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男3人異世界ぶらり旅  作者: neon
112/230

人類の夢。そうそれは人の単独飛行





翌朝、僕達3人はギルドのカフェで朝飯だ。


僕は数度マサルの太ももを蹴りつけた。


「テメーのおかげで寝ざめは最悪だ」

「うってかわって俺は熱唱できたおかげで今日はスッキリです」

「特に用事の無い時の念話はマサルもタカシも禁止な」


少し固いパンとスープを口にしながら今日の予定を話す。


「夕方の便で帝都に戻るからそれまでに飲み物と食べ物は調達しとこうか。マサル任せた」

「任された」マサルは右手を差し出した。

「はいはい、これで足りるな」僕は銀貨と大銀貨を数枚手渡した。

「俺は?俺はどないしよ?」

「タカシもマサルと一緒に買い出しにしよう。ちなみに俺はちょっと図書館と本屋に寄ってみるからこっちは興味がないだろ?」

「おう分かった」タカシは右手を差し出した。

「タカシは賞金がまだ全然残ってるだろ?買い出しも今マサルに渡した分で充分だし」

「オレ、知ってんねんで。帝都で魔族討伐した報奨金が金貨30枚やったって。それまるまる残ってるやん。マーシーその金どうするつもりやねん?」

「どうするもこうするも今後の生活費と旅費になるんだよ。俺たちが泊ってるホテルの料金考えろよ、普通の冒険者が易々と泊れるところじゃないぞ。それにマサルの餌代もお前たちの夜の呑み代もバカにならないんだぞ」

「うっ、正論言うなんてせこいわ!俺もなんか買いたいねん!そんで賞金は帝都でまたマリーちゃんに使いたいねん!!」

正論がセコいってどういうことだよ。まぁ魔族討伐で金貨30枚、タカシの優勝配当金で金貨25枚だったから今俺の懐は凄いことになっているがな。

「分かったよ、とりあえず酒くらいは補充しておいていいよ。自分の金は自分で使うのも文句はないしな」僕は大銀貨を数枚タカシに手渡す。





朝ご飯を食べ終わるとギルドの入り口の方が賑やかになっているようだ。なにかあったのか?目線を向けると見知ったローブ姿が目に入った。


その頭までスッポリと隠したローブの人物はこちらを見つけるとタッタッタッタと駆け足で近づいてきて大きく頭を下げた。

タカシとマサルは横でニヤニヤしている。

「おはようございますマーシーさん」

ロマネちゃんだ。頭まで隠したローブ姿に背丈ほどある木の杖を両手で抱えている。

「おはよう、ロマネちゃん。どうしたの?」


「ほんだら俺とマサルは買い出しに行ってこようかな。ロマネちゃん、ここではなんだから横のホテルに俺たち泊ってるからゆっくりしていきーや」

「そうですね、邪魔者は去る。ロマネちゃん、そこのホテルのお風呂は最高だよ」


僕は今なら視線で人が殺せるかもしれない。

タカシとマサルはピューっと去っていった。



「マーシーさん、その、もう帝都に行かれるんですよね?」

「ああ、今日の夕方にはここを発つよ」

「あの、それでしたら、少しだけ少しだけでいいので魔法見てもらってもいいですか!」

まいったな、あまり時間ないんだけどな。

「それじゃあちょっと図書館に行こうと思ってたからその後でもいいかな?」

「それでしたら!図書館案内します!学院のすぐ隣ですから!」

お、そういえば図書館ってここのでかい塀の中だったっけ?入れるのかな?

「それじゃあお言葉に甘えようかな」




結論を言うと普通に通ることはできないってことが分かった。


しかしロマネちゃんと一緒であったため難なく中に入ることができた。彼女は顔パスのようだ。

マーシーだ、マーシーだとひそひそと話している詰め所の人達を横目にロマネちゃんと一緒に塀の中へ。この中は奥には城があり、入ってすぐのところに学院と並んで図書館がある。

「ありがとうロマネちゃん。どうやら1人じゃ入れなかったみたいだね。助かったよ」

「いえ、お役に立ててよかったです。それじゃあ図書館に案内しますね」


図書館は学院生向けに常時開放されており出入りは自由にできるようだ。

本の持ち出し禁止。貸出しはしていないのか。

入ってすぐのカウンターに司書さんっぽい人が軽くこちらに会釈してきた。


「マーシーさん、何かお探しの本があるんですか?」

「ああ、できれば魔法書が見たいかな。詠唱文の載った本とこの世界に存在する魔法の一覧なんかもあったらいいと思ってるけど」

「それでしたらこちらですね」

ロマネちゃんは迷わず魔法書の並んだ本棚まで案内してくれた。

「ロマネちゃんはよくここに来るの?」

「はい。昔からだいたいここにいることが多いです」


しまった。ロマネちゃんの闇を見た。

そういえば友達いないって言ってたな。


「ロマネちゃん、それじゃあ俺は少しここで時間とることになると思うけど、どうする?」

「時間は大丈夫ですけど・・・・・・。何か私にお手伝いできることはありますか?なければマーシーさんが終わるまでそこで本を読んで待っていますが」

「そっか、それじゃあちょっとわがまま聞いてもらっちゃおうかな」


僕はロマネちゃんに詠唱文の載った本を集めてもらうようにお願いした。一応基本の火や水以外でスリープ、パラライズなどある程度使える魔法を伝えてそれ以外の詠唱文の掲載されているものを。

「と、言うことは今仰った魔法は全部使えるということですよね?考えられません!その若さでこれだけの魔法を覚えるなんてどういう訓練をされたんですか!でも、でも、なんだか納得できちゃいます」

ん?ロマネちゃんの僕を見る目が親戚の女の子がテレビで某アイドルを見る目にそっくりなんだが。


そして僕は火や水以外の魔法書、詠唱文はやっぱりなかったが召喚魔法や空間魔法、この辺りは耳にしていた。あと初めて聞いたのは結界魔法に重力魔法ってところか。習得方法の記載は明確ではないが使用できるものに教わるしかないみたいだ。


「マーシーさん、ある程度集めましたがさっきお伺いした魔法以外となるとあまり種類はないですよ」

「いやいやありがとう、十分だよ」

集められた本は8冊。僕はパラパラと中を確認した。


収納魔法?アイテムボックスがあれば必要なさそうだな。清潔魔法クリーナー?汚れを落とす?マジか、そんなのあるのか。

レビテーション・・・・・レビテーション!?浮遊魔法!?

「ロマネちゃんロマネちゃん。レビテーションって使える?」

「レビテーションですか?使えますよ。7歳くらいの時に教わりました」

「じゃあ・・・・・・・飛べるの?」

「飛ぶ?レビテーションは飛ぶ魔法ではないですよ。重たいものを運ぶ時に使う魔法ですから」

「そうか、浮かせる魔法ってことか。でも自分自身にかけたら飛べたりしないの?」

「残念ですがただ浮くだけですね。10センチくらい浮きますが多分そこから移動ができないですね」

「そっか。ありがとう」

いや、あきらめるのはまだ早い。風魔法でも飛ぶことはできるが如何せん風魔法の場合は吹き飛ばしている感が否めない。浮遊魔法。ぜひ検証してみよう。




まぁあまり期待もしていなかったがこんなものだろう。一般的に日常で使用される魔法が帝都に比べてこのリアでは多いってことだろうか。

やはり個人的には空間魔法や重力魔法などはどこかで覚えたいものだが、ロマネちゃんも詳しくは分からないようだ。


本を漁って1時間ほど。詠唱文を手持ちのメモに控えてポケットへしまっておく。流石にここで使ってみるのはまずいしな。ロマネちゃんのおかげもあってかなり時間を節約できた。まぁこのあとロマネちゃんの魔法を見る時間ができてしまったわけだからあまり変わらないか。


「ありがとうロマネちゃん。こっちの用事はこれで充分だよ。じゃあ魔法の練習に付き合おうか。と、言っても教えること自体はあまり経験がないからどう見てあげたらいいのか実は不安なんだけどね」

「いえ、そんなことないです!どういったことでも少しアドバイスを言ってくれるだけで問題ありませんから」


僕達は図書館を後にして今度は学院の方へと足を向けた。


学院はそのまま僕達の世界の学校のようで3階建ての大きなレンガ調の校舎と体育館っぽい建物。

向かいには広々とグラウンドが併設されていた。


僕はロマネちゃんに付いてグラウンドの方へと向かった。







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