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Laughter ~バカにされ~







「そういや、ラブレター受信・・・」


「あら、今日もたくさんね。」


「ほーんと。」




ミアは呆れたようにポストを開いた。



中にはたくさんの手紙がごっそり。





「ピンクピンクねぇ。」


「さ、早く仕分けするわよ。」


「はいはい・・・えっと、これとこれはナシ。

 これもナシ・・・これもね。」




中身を確認せずにポイポイと手紙を仕分ける。





「ち、ちょっと!中を見ないでナシって判断するの・・・

 失礼だと思わないの?」


「失礼も何も・・・この差出人はそこまで相手を好きじゃないってわかるもの。」


「わかるって・・・」


「私たちには、その人を本気で好きなのか。

 直感でわかるの。」


「そ、そうなんですか・・・」


「・・・ん?これは・・」





ミアが初めて手紙に反応した。


中を出して見る。






「私は、萩原翔君が好きです。

 どうか、力を貸してください。キューピットエンジェル様。

 東野唯より。」


「え?

 あ、わ、私の手紙!!」


「ふ~ん。アンタにも好きな人がいたのか。」


「い、いるに決まってるでしょ?

 だから、ここにきたんじゃない。」


「そうね。

 ・・・萩原翔かぁ。」




ミアは にやり と笑うと、小さなノートパソコンのようなものを


出してきて、うちはじめた。





「何やってるの?」


「人物検索よ。」


「人物検索?」


「そ。・・・あっ、あったわ。

 萩原翔って・・・この子でしょう?」


「え?」




画面を除くと、紛れもなく、自分の好きな人だった。





「そ、そうよ・・・」


「きゃははははっ!

 かなりのイケメンね。

 貴方みたいな地味な風貌な人間も高望みくらいしなきゃね!」


「ミア!」


「だってそうじゃない?サラ。

 クククッ彼くらいの良い男なんて、女がいくらでも寄ってくるわよ!

 な、なのに・・・かわいそうな人ね、貴方って!」


「・・・サラさん、ミアって本当に天使?

 私、信じられなくなったんですけど・・・

 悪魔にしか見えてこない・・・。」


「まぁ・・・しょうがないわよ。半分は悪魔だから・・・」


「え?」


「あ、この話しは内緒・・・

 今度、ミアがいないときにね。」


「は、はい・・」




ちょっと、複雑な気持ちになる。



しかし、おなかが痛くなるくらい大爆笑のミアを見たとたん


怒りしかこみ上げてこない。






「笑いすぎなんじゃないの!?」


「だって・・・!

 ま、でも好きだっていう気持ちは本物みたいね・・・

 叶えてあげるかどうかは別の話しだけど。」


「な、なによそれ。」


「いろいろ見定めないと。

 貴方の将来も考えてね。」


「・・・じゃ、よろしくね。

 私、明日から学校だから今日は帰る。

 あの傘、また貸してね。」


「いいわよ。

 あ、どうせまた来るんだったら傘で来たほうが簡単よ。」


「傘で?」


「えぇ、そうなの。

 この傘を閉めて紐も結んで取っ手を持って、

 上に上げると・・・ここまでこれるから。」


「ありがとう、サラさん。」


「でも、あれねぇ・・・

 天使界に人間が来てるって私たち以外に知れちゃまずいわよね。」


「そうね。」


「とりあえず、私の部屋にかくまっとくから、

 この傘も、行き先は私の家に設定しといて・・・」


「そんなこともできるの!?」


「人間界とは違うのよ。

 最新の技術ってやつ。」


「むかつくわね、その言い方・・・」


「じゃ、ありがとう。」





それだけを言い残して、唯は下へと降りていった。










地味に話しを動かしていきます・・・・

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