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Gap ~散々けなされ・・・~









「か、かわ・・・」





「かわいい」と呟きかけたとたん


目の前の少女の口が開いた。




「アンタ、誰?」


「え?」


「その服・・・髪・・・まさか、悪魔?」


「あ、悪魔・・・!?

 じょ、冗談じゃないわよ!

 なんで初対面でいきなり悪魔呼ばわりされなきゃなんないの!?

 私はれっきとした人間よ!」


「に、人間・・・?」




あんただって人間でしょうが。


と唯は毒づいた目で見やった。





金髪ってだけで、あとは人間と変わらない。




羽と、わっかがついてるだけ。



そう、羽とわっか・・・







「え!?

 羽とわっか!?あなた、何者?」


「私はミア。天使界のエンジェルよ。」


「て、天使・・・?」


「それより、なんで人間がここにいるわけ!?

 どうやってここまで来れたのよ。

 ここは人間なんかがくる場所じゃないのよ!」





ピクッ





「人間なんかってなによ。」


「あら、悪いこと言った?」


「見下したように言わないでよね!」


「あのねぇ、私たちは人間よりはるかに神に近い存在なのよ。

 人間より上にいて何が悪いのよ。」


「悪いって・・・

 第一、天使界だがなんだか知らないけどね。

 ここどこ?

 テレビセットかなんかなわけ?

 今時高校生に天使とか神とか品現実的なこと言われてもね

 信じないのよ!」


「・・・頭の悪い人間ね。」


「悪くて結構!」


「一応言っておくけど、これは冗談とかじゃないわよ。

 信じるか信じないかは別にしてね。」


「はいはい。」




唯は絶対に信じるもんか!だまされるもんか!


と手に力を込めた。




「それより、その羽とわっかってどうやって作ってるの?

 妙にリアルだよねぇ。すごい!」


「・・・黙れ、人間。」





呆れたように呟く






「人間人間ってね・・・私にはちゃんと名前があるの!」


「別に名乗んなくていいわよ。

 今言われたって覚えらんないし。」


「・・・なーんだ、貴方だって頭悪いじゃない。」


「ち、ちょっと!それ、どういう意味よ!」


「そのまんまの意味!

 記憶力が鈍いんじゃない?

 天使とか言い張ってるけどね、人間だっていい加減認めなさいよ!」


「認めるもなにも、天使なんだからしょうがないでしょ!」





ぎゃーぎゃー騒いでいると、物静かな声がそっと響いてきた。






「誰?」


「サラ!」


「またミアは・・・騒がないでよね。

 こちらの方は?珍しい服・・・

 ミア、人間界で買い物してきたわね?」


「し、してないわよ!」


「本当に?

 ごめんなさいね、ミアが・・・って黒髪!?」


「え?」





きょとんとして答える。





さらさらのロングストレート。


ミアより大人っぽく見えて、こちらも金髪で


ミアと同じワンピースを着ていた。





「貴方、悪魔界からきたの!?」


「だーかーら!私は人間だって言ってるんです!」


「に、人間・・・?」





目を丸くさせる、サラと呼ばれた女性。





「ミア、この方はなんの冗談を言ってるの?」


「冗談って・・・私からすれば、貴方たちが言う天使界とか悪魔界とか・・・

 そっちのほうが冗談に聞こえます。

 第一、貴方だって人間でしょう?」


「・・・私は、天使界のエンジェルです。」


「はい、きた!

 そういう冗談!!

 2人してなんのゴッコ遊びですか!?

 えっと・・・」


「サラです。」


「そう、サラさん!」


「別に冗談じゃないわ。

 私たちは、天使界のエンジェルなのよ。

 ここは天使界。

 空よりも高くて、宇宙より少し手前にある場所なのよ。」





ミアよりも説得力のあるような話し方に


唯も思わず納得してしまう。






「でも、彼女の言うことが本当なら・・・

 なんで人間がこの天使界にこれたのかしら・・。」


「知らないわよ。

 ラブレター受信があったからポストのところに行っただけよ。

 そしたら、この人間が・・・」


「だからね・・・!」


「ミア。この人間にも名前があるのよ。」





(サラさんにまで人間って言われた・・・)



と軽くショックを受けつつ・・・




「私は東野唯!高校3年生です。」




きちっと自己紹介する。





「唯さんね。」


「はい。」




おしとやかな雰囲気に女の唯でもホワンとしてしまう。



綺麗な金髪がなんともいえなくて。






サラ自身も綺麗なのだが、ミアもかなりの容姿。



ギャップがありすぎる話し方に少し残念な気もする唯だった。












さて、無事に戻れるのか!?

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