Sympathy ~後悔~
「ミアが、厄介者扱いされてるのは・・・言ったわよね。」
「うん。」
「だから、一生懸命勉強して・・・今のミアがいる。
だけど・・・それでも、うるさい人はうるさいのよ。
どうせ、ズルでもしたんだろとか・・あれこれと・・・」
「酷い・・・」
「ほんと、酷いわよね。
だけどそれが現状なの。だから、ミアは女神になるのよ。
神に認められる天使になるためにね。
私はその応援をしたいから、辞退したのよ。」
「そうだったんだ・・・」
「えぇ・・・」
目を伏せる。
「ミアのね、言ったことは気にしないで。
唯さんは、唯さんなりに頑張ればいいんだから。」
「は、はい。」
「ただ、ミアの気持ちも悟ってほしいの。
なんで、あんなことを言ったのか・・・
長年一緒にいる私にもわからないわ。
だけどね、唯さんならきっと・・・気づけると思う。
なんか、そんな気がするの。」
「サラさん・・・」
「唯さん、宜しくね。
そして・・・頑張って!」
「はい!」
「填志は休みか・・・」
ミアが休んで1週間。
話したくて天使界に行くけど、顔もみせてくれない。
なんで、あんなこと言っちゃったんだろう。
ものすごく後悔している。
汚れたとか・・・
酷い言葉を沢山投げかけてしまった。
天使いえども、心をもっている。
意外と、人間よりデリケートなのかもしれない。
(私・・・大変なこと、言っちゃった・・・)
後悔しても、いまさら遅い。
「ゆーちゃん。どうかした?」
「芹菜・・・」
「填志さんが来なくなってから・・・だよね。」
「填志のこと、みあって呼んでるの・・唯だけなんだよ。
どういった知り合いなの?」
「え?」
「ゆーちゃん、隠し事?」
「あぁ・・・ミア・・・みあ、とはね。
楽しい時間を共有しあった・・仲、かな。」
「へぇ。」
「おとなしい填志と、正義感が強い唯のコンビか・・・
なっかなか、面白いね。」
(はは・・・みあがミアっていう天使だって知ったら驚くだろうな~)
「あんな美少女、今まで見たことなかったしな~
もっと友達になりかったし、話したいのに・・・
全然きてないよね、最近。」
「だね~。」
チクリと胸が痛む。
自分のせいなのだから。
「明日は・・・来てくれるよね。」
「だね。」
「・・・ん。」
恋の進展もあるのだろうか・・・!?