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捨てられ勇者の異世界ボッチ放浪譚  作者: 雨森 時雨
第1章 勇者なはずが、ポイ捨てされました…どうしてくれようか?
22/119

第22話 殲滅者

さて、9階層に行く前に俺のレベルを確認しておこうじゃあないか。確か2000くらいだったよな?だとすると俺は2200くらいにはしておきたいんだけどな。でも、俺のレベル限界は良く分かっていないしな。


佐藤 唯志:ユウジ サトウ

種族:魔人 属性:闇

レベル540 HP176680 MP208144


筋力 270540(2705400) 知力 321090

耐久 256778(2567780) 魔力 345442

敏捷 299880 器用 278678

魅力 16180 幸運 1034


*()内はスキルによる補正

固有スキル:絶対復讐

獲得スキル

上級鑑定:物の価値を判別するスキル。作られた背景や来歴までも鑑定可能となった。

筋力強化・極:筋力を常に10倍にする。いかなるステータス下降魔法も受け付けない。

耐久強化・極:耐久を常に10倍にする。いかなるステータス下降魔法も受け付けない。

ダメージMP変換:ダメージを受ければ受けるほどMPが回復する。

MP回復・極:MP回復速度が上がる。1分につき1%のMPが自動回復する。

高速展開:魔法を通常の半分の速さで展開することが可能。

亡霊体・極:発動している間は物理攻撃を受けた際ダメージを無効化する。物理接触能力は持っている。ただし、敵対者が貫通スキルを持っていた際は、ダメージはそのまま受ける。

異常回復・超:常に1分間につき最大HPの10%を回復する。

腐食葬技・極:ゾンビ族全体が持つ特技。相手を腐らせる技を放てるようになる。ありとあらゆる敵や物質を腐食させることが可能になった。

巨大化:文字通り巨大化する。体の一部分のみを巨大化することも可能。

完全隠蔽:自身の存在を全く認識させないことが可能。いかなる探知魔法にも引っかからないが、人間、生物に接触すると効力を失う。

オリハルコンボディ:全状態異常無効、全魔法の効果を3割まで減少させる。自身の重量が増加するデメリットがある。倍率は5倍。

完全吸収能力:相手を倒しさえすれば相手の能力や魔法を自分の物にできる能力。相手の攻撃を喰らっても容量を超えない限り自らの力に変えることもできる。繰り返し、攻撃を受け続ければ学び取ることも可能となる。

観察者:相手と対峙する時間に比例して相手の弱点を見極めることが可能となる。

魔物の蹂躙者:魔物たちを蹂躙したものに与えられるスキル。魔物を相手にしたときに全ステータスが強化される。強化の割合は感情に応じて変動する。基本的には2倍強化され、感情が高ぶっている際には最大で10倍まで強化される。10倍が上限。

漆黒の契約者:闇魔法の上級まで、覚えたものに与えられるスキル。闇魔法の消費魔力半減、威力上昇の効果がある。

女神の愛し子:闇の女神に加護を与えられているものが持つスキル。闇魔法の習熟速度が上がり、光魔法に対して強い抵抗力を持つようになる。

殲滅者:敵対する物を一方的かつ圧倒的に葬ったものが修得するスキル。集団との戦いにおいて圧倒的なステータス強化が行われる。ただし、仲間がいると数に応じて補正の割合が下がる。



固有魔法

闇魔法

暴食拷牙:相手を喰い尽くす魔法。相手を食べた数に応じてステータス成長値に補正が付く。相手の持つ耐性を手に入れることも可能になっている。

影刃爪牙:相手に影の刃を飛ばす。レベルに応じて扱える刃の数が増える。また、刃の威力も向上する。相手の影から刃を生やすこともできる。

魔力吸収:相手の魔法攻撃の半分の魔力を己の身に吸収する。ダメージは普通に受ける。

完全変化:闇魔法の中級魔法。肉体を変化、操作することができる。使用者のイメージ力によって性能は変わるが、他者に成りすましたり、自身を従来とは異なる姿にしたりする事が可能となる。

捕食結界:集団を相手に使う捕食魔法。闇魔法の中級魔法。一切の抵抗を許さずに相手を闇の中に閉じ込めたうえで捕食する。

影渡:影から影へと渡る魔法。影がある限りどこまででも移動できる。影の中から、敵を攻撃することや引きずり込むこともできる。闇の上級魔法。

界蝕:闇魔法における新たな魔法。ユウジ サトウによる開発魔法。闇魔法上級に該当する。巨大な漆黒の狼を創り出し、魔力の続く限る暴食の限りを尽くす至高の作品。闇の女神に祝福された魔法。


獲得魔法

火魔法霊式、水魔法三式、風魔法霊式、土魔法四式



うん。


俺のステータスと魔法とかがおかしなことになってるね。どうしてこうなった?いや、考え無しに魔物を喰い続けてスキルを取り込み続ければこうなることはわかっていたじゃあないか。俺が目を背けていただけでさ。高すぎるステータスに頭を抱えつつもこれで最終ダンジョンのボスともやりあえるのではないかと思い直す。チートであり、潜入するのにはうってつけのスキルがあるので暗殺も可能となっているな。というか、魔法の方でも俺好みの暗殺魔法がしっかりとデキているし。魔法とスキルをフル活用すれば、誰にも悟られること無く俺が復讐したい奴等に復讐できることが判明したのはかなり嬉しいことだ。ただし、未だに相手の名前も所属している国も分かってはいないのだけれども。あのクソ野郎が俺に何の情報もよこしていないからこういった苦労があるのである。国の名前さえわかればいつでも復讐しに行ってやれるのだが。


まあ、俺がこういう事を考える人間だと観察したうえで国の名前を告げなかったのだとすればあのジジイは中々頭が切れる人物であることが分かる。あの貴族髭の野郎にはむかっ腹がたつが優秀であるのは認めざるを得ないのかもしれない。まあ、俺を怒らせたことだけは後悔してもらわないといけないが。チートボディを手に入れた俺は少しばかり調子に乗っているのを自覚しつつ考えた。はっきり言って、このステータスの俺を超える魔物にはまだ会ったことが無いのだ。最近は、大体軽く様子見の一撃で相手が木っ端みじんになってしまうのだから。レベルが1000くらいはあるであろう魔物も木っ端微塵である。上級鑑定で魔物の死体のレベルを鑑定すると大体1200までなら一撃で片付いてしまう。1200以上から2発で片付くようになるだけで、手こずるとは無い。もはや、戦いではなくなって作業でしかなくなりつつある。正直、ダンジョンに入ってきたばかりにした苦労は一体何だったのかと頭を抱えたくなる現実である。本当に最終階層にいるやつとは戦いになればいいなと思う。


このままだと力に溺れそうで、酔い痴れそうで、自分が自分でなくなってしまいそうで怖いのだ。それに圧倒的すぎる力は禍しか呼び込まないし。そもそも敵であるはずの存在がただの一撃で砕け散ってしまっては楽しくもなんともない。分かりやすい例えで言えば、レベルマックスに伝説の武器をすべてそろえた状態で初心者用のダンジョン効力に挑むようなものかな?敵は全て一撃で倒せて、こちらはダメージ0。なんとも楽しくない感じだ。自分の命がかかっているのといないのとでは真剣さが違ってくるから、俺は真剣に戦える相手が欲しい。


ずいぶんとバトルジャンキーに染まってきたみたいで俺はもう、この世界から帰らない方が良いんではないだろうかとも考える。もう何度も今ぐらいに強くなってからは考えていることだ。今の俺の力を持ったまま、地球に帰ってもきっと退屈で刺激のない日々が待っているだろうし。それに、このスキルを悪用しそうで怖いんだよな。誰かを傷つけることに躊躇なんて感じなくなっている今の俺が地球に戻った場合は考えられるのは行方不明者の急増である。しかも俺の周辺に限って、だ。怪しまれないわけがないが、鉄壁のアリバイに物証は一つも無い。そんな限りなく真っ黒な存在として存在し続けるのもなんだか違う。


まあ、何はともあれ、俺は強くなった。それだけは真実であり、それでいいんじゃないかと考えることにしておく。後はラスボスをぶっコロコロするだけなのだし。それが終われば、やっとこの世界で〈生きる〉ことができるのだ。


今までは戦うことしかやっていないのだから、これからは生きていきたい。誰かと関わって、のんびり暮らして、時々、復讐していたい。暇つぶしに復讐を行っていくスタンスでいいのではないだろうか?長い人生復讐だけにとらわれても、つまらないだろう。とりあえずは、獣人の可愛い女の子に遭えればうれしいな。そして、ケモ耳モフモフしたい。


人間と関わるのは様子見次第な。


今の俺は凄く人間不信に陥っているのだー。いや、異世界に来る前からだけれども、拍車がかかって悪くなっている。…どうしたものか。


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