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男3人異世界ぶらり旅  作者: neon
115/230

脳内変換って怖い。特に意味はないけどな!



ロマネちゃんと2人学院を後にして門の方へと向かう。



「ロマネちゃんは学院の寮とかに住んでるの?」

「はい。平日は寮に。週末は壁の外の実家に帰ります」

「そっか、実家がすぐ近くってのは便利でいいね」

実家の近くで1人暮らしをするヤツはちょくちょく実家に帰る法則か。



門の前で僕はロマネちゃんと相対した。


「それじゃあマーシーさん。ありがとうございました」

大きく頭を下げるロマネちゃん。

「こちらこそありがとう。今度またリアに戻って来るのを楽しみにしているよ。リアに来てロマネちゃんに会えてよかった」


ロマネちゃんに会えてよかった

ロマネちゃんに逢えてよかった

ロマネちゃんとまた逢いたい

ロマネちゃんと一緒に居たい

ロマネちゃんとずっと一緒に居たい

ロマネちゃんと幸せになりたい

これはもう愛していると言っても過言ではない




おっと、本日最大の寒気が・・・・。

特に意味はないが脳内変換って怖い怖い。



「マ・・・マーシーさん!!」

「ん?どうした?」

「私・・・・・・マーシーさんの・・・・・」

顔を真っ赤にしたロマネちゃんが上目遣いで僕を捉える。

「マーシーさんのことが・・・・・・ス・」


「おおーい!!マーシー遅いやんけー!!なにしてんねんなー!!!」


背後から聞こえた聞き覚えのある言葉に僕は振り返った。

タカシとマサルが門のすぐ外で大きく手を振っていた。


視線をロマネちゃんに戻すと見せたことのないような鬼の形相をしているロマネちゃんに僕は一瞬氷ついた。


「ロマネちゃんありがとう。また来るからね。その時はもっと色んなことを教えてあげるよ」

僕はそう言ってロマネちゃんの頭をポンと撫でた。



色んなことを教えてあげるよ

色んなことを?魔法?

それとももっと他のこと?

それは魔法じゃなくてもっと別の?

師匠が弟子に教えること?

それとも男性が女性に教えるようなこと?

マーシーさんが・・・・

マーシーさんが私に・・・・・・

あんなことを?

いえ、もっとこう、そんなことまで!



ダメだ。本日最大の寒気更新。

なんだろう?風邪かな?風邪だな。


「じゃあね。また」

僕はそう言ってロマネちゃんの頭から手を離し振り返って歩を進めた。


「マーシーさん!待ってます!待ってますから!」


僕は振り返りながら手を振った。

真っ赤な顔で目に涙を溜めながら僕を見送ってくれるロマネちゃん。実に良い子じゃないか。


実に純粋で穢れのない女の子。

師匠としてうれしく思う。

良い弟子(仮)を持ったものだ。





「マーシーマーシー」

「どうしたマサル?」

「マーシーにこの言葉を贈ろう。『悪気がなけりゃいいというものではない』」

「どういう意味だ?」

「マーシーマーシー!俺も俺も!」

「なんだよタカシまで」

「『マーシーは勘違いさせる天才やな!』」

「言ってる意味が分からないな」




そのまま僕たちはリアから馬車に乗って帝都を目指す。


リアに来た時と同じように馬車のレンタルと御者さんも手配してもらって馬車に乗り込んだ。

帰りも来た時と同じようにリアから帝都に帰る馬車がごった返しているため道には迷わずなにか獣なんかが出てもこちらまで来ることもなくまた暇な時間を潰すことになる。


「ああいう女の子が一番怖いよなー」

「一歩間違えるとヤンデレ、もしくはメンヘラ化するタイプ」

「それを量産させることができるマーシーが一番怖いけどな」

「そう、それ」

「いきなりブスリとかもあるもんなー」

「え?何?ロマネちゃんのこと言ってんの?あんなにいい子はいないぞ」

「オレあそこで睨まれた時氷ついたで」

「あれは怖かった。あれは邪魔者を排除する目」

「あ、確かに別れ際お前たちを睨んでたようだったけど・・・・。なにか言おうとしてたところだったような・・・?」

「愛の告白か!?」

「愛の告白だったのか!?」

「ばーか、違うだろ。弟子が師匠に愛の告白してどうするんだよ」

「マーシーは自重するべきや。女の子相手に優しくするときは責任取る覚悟かモノにする覚悟を持つべきや」

「タカシ、自重なんて難しい言葉よく知ってたな。偉い偉い」

「なんやねんその言い方!マーシーなんか後ろからロマネちゃんに刺されたらええねん!」

「マーシーはおかしい。ロマネちゃんとフランの領主の娘に唾をつけているのにメロン師匠とかダークエルフのミネアさんに鼻の下を伸ばす。ストライクゾーンが広すぎる。どんな暴投もへっちゃらですか?」

「唾つけてるってどういう意味だよ?リザマイアは不可抗力だしロマネちゃんはそんな子じゃねーよ。ミズリー師匠には現状そんな下心はねーし(多分)」

「ということはダークエルフのミネアさんが一番候補か。やっぱりあの乳は魅力的ですよね」

「あーーーーーー。ダークエルフにあの巨乳は反則だよなー」

あれは反則だー。プロ野球選手が金属バット持ってるようなもんだよなー。



ガタゴトと揺れる車内で雑談をしたり、図書館でメモした魔法の確認したりして時間を潰す。2日目3日目と経つにつれてタカシマサルがおとなしくなるだろうと思っていたが2人の無駄口は減ることもなく僕もそれに付き合わされてあまり睡眠時間はとれていなかった。


馬車は列をなしているためこの群の中にミラたちもいるのだろう。ひょっとしたらナイトバーンズの面々もいるのかもしれないな。

ちなみに馬車酔いは軽く克服できた。克服ではないがキュア様様だった。酒酔いにも車酔いにも有効だとは現代社会で重宝されるぞ。





丸4日の馬車移動によりやっと帝都の城壁が見えてくる。


「お、お城が見えてきた!マサル!マサル!もう着くで!帝都や帝都!とりあえず着いたらそのまま『オアシス』行こーや!人肌に飢えてるわー」

「俺はいい。俺はミレーヌさんに会いにいく」

「・・・・・・・・・忘れとったわ。ここじゃマサルはリア充やったか。俺もなんとかマリーちゃんと・・・・・・」

「とりあえずこの前のホテルにチェックインして風呂入ってから考えようか。まだ昼間だから『オアシス』も『楽園』もやってねーよ。俺は今日のウチにミズリー師匠に会ってくるよ」

「メロン師匠かー。メロン師匠でも別にええわ」

「『でも』とか『別に』ってどういうことだよ。そんな穢らわしい目で俺の師匠を見るんじゃない」

「メロン師匠は目の保養にええもんなー」

「マーシーマーシー、メロン師匠は横から見るとスゴイ」

え?何言ってんの?僕のお師匠様だよ。



当然のごとく門の前には長蛇の列ができており待たされることにはなった。

僕達は帝都に入り大通りを冒険者ギルド方面へと向かって歩く。

通行人に指を指されたりヒソヒソとこちらを見ながら話す声も聞こえる。7割タカシ3割僕といったところか。リアで魔術大会を見てこちらに戻ってきた面々はすでに僕の優勝を知っているわけだしな。


「やっぱり見られてるやんな?俺、武闘大会の優勝者なわけやしな。結構マーシーも知られてんな」

「帝都からリアに行って戻ってきた連中も多いんだろうな。流石にもう目立たないようにするつもりも毛頭ない」

「武闘大会優勝者、魔術大会優勝者、そしてミレーヌさんの恋人。さて、どれが一番勝ち組か?」

「マーサールー。どれが一番勝ち組なんか?知りたいんか?なら教えたろーか?」

ギリギリと歯をくいしばるタカシ。

「マサル。貴様は今2対1だ。直接マサルに何かをするのではなくあらゆる手を使ってマサルの悪評をミレーヌさんの耳に入れることは造作もないぞ」

そんな態度の僕とタカシは一体誰が勝ち組なのかをよく分かっている。

「ここは穏便にいきましょう。タカシとマーシーにもきっと春はやってくる。マーシーは一歩間違えれば修羅場と化すが」

「あれ?なんか俺だけ女っ気ないような気がすんねんけど?いや、マリーちゃんが!マリーちゃんさえ居れば!」

もうそこは諦めてもいいと思うんだけどな・・・。

「おれは誰1人として手を出していない。よって修羅場なんてのは皆無だ。タカシはあれだ、大会の予選で戦ったアマゾネスさんがいるじゃないか」

「いやいや、名前すらも覚えてないわ。それならマーシーはセラちゃんもおるやんけ。と、いうことでマリーちゃんとミレーヌさんとセラちゃんに会える『楽園』に行くのが今もっともベストなんちゃうの?」

「夜のことは後で考えようか。とにかく先に冒険者ギルドな。ミズリー師匠に挨拶もあるがそれとは別に『治癒の血』の依頼の件も調べないといけないから行くのは決定事項な」

「ああー、そっかー。言うてたなー」



そうしてたどり着いた冒険者ギルド横のホテル。

素早くチェックインを済ましてとりあえず各部屋へ。

「風呂入ってゆっくりしたらそのままロビーで集合な。今が13時過ぎだから14時にはロビーで」

「おう分かった」

「了解」



部屋に入って僕は手慣れた手つきで風呂にお湯を溜め始めてキセルに火をつけた。







いつもお気に入り登録ありがとうございます!


そう、そこでポチッと評価も。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 見える、私にも見えるぞ! ロマネちゃんさんの「ヤンヤンの資質」スキルがガリガリと音を立てて経験値上昇させてゆく様がっ! 現状で既に、レベル3(上級)くらいありそうですよね(^ω^) この…
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