかし、数百年がたち四つの王国が再び帝国に牙をむこうとしているのだ。
そして今、この五つの国に生まれし五人の少年少女が争いに巻き込まれようとしている・・・。