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弱き者  作者: 片桐正一
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第1話〜進化〜

俺は、小学校を卒業した時に田舎の中学校に行くことになった。

俺は体はでかいくせに、心は幼く傷つきやすい。

ほんのちょっとしたことでも心に傷ができる。

そのせいなのか、わからないが友達とかに自己中心的に振る舞い、どれだけ傷つけてきただろか。

自分の事しか考えず馬鹿みたいだ。

自分で分かっているのに自分を変えられない。

最低の奴だ。

そして自分を変えれるかわからないが田舎の中学校に行くことにしたのだ。

「えーと、みんな、ちょっと話を聞いてくれ。今日転校してきた、山城春樹(やましろはるき)君だ。仲良くしてやってくれ」

僕は先生の紹介でみんなの注目をアビた。

するとどこからともかくヒソヒソ話だ。

俺の顔を見ながら。

俺は心の中で(不細工で悪かったな!)と叫んだ。

そして席に着いた。

それでもヒソヒソ話はやまなかった。

(クソッ、何なんだよ!ヒソヒソ話をやめてくれ!いいたいことがあるなら面と向かっていいやがれ!)心の中で叫びつづけた。

授業が始まるとヒソヒソ話はやまる。

(何なんだよ!この連中は!)心の中は雑念だらけだ。

授業が終わり休み時間だ。

後ろの方でジャンケンをしている。

そしてジャンケンしていた、一人が俺の所に来て、一言

「お前、今日からあだ名ゴリラな。体でかいし。顔きもいし」

と笑いながらいった瞬間クラスの大半が大笑いが起きた。

(クソッ!何なんだ!体とか顔で決めるのか?俺も一人の人間だぞ!)心の中で叫んでも意味がない。

「嬉しくて言葉が出ないか?クククッ」

またそいつだ。

(俺のことはほっといてくれ)何も言い返せない。

自分を悔やんだ。

チャイムがなり授業が始まった。勉強はそれなりに出来た方だと思う。

「じゃあこの問題を・・・山城君。解いてください」

そうゆうと、

「そいつゴリラだからそんな問題解けませんよ」

一斉に笑い声の嵐だ。

先生も笑っていた。

(俺は・・・何なんだろう)悲しくなった。

だいたいこれの繰り返しだ。そして学校が終わり帰ろうと駐輪場に向かうと、

「ゴリラが自転車乗れるのかよ」

また笑いがおきた。

(ふん。いい笑いものだな)自分の自転車に向かうと。自転車がバラバラに解体されていた。

「やっぱりゴリラだね。すごい怪力だね。自転車こなごなだよ」

今度は女子だ。

(仕方ない。

歩いて帰るか)トボトボと歩いて帰った。

父親と母親は離婚し俺に生活費と学費を毎月送ってくるだけ。俺は中学生で一人暮らしだ。アパート暮らしだ。

生活出来る最小限のものは全部ある。

(明日も学校か気が重いな)と思いつつ。長い1日が終わった。チュン、チュンチュン。

「ん?朝か。また朝が来たのか。しんどいな」

学校はいやでもいかなければならない。

イジメにあってるから何だ?世間から見たらそうだろうな。

俺みたいな奴は。

(本当にそう思ってるのか?嘘をつけ!お前は自分を押し殺し存在を消しているだけなんだよ)

「誰だ?俺に話しかけるのは」

部屋を見回したが誰もいない。

何だったんだ今のは。

まあどうでもいいか。

歩いて20分ぐらいで学校つく。

そんなに遠くない距離だ。

今日はなぜか15分ぐらいでついた。

靴箱にいき靴をはきかえようとしたら靴箱には画鋲が敷き詰まれていた。

「いっ!!」

思いきっり刺さってしまった。

なんてことだ。

手が血まみれだ。

(うっ!)ドクンッ!(何だ?この感じは!)ドクンッ!(くっ!心臓が、張り裂けそうだ!)そこに保健室の先生が来て

「山城君!大丈夫?」

慌てた様子だ。

「はい・・・。何とか」

俺は少し息があがっていた。

「とりあえず保健室へ行きましょう。歩けるでしょ?」

そうゆうと先にいってしまった。俺はフラフラしながら保健室へ向かった。やっとのことで、保健室にたどりつき、治療とゆうか簡単な応急処置を受けた。

「まったく、人騒がせな奴ね。今後、一切こうゆう怪我をするのはやめてください。」

迷惑そうな顔で言った。俺は無言で教室に向かった。

教室に入るなり、みんなが一斉に笑いだした。

「本当に馬鹿だよな。自分の靴箱に画鋲が入ってるのも気がつかねえんだもんな」

と笑いながらゆった。

「お前が・・・やったのか?」

と怒りに浸透した俺が言った。

「何?僕人間だから、ゴリラ語わかりませーん」

少しずつみんなが真剣な顔つきになりだした。

ドクンッ!(まただ。

心臓が・・・)ドクンッ!(もういいだろ?みんな殺せばいいじゃないか!この俺がお前の代わりに殺してやる!)またあの声だ。

「お前等、皆殺し決定だな」

(俺じゃない。俺がゆったんじゃない。俺の中にいる

「奴」

がゆったんだ)(まだゆうか!もう口出しは止してもらおう!お前いや俺のこの体は、俺に対応できるよう進化し始めたんだよ!)俺の中にいる

「奴」

はそうゆうと体に変化が起き始めた。

髪の毛が延び、少し茶を帯びていた。

体は以前より少し小さくなり、筋肉質になった。

顔もかなり変わり目の色も変わった。

右目が黒、左目は赤だ。

輪郭までもが変わり以前のゴツい顔とは打って変わった。

そして進化は終わった。

みんなはきょとんとしている。

当たり前だ。今まで目の前にいた、人間が正反対の人間になったからだ。

「ふぅ〜。やっと解放された」

奴はすっきりした顔でゆった。

「何なんだよ!お前は!」

さっきまで、笑っていた顔が恐怖に怯えた、何とも言えない表情にになっていた。

「今までよくも、もてあそんでくれたな!その代償は大きいぞ!」

(俺は何をしている?奴は?ここはどこだ?)(まだ分からないか?ここはお前の心の中さ。

俺はこいつらをお仕置きをしたら消える。

この体は返す。

進化した、まんまな。

おっと今からは俺の最後の時だお前には寝てもらうよ)ドスッ!思いきっり腹を蹴られたらしい。気絶した。

「・・・はっ!俺は?あぁ寝てたのか」

ふと周りを見ると、

「うっ・・・」

そこには、血塗れになったクラスのみんながいた。

「俺がやったのか?」

だが服には一滴の血も着いていない。それに罪悪感すら無い。

「ん?遠くの方でサイレンみたいな−」

(駄目だ。ここにいては!逃げなくては!俺が犯人扱いされる!)そう考えた俺はとにかく走った。気が着くと家の前まで走っていた。そして鍵を取り出し自分の部屋に入り荷物を整理して引っ越す準備を初めた。コンコン。誰か来た。

「大家の島村ですが」

すこし甲高い声だ。

「鍵開いてます」

ガチャ。

「あのねぇ。春樹君、言いにくいんだが、この部屋をでていってくれないかね?」

と言いづらそうな顔で言った。

「はい。分かりました。明日でていきます」

はきはき答えた。

「そうか。ありがとう」

そうゆうと、部屋を出ていった。

大家の島村さんは目が悪い。

そのおかげで助かった。

俺の顔は以前の顔とは比べ物にはならない。

前の顔が嫌だったのは確かだ。

今の顔に満足しているし俺には持ったい無いくらいだ。

ふと時計を見ると、夕方の五時半前だ。とりあえず親父に電話しとくか。

「もしもし。山城ですが?どちら様でしょうか」

家の家事担当の人だ。

「春樹ですが、親父いますか」

敬語で喋らないとこの人たちは親父に繋いでくれない。

「少々お待ちください」

そうゆうと親父に繋がった。

「何のようだ?用件だけゆえ」

くそっ!何だこの態度は!

「引っ越しと転校したい」

用件だけつたえた。

「わかった。明日使いの者を回す。そいつに行きたい学校をゆうんだ。わかったな!」

ガチャ電話は切れた。

ふーこれでひと段落ついたな。

今日はもう寝よう。

そして片づいた部屋の真ん中で寝た。

それが六月半ばの出来事だ。そして朝がきた。コンコン。

「誰だ、こんな朝はやくから」

親父の話を思いだした。使いの人か。

「お向かいに参りました。荷物は後から取りに来ますから、車にお乗りください」

俺は急いで着替えて車に乗りこんだ。

「何処の学校にいきたいんですか?もしくは住みたい場所でも」

とゆったので、

「何処でもいい」

と言い返した。

「かしこまりました」

会話が終わった。そうして車にゆられること五時間。今度は新築のアパートについた。

「ここで、住んでください。中学校には連絡しときますから。この道を真っ直ぐ行ったところです。荷物は夕方きますから」

早口言葉のようにゆった。俺は部屋にはいり、こう思った

「新しいスタートだ!」

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