ブログ更新
帝人って名前珍しいですよね?
「初めまして!
これからブログを書いていきたいと思います。
僕の日常、愚痴や色々なことを書いていきますが、荒らしだけはやめて下さいね」
とりあえずはこんな物でいいだろう。
車に乗ってから三時間が過ぎた。
そろそろ着かないかな……。
そう思った矢先、父親がこう言った。
「帝人着いたぞ」
僕達が引っ越す場所に着いたようだ。
「緑が多くていい所だな、奏」
「うんっ!」
元気良く返事をしたのは、僕の妹、黒崎 奏
僕の父親の名前は、黒崎 三津琉
そして僕の名前が、黒崎 帝人
帝人と書いて、「みかど」と読む。
よく珍しい名前だと呼ばれる。
僕達、黒崎家が住む新しい家は少しボロくさいアパートの一室だ。
アパートの部屋は合計六室しかなく、少し狭い。
家賃が安いため、このアパートを借りたが、三人がこの部屋に入るには少し狭すぎる気がしたが、贅沢は言えないため、我慢しよう。
ただ、家具付きなのはありがたい。
僕の家は父親と母親の両働きで家計をどうにか補っていたので、母親がいなくなった今、父親だけでこの家計を補っていくのは、正直辛いだろう。
このアパートを借りるにも、元の家の家具をほとんど売って借りた。
「とりあえずまた、ブログの更新でもするか」
僕は携帯からウェブを開き、ブログを更新することにした。
「おっ!コメントが来てる」
コメントが二件来ていた。
こういう、コメントとかが来ていると嬉しいんだよな。
「From Ryo
件名 はじめまして。
初めまして、ホルスさん!
私も最近ブログを始めました!
お互いに頑張って行きましょう!」
ホルスとは、僕のハンドルネームでよく使っている。
とりあえず僕はコメント返しをすることにした。
Ryoさんのブログは主に日常を書いている。
僕と一緒だな。
さて、二件目は……と。
「From 目黒@名無し
件名 どもーw
僕も最近始めました、これからもよろしくですww」
目黒@名無しさんのブログは……
「Killノートパソコン」と、言われている都市伝説について書かれていた。
「……ちょっと危ないかな」
目黒@名無しさんにはコメントを止めておこう。
ブログを初めてすぐに変なことに関わったら最悪だしな。
さて…と、Ryoさんのブログにコメントしたら寝ることにしよう。
明日からは新しい高校だからな。
にしても、転校とは嫌なものだ。
今まで友人だった奴らがいない…、顔も全く知らない奴らの学校に行くのだから。
「寝るか……」
Ryoさんへのコメントも終わったし、僕は電気を消し、寝ることにした。