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男3人異世界ぶらり旅  作者: neon
158/230

スケジュールを考えてるだけで楽しくなれます






城を出発してから、草原、森、湿地帯と抜けて道なりに走り続ける。


途中に出会う魔獣は素通りする。僕たちのスピードにはついてこれないので気にすることはなかった。


タカシとマサルが僕にスピードは合わせる形で進んでかれこれ4時間ほど。そろそろ12時かなというところで目的の港街へと到着する。


「ふー、到着―」

「4時間くらい走りっぱなしってのも暇やったな」

「お昼ご飯にしましょう。ちょうど12時ですよ」



僕達は港街の入り口に入る。すぐ横に馬屋が見えた。

「せや、魔王様が治ったってあそこの魔族さんに伝えといた方がええんちゃう?」

「そうですね、スパイ疑惑のかかった人でしたが結局どうか分からなかったですしね」


確かに伝えておくべきだと思い、来た時に話をした魔族に魔王様の病気の回復を伝えた。

その魔族は涙ながらに喜んでいたのでスパイとかではなかったのだろうと思う。


僕らはその足で船着場へと向かい今日このあと魔大陸から出航できる船を調達し、出航まで近くのレストランで昼飯タイムだ。



「魚や!刺身や!おっちゃんビールな!」

そのおっちゃんと言われた人は魚の顔をした全身鱗まみれだ。

「マーシー、マーシー、食料のストックが減ってきています。ここで追加を希望します」

「ああいいぞ、金ならあるからな。そういえばクラーケンにはまだ手をつけてないな。酒の肴にいいらしいからどこかのタイミングで食べてみたいな」




アイテムボックスからキセルを取り出し火をつける。


ちなみにストックの『治癒の血』はここに来る途中にヤマトからおすそ分けしてもらった。今は3人共1つづつ持っている。



「なぁなぁマーシー。治癒の血飲んだんやろ?どんな味やった?」

「まんま、血液だったよ。できれば飲みたくない」

「血液そのままですか?まぁ見た目もそうですもんね」

「とりあえずお前たちはポーションは数本持っておけよ。俺がいないところで怪我した場合治癒の血使うわけにもいかないからな。っていうかちょっとした怪我とかで使うなよ」



ご飯も食べてポーションなど必要なものも調達し3時頃には船に乗って出発。


色々あった魔大陸よさようなら。


また来ることがあればよろしく。






天候はよく揺れは大きくはない。

それでも定期的に気分は悪くなるのでキュアは忘れない。



「イエーイ!フルボッコミーティング!!」

「いえーい!」

「へーい」

パチパチとまばらな拍手。



「帝都に帰ってからやること決めておこう」

「はい!!」

「はい!タカシ!」

「楽園とオアシスコースを希望します!!」

「はい!!」

「はい!マサル!!」

「楽園からのミレーヌさんコースを希望します!!」

「「却下だ!!」」

僕とタカシの声がハモった。


「悪い悪いマサル。つい本音が出ちまった。オアシスの料金1人分お得だから全然いいんだが、無性に腹が立っちまっただけだ」

「俺もなんとかマリーちゃん誘われへんかなー。どうしたらええんやろ?」

「無理な夢は追いかけないでいこう、タカシ。そうなったら俺が1人でオアシスに行く寂しい形になるじゃないか」

「マーシーにはミラちゃんがいますもんね。っていうかミラちゃんがいるのに娼館に行くのですか?どれだけ好きなんですか?どれだけ女の子の体を貪りたいのですか?」

「俺たちの財布は俺が握っているんだぞ?マサル、ホテル代も無いくせに。外ですんのか?それともヒモのようにミレーヌさんに縋るのか?」

「こんなところで争いはやめましょう。正直ごめんなさい。俺が悪かったです」


「分かればいい。夜は楽園オアシスコースで問題ないな。マサルは好きにすればいい。金なら渡す」

「流石マーシー。だから大好きなんです」

「夜はそれでいいんだが、この後向かうところだな」

「確か帝都を南に行ったら『秦』やったっけ?そのまんまの名前やったよな?」

「ああ、とりあえず秦に向かってそのまま南下してジパングに向かうってことでいいか」

「他に行くところないですからね。秦も別に楽しいことないのでしたら素通りしてジパングに向かってもいいですしね」

「よし、それじゃあ帝都に着いたら一度ミズリー師匠に挨拶に行って秦のことも聞いてみるよ。全く情報無い状態で行くのもどうかと思うしな」

「なんか魔族のおばあちゃんがメロン師匠を知ってるみたいなこと言うてたな?」

「ああ。けれど聞くのもどうかと思ってるんだよなー。そもそも俺たちが魔大陸に行って魔王と会ったこと自体話すべきじゃないと思ってるんだけど」

「そっかー。そのへんはマーシーに任せるわ。俺らは黙って見てるわ」

「そうだな、話の流れで話すことになったら話すか。特に俺たちが悪いことしたわけじゃないしな」

「あれ?俺たちって魔王様を病から救ったんじゃなかったでしたっけ?」

「あ。そうか、魔王を救ったってのは大問題じゃねーか。なんとか隠していくか」

「「マーシー任せた」」

「だよな。なんとかしてみるわ」




翌日の昼過ぎには問題なく船は到着。


港街カムカ


ここに滞在する理由はないのでとりあえずパッパと帝都に行ってしまおう。

カムカから帝都は馬車で約1日。それなら走れば1時間あれば着く。

ここからは魔大陸と違って行き来する馬車もあるだろうから索敵を広げながらスピードは控えて行こう。


タカシとマサルもいつの間にか索敵を取っていたようだが僕の索敵が一番広く索敵を広げることができる。これがレベルによるものなのか、知力判定なのかいまいちわからないが、僕が周りを確認しながら僕のスピードに合わせて3人で帝都へと向かった。



1時間そこそこで帝都に到着。

入り口の門の列に並んで検問待ちだ。

以前は武闘大会のためか、ものすごい列だったが今回は数分で順番が来てすんなり入ることができた。



「まだ3時になってないくらいか。どうする?とりあえずホテルか?飯か?いや、先にミズリー師匠のところに行っておくか」

「せやなー、とりあえず風呂入りたいからホテルかな?」

「そうですね。風呂入りたいですね。メロン師匠は後でもいいですし明日でもいいんじゃないでしょうか?」

「なら先にホテルに行こうか。俺も確かに風呂に入りたいな」


僕達は先にギルドの並びのホテルに向かった。

ロビーでカギを受け取り部屋へと向かう。


「それじゃあミズリー師匠には俺1人で会いに行くよ。風呂入ってから行くから1時間くらいゆっくりしててもらっていいか?」

「ほんだらそうしよか。なんか聞かれても俺ら答えられへんし」

「そうですね。タカシ、風呂あがったら部屋に行くからちょっと呑もう。夜があるからほどほどに」

「呑むのはビール1本くらいにしておけよ。今日の夜はお楽しみだからな」


「「ラジャ」」







いつも評価お気に入りありがとうございます。


新章突入の際は何か区切りがいるのか悩む。


前書きを使えばいいのだろうか?


それともサブタイトルに第何章みたいなのをつけるのか?


とりあえずこのままいこうと思ってみた。

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