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Charm ~恋のおまじない~




「お願い!」



プリンを食べている彼女に手を合わせる友人。



「何が?」


「席交換してください!」


「・・・はぁ、しょうがないなぁ。」




と同時にため息をついたのは東野唯ひがしのゆい





「ありがとう!!」



にこやかに走っていく友人。




「・・・ゆーちゃんって、お人よし。」


「それって、褒め言葉?」


「唯って、頼まれると断れない性質だからねぇ・・・」


「しょうがないじゃん。断る理由ないし・・・。」


「そりゃそうだけど。」


「唯、恋したら?

 そしたら少しは変われるんじゃない?」


「ゆーちゃんは恋なんてするような性質じゃありません。

 だって、恋愛に興味ないんでしょう?」


「ま、唯が恋人つくるなんて先の話か。」


「大きなお世話よ!」




せっかくのプリンなのに


せっかくのお昼休みなのに


退屈な授業から抜け出せた安らぎの時間なのに




とっても嫌な気分でスタートした。





「そーいや、知ってる?」


「何が?」


「ピンクの無地の便箋にね、恋の願い事を書いて

 ハートのシールで閉じるの。

 宛先はキューピットエンジェル。」


「なにそれ。」


「恋が実るってまじないよ!

 そして、その後窓の外にテープかなんかで軽く固定。

 その後台所でお茶を飲みに行ったら、効果抜群らしいよ!」


「意味わかんない。」


「でも・・・素敵!」


「どこがよ!」



唯は思わず突っ込んでしまう。




「ゆーちゃんには、関係ないことだもんね。」


「だねぇ。」


「うっさい!」



















(別に・・・恋に感心がないわけじゃ・・・)



唯は夕日を見ながらぼんやり考える。


高校3年になってから芽生えた恋心があった。


それは、今年のこと・・・


バスケ部のキャプテン。


同じクラスのカッコいい男の子。



何もかもがパーフェクトで誰もがあこがれてた。


唯だって・・・。



でもフリーだと思っていた彼に彼女疑惑があった。


他校の女子高に通っている女の人。


2人で歩いているところを何人もの人が目撃していた。





「私って・・・ほんと、バカ。」




小石を蹴る。




『恋のおまじない!』


『ピンクの無地の便箋で・・・』


『ハートのシールで!』



さっきの友人の話しが次々とよみがえってくる。





「別に・・・そういう性質じゃないけど・・・

 い、一応、買ってみようかな・・・。」







初めてのオリジナルでドキドキしていますが


精一杯頑張ります!

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