表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

epilogue.

ミカエルの大天使就任からおよそ半年後、ミカエルの下を離れたグレゴリオは天使から天使長に昇進していた。


今の彼の仕事は天国内の見回りである。現在、天使長より上の人物が未就任なので実質的にはグレゴリオがトップなのだ。


「…そういえばミカエル様は元気だろうか…あのあと珍しく静かだったけど……あの方が居ないと意外に寂しくなるものなんだなあ……」


グレゴリオが考え込んでいたその時、やけに聞き慣れた声が聞こえてきた。


「ねえちょっとそこのお嬢さん、私とお茶しない?……え?そんなことないよ!死んでたって君はさながら天使のような輝きに満ち溢れている!あ、待っておくれよ!…………行ってしまったか……」

「…………………」

「………………………………………」

「………」

「グレッグ?」

「すいません、人違いのようですね」

「ひどいよグレッグ!忠実なる私の部下よ!」

「……ミカエル様、私、天使長になったんですよ。一応今は天界の見回りをしてます。この間責任者のウリエル様がここを御立ちになられたので今は私が責任者なんですよ。」


グレゴリオが言うと、ミカエルは驚いたように言った。


「それは奇遇だね。やっぱり君は私の部下であることに変わりは無いらしい!」

「え?」

「今日から私が、大天使の一人としてここの責任者になったのだ!よろしく頼むよグレゴリオ!」

「………マジですか………」


しばらく顔を見合わせた2人は、直後に大声で笑い始めた。そして、大天使ミカエルとその部下グレゴリオの壮絶な生活が半年ぶりに再び始まるのだった。

2019/10/20 転載

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ