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数百文字の物語

明かり

掲載日:2026/08/02

 僕達はみんな光ってる。時々弱くなったり強くなったりするけれど、光はずっとここにある。

 誰かが暗くなって、そしたら僕が明るくなって。僕が暗くなったら、今度は誰かが明るくなって。

 きっと、世界が真っ暗にならないように、僕達はこうして代わり番こに灯るんだ。

 きっと、誰かが疲れたら休めるように、僕達はこんなに沢山いるんだ。

 強くても、弱くても、同じようにここに光を灯すんだ。あたたかい、あたたかい、自分だけの光を。


 ありがとう。僕が光れたのは、光ろうと思えたのは、沢山の人達のお陰。

 僕が灯す光が、あたたかかったらいいな。迷った人が街に気付けるような、疲れた人が少し寄ろうと思えるような、顔を上げて見ようと思えるような、そんな光を灯したいな。

 僕が明かりを落としたら、隣の明かりに助けてもらおう。その間僕は休んで、代わりに光っていてもらおう。僕達は一緒に夜を照らす、思いを預け合う仲間だから。

 寂しい顔で人が来たら、笑顔にしてお家に帰してあげたい。安心できる、その人の居場所に。


 寿命が来たら、僕は誰かに光を繋いで、新たに小さな光になるんだ。

 懐中電灯かな。お家の電球かな。街灯かな。分からないけど、そこでも僕はまた光るお仕事をして、誰かの心を安心させたい。

 長ーく見たら瞬くような間でも、役に立てたら嬉しいよ。沢山の仲間と一緒に、今日も夜を照らすから。「あぁ、よかった」って、人が前を向いて歩けるように。「夜もいいね」って、月や星にも気付けるように。

 だから今日君が、安心してお家に帰れますように。







読んでくださりありがとうございます(*◡ ◡)

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