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第一話 転生魔法少女伝説 

 「んっ・・・」


 アランは目を覚ました。


 「森・・・」


 そして場所を認識した。ここは森の中、しかし自身が死んだ筈の熱帯ジャングルではない。木々が生い茂る風が心地いい森の中だ。


 アランはゆっくりと立ち上がって。


 (成る程、この木は随分とが幹が太い。中々に圧巻な景色じゃないか)


 アランはその大きく映る木々に少し見惚れていた。


 (いや、こんな事に感動してる場合じゃないな。あいつらは何処だ?)


 アランは、立ち上がる。


 しばらく歩くと、森の中を歩いている少女を見つけた。少女はアランを見つけると、おもむろに話しかけてきた。


 「あの、ん?ごほっ!!!ぁあー!あれ?まぁいい。すまないがここに屈強な男が来てないか?角刈りのような頭の筋肉モリモリマッチョマンだ」


 (それは俺だが?)


 アランはその少女が探してる男は自分しかいないと思う。


 「なぁ、ん?ごほっ!!!ぁあー?」


 アランがその少女に話しかけようとしたら、変な声が出てこの少女と同じように咳払いした。


 「まぁいい、俺も人を探してる。4人ほどだが、マイクと言う名に聞き覚えは?」


 「ん?俺がマイクだが?マイク マイカーだ・・・ん?まて・・・おい、まさか・・・嘘だろ?一応聞くが、お前、名前は?」


 「・・・アラン ビックス・・・」


 どだだだっっ!!!


 2人は顔を見合わせると、急いで近くの川へと走った。そして同時に川へ顔を覗き込む。


 


 『・・・オアアアアアッッッ!!!?』




 同時に叫んだ。


 何が起こったのか、これを読んでる者たちならば分かるだろう、あらすじにも書いてある。そう、アランとマイクは十代半ばの少女へと姿を変えていた。


 アランは少しかきあげた髪を、大きなリボンで結んだポニーテールのピンク髪の少女の姿に。マイクは艶やかな青いストレートロングヘアーの少女に変わっていた。


 そして着ていた筈の迷彩服も変わっており、例を上げれば、アランはふわっとした七分丈のシャツにミニスカートと言った、ごく普通の少女がする格好になっていたのだ。


 「なんて事だ。どうりで木がやたら大きく見える訳だ、身体が縮んでるんだからな・・・転生とは大したもんだ」


 「ふふふ、まさかこれとは・・・いやー女神にしてやられたなアラン。とりあえずどうする?ざっと見ていたが他の奴らはここの周囲にはいなかった。しかもこの身体だ、あいつらもそうだとしたらこれ、探すのが大変だぜ?」


 「そうだなぁ、まずは探そう。この世界の邪悪とやらはそれからだ。そもそも、ここが何処かも分かってないしな・・・敵が近くに潜んでいる可能性もある。ふっ・・・懐かしいな。武器なし、食糧なし、救援もなしか」


 「あぁ、あん時はきつかったな。なんとか敵の武器を奪って、基地を奪えたから良かったものの、あと少し時間がかかってたらヤバかったな・・・けど、今のところここの周囲に気配は・・・ん?」


 アランとマイクは瞬間的に気がついた。一瞬何かが動いた。動物ではない、こののどかな自然の中で意思的にアランたちへと向かう影の気配だ。


 現在武器はない、2人は互いに背を預けて近接戦闘の構えを取る。だが・・・


 「ひーっ!!やっと見つけたテトー!!」

 「もーっ!!なんで女神様の話しを最後まで聞かないフラー!?」


 木の影から現れたのは謎の小さな生命体だった。ふわふわと浮かぶ毛むくじゃらななんとも形容しがたい生き物は、人語を話した。


 「お前は?」

 

 アランは構えたまま尋ねる。


 「僕はポテト!!」

 「私はフライ!!女神様の命により、あなたたちのサポートに来たのフラ!!」


 なんだかやみつきになりそうな名前の2匹は、女神の使者だ。


 「全く!!君たちが女神様の話しを最後まで聞かないから!お陰で他の3人ら離れ離れになっちゃったテト!!最後まで話しを聞くテト!!」


 「・・・・・」


 アランは黙って妖精たちを眺めた。


 「なんとか言うテトーっ!!」


 「いや、なんだ?その語尾・・・変な奴だな・・・」


 アランは困った顔で聞き返した。


 「え・・・これは妖精界隈のお決まりだテト!!妖精はこう言うものなんテトっ!!」


 ポテトは地団駄踏んで抗議した。


 「ほー、まぁどうでも良い事なんだな、ならば質問だ。なんでこの姿なんだ?転生と言うからにはかつての肉体を捨てなければならないのは分かるが・・・こんな10代半ばの姿のしかも女じゃ感覚が取りにくい」


 マイクが真面目な質問をした。


 「だからそれを女神様が教えようとしてたのに、あなたたちと来たら、度胸試しを始めちゃったんだからフラ・・・


 いい?よく聞くフラ?まずこの世界、ナーロッパ大陸はこのように自然の美しい世界フラ。けど、ある日突然この世界に支配を目論む邪悪な組織『バル・ヴェルデ帝国』が現れたフラ・・・」


 フライは少し顔を落とした。その様子を見たポテトが話しを続ける。


 「バル・ヴェルデ帝国の連中は、邪悪な魔法の力でドロイドローンって言う怪物を生み出して、あちこちに侵攻を進めているテト・・・けど、その邪悪な勢力に対抗出来る一つの希望がこの世界にはあったテト・・・魔法少女プリティースター。女神様の力と強い心を持った女の子が変身出来る伝説の戦士テト。


 変身者は俗にプリティストって呼ばれてるテト。そしてプリティストだけが唯一、ドロイドローンに、そしてバル・ヴェルデ帝国に対抗出来る力を持ってるんだテト。


 けど、バル・ヴェルデ帝国はここ最近になって更に力を付けてしまったテト・・・それで、みんな倒されちゃったんテト。お願いテト!!バル・ヴェルデ帝国を倒して欲しいテト!!」


 「・・・・・」

 「・・・・・」


 アランとマイクは見つめ合った。そして2人の口からは、


 『言っている意味が分からん』


 「えーっ!?」


 2人は口を揃えて首を傾げた。


 「話が付いていけないんだが・・・この手の話はボブを経由しなければ理解出来んぞ?」


 「そもそも、それ以上にその変な語尾が非常に気になって話が入って来ないんだ」


 「テトーっ!?」

 「フラーっ!?」


 「そう、それ」


 アランとマイクはサブカルに弱い、魔法とか変身とか言われても何も理解出来ないのだ。


 「まぁ、理解出来るのはともかくそのバル・ヴェルデを倒せば良いんだな?それならば了解だ」


 「しかしこの姿だ。しばらくは筋肉を付けなくては・・・なぁ、この近くにトレーニングできる場所はあるか?」


 「あぁ、その通りだマイク。ふっ・・・マイク、どっちが先に200キロ上げられるようになるか賭けるか?」


 「いいぜ、負けたら背中でダーツの刑な?」


 「て、テト〜・・・」


 


 「ふっ、貴様ら・・・トレーニングをしたいと言ったか?」




 その時だった、突如男らしい声が聞こえてきた。


 「成る程、貴様らが新たなプリティストとなる者、良い目をしている・・・」


 「あ・・・あいつは!!帝国幹部の!!」

 「て、テルミナートルフラッ!!!」


 テルミナートルと呼ばれた男はゆっくりと前に出た。一昔前の軍服を着た男だった。


 「紹介の程感謝するぞ妖精諸君・・・改めて、先ほど紹介預かった。私の名はバル・ヴェルデ帝国幹部!!テルミナートルッッ!!さぁ次は貴様らの名を聞かせろ!!」


 「アラン ビックス」

 「マイク マイカー」


 「ん?今までとはまた違う名前だな・・・だが、そんな事はどうでも良い事。貴様らを倒すのには変わりないのだからな・・・


 さぁ・・・我が帝国の力により、更に強化されたドロイドローン!!此奴らを叩きのめすのだぁぁっ!!!」


 テルミナートルは一本の試験管を取り出した。そして、その液体を一本の木に垂らした。


 その直後、その木はもぞもぞと動き出した。


 『どろぉぉぉん・・・・』


 不気味な声を出しながら、木のような怪物に変貌した。


 「こ、これはっ!!」


 「これがドロイドローンだテト!!あの液体をかけると邪悪な力に乗っ取られた物があいつらの手先になってしまうテト!!くぅ!どうしよっ!!まだ変身の事とか話せてないのにっ!!」


 「これを倒すのか?」


 「そうだフラ!!でも変身の仕方もまだ・・・」

 「・・・この程度ならば行けるが?」


 『どろ!?』


 アランはおもむろに木の怪物に走った。




 「ぇぇぇりぃぃぃやぁぁぁぁっっっ!!!!!」

 



 とても10代の少女とは言い難い掛け声で、木の怪物をアランは殴り付けた。


 「ぅおおおおおおっっっ!!!」


 そして、渾身の拳が怪物を吹っ飛ばした。


 「なっ!!?」


 先程まで余裕の笑みを浮かべていたテルミナートルは、一瞬で表情を変えた。


 「・・・ふっ、マイク!!!この姿でもどうと言う事はないぜ!!パワーは変わってねぇっ!!どう言う理屈かは知らないが、変わってないんだっ!!!」


 「そう言う事・・・先に言えよな全く。アラン、また賭けるか?どっちが先にこいつをぶっ倒せるか・・・使うのは素手だけだ。いいな?」


 「マイク・・・その賭け乗ったぁっ!!」


 アランとマイクは軽く拳を合わせて、一気に怪物へと迫った。


 「うおらぁぁぁぁぁっ!!!!」

 「どぉらぁぁぁぁぁっ!!!!」


 枝は折れ、幹は凹み、成す全てなく殴り続けられる怪物は少女の素手でバキバキに壊されていく。


 「なっ・・・なんなのだっ!?変身もしていないと言うのにッッ!!!我がバル・ヴェルデ帝国の技術の結晶が!!こうも容易く!!くっ!!!こうなれば!!ドロ=ドロイド!!」


 テルミナートルの足元から、泥で出来たような大量の怪物が現れた。しかし、ドロイドローンと呼ばれる大型の敵ではなく、小型の人型の怪物だ。見ればわかる、対して強い敵ではない。


 「はっはっは!!雑魚が増えたなマイク!!」


 「これも賭けるか!?どっちが多く倒せるかっ!!」


 テルミナートルの苦肉の策だったが、アランとマイクは笑い飛ばすだけだ。


 「な、なァァァにィィィッ!?我が帝国の結晶がぁっ!!次々とぉっ!!?」


 テルミナートルは先程までの気取ったキャラを捨て、凄まじい顔をしながら驚き続けていた。


 「・・・しかぁぁぁぁぁしっ!!!ドロイドローンの天敵はプリティストのみっ!!変身をしない!!いや、出来ないのだろっ!?ならば!!問題はなぃぃぃっ!!!」


 「マイク、さっきから変身ってなんの話だ?」

 「分からない、話を聞く限りじゃ俺たちは更なる進化が出来ると言いたいようだが」


 アランとマイクは普段会話するようなテンションで攻撃を続ける。


 「そ、そうテトっ!!!本当ならドロイドローンには変身して戦わないとダメなんだテト!!こんなめちゃくちゃ見た事ないテト!!それに!!ドロイドローンは邪悪な魔法で無理矢理動かされてるだけなんテト!!元に戻さないと!!それを元に戻す事が出来るのがプリティースターだけなんテト!!」


 「元に戻す?」


 「そうフラ!!あの木もこの世界の大切な仲間フラ!!だから助けて欲しいフラ!!」


 「しかし、何をどうすれば良いんだ?アラン!!」

 「あぁっ!!」


 『どぉぉらぁぁぁぁっっっ!!!』


 2人は息を合わせて怪物の胴体を掴んで、互いにジャーマンスープレックスの要領で怪物を後ろへと投げ飛ばした。


 「あぶねぇぇっっ!?」


 そして怪物はドロ=ドロイドを巻き込んでテルミナートルの方まで飛んで行った。




 「よし、今のうちに教えろ。変身のやり方を」


 「ひ、ひぇ〜・・・めちゃくちゃテト・・・」


 ポテトへ呆けてしまっていた。


 「おい、あいつらが起き上がる前に教えるんだ。さもなければそのままあいつを潰す」


 「わ、わかったフラ!!その髪飾りフラ!!アランはそのサメの刺繍のリボン!!マイクはその蛇の形のヘアピンに掛け声と一緒に願いを込めるフラ!!」


 「あ?掛け声?なんだそれ?」


 アランは聞き返した。


 「みんなそれぞれだったテト!!前任者のプリティスト・マジカルチャージ!!だったテト!!」


 「つまり適当なんだな?」


 マイクは納得した。


 その直後、怪物は立ち上がり、テルミナートルも出てきた。


 「全く・・・とんでもない奴が来たものだなっ!!しかぁぁぁし!!変身されなければどうと言う事はなぁぁィィィッ!!!!」





 「行くぞマイク」

 「行くぞアラン」





 アランはサメのリボンを解く。そしてマイクは蛇のヘアピンを指で弾いた。






 『プリティスト!!!アイル!!ビー!!バック!!!』





 それは側から見れば一瞬の出来事だった。


 しかし、2人はその一瞬の変身を確実に体験した。俗に言う変身バンクである。変身の掛け声と共に2人の身体は光に包まれる。

 

 アランのリボンの紐は一気に伸び、アランの身体はリボンに優しく包まれた。


 それと同時にマイクの蛇のヘアピンから大きな蛇が飛び出し、マイクの身体に巻き付いて行く。


 そして2人の腕から変身が始まった。巻きついたリボンと蛇はキラキラと輝き、アランからはピンクのロンググローブが姿を表す。一方マイクは青白いロンググローブへと変わった。


 そして次は足だ、これまたピンクと青色の膝上まであるロングヒールブーツへと変わる。


 今度は胴体、大きなリボンの付いたキラキラの衣装が現れる。そして下は膝上丈のプリーツスカートに変わった。


 最後に2人は一気にヘアスタイルを変身させる。アランは凄くボリュームのあるピンクと金色のメッシュの入ったポニーテールに、マイクはスラッとしつつもくるりと巻いた青色のサイドテールの姿へと変身する。


 これにて変身終了、この間コンマ数秒もかかっていない。





 「へ、変身出来たテト!!」


 「これが・・・変身?」


 流石のアランとマイクもこのキラキラと輝くような衣装の変身には動揺した。


 「くっ!!!!変身を許したかっ!!しかしぃぃぃっ!!今までの奴らは全てッ!!我が帝国に敗れたのだッ!!今回も例に漏れはしないィィィッ!!行け、ドロイドローン!!!」


 身体を起こした怪物は、一気に2人へと攻め込んだ。しかし・・・


 「あ、あれ?いないフラ?」


 「ふっ、呆気なくやられたか、間抜けめ・・・」


 そこに2人の姿は無かった。これはもうお約束である、2人は既に回避していたのだ。


 そして今、2人のいる場所はその場所から真上に300メートル以上の高度に飛んでいた。


 「成る程、これは流石の能力と言わざる得ないな」


 そしてそこから落下に入る。下には2人を見失った怪物とテルミナートル。

 

 2人は一瞬で自身の身体能力を理解した。変身の意味を理解出来たのだ。




 『ズドォォォォンッッ!!!』 




 2人は怪物たちの前に立ち塞がるように着地した。その勢いで周囲に暴風が吹き荒れる。


 「ぐっ!!上に飛んでいたかっ!!」


 「や、やったテト!!世界最強のプリティストの誕生テトっ!!!あ、そうだテト!!名前!!2人のその姿の名前を決めるテト!!」


 「名前?」


 アランが聞き返した。


 「そうフラ!!歴代のプリティストはみんな変身した姿に名前を付けていたフラ!!因みに先代の名前はプリティスト・スタイリッシュフラ!!」


 「成る程、肩書き、又はコードネームみたいなものか。アラン決めたか?」


 「あぁ、少しずつルールを理解できて来たぞ?この姿での呼び方はコードネームを付ける事らしいな。そして、コードにはプリティストと言う前書きがいる。ならば俺はコマンダーだ、プリティスト・コマンダー。それが俺の名前だ」


 「ならば俺はパイロットだ。プリティスト・パイロット」


 「コマンダーとパイロット・・・」


 「あぁ、そしてこれで終わらせてやろう」


 アランはそう言うと2人して怪物とテルミナートルを指差して同時に叫んだ。


 『お前を抹殺するっ!!』


 「っ!?」


 次の瞬間、2人の手元が輝き出した。


 「こ、これは浄化の力テト!!コマンダーとパイロット!!まさか感覚だけで浄化する力を覚えたテトかっ!?」


 世界最強の特殊部隊の名前は伊達ではない。例え自身の体が女性になろうと、変身しようと、そこで魔法が使えようと、鍛え抜かれた精神と肉体は即座にその環境に対応する事が出来るのだ。


 「くっ!!ドロイドローン!!打ち破れぇぇぇっ!!」


 「コマンダー!!パイロット!!浄化するフラ!!」


 『うぉぉぉぉぉっっっ!!!』


 力を込めた2人の手にはあるものが握られた。それは黒くて鈍く輝くサブマシンガン。







 『ウージー!!9ミリ銃!!!』






 「え?」

 「え?」

 「え?」

 『どろ?』


 妖精もテルミナートルも、ドロイドローンの怪物も同時に声が漏れた。


 「な、何それ・・・何それぇぇぇっっ!?」


 その驚きはポテトが自身の語尾を忘れる程だ。前任者であればこの際呼び出されるのはある者はエネルギー派や、ある者は浄化をする為のアイテムが出てくるもの。


 しかし、2人の手に現れたのはそんな浄化なんて言葉とは真逆の兵器だった。


 「先代が何を使っていたのかは知らないが、これが俺たちのチームのやり方だ。そして、こいつで一気に終わらせるぞ?パイロット!!」


 「あぁ、コマンダー!!」


 2人は一気に銃口を怪物に向けた。


 「これは!!なんだか知らないがまずい気がするッッ!!!」


 テルミナートルは即座にこの攻撃がやばい事を察して怪物を盾に回避に移った。


 そして、2人は決め台詞を言い放つ。





 『アスタラヴィスタ ベイビー』





 『バラララララララララララララララララララララララララッッ!!!!!!!!!!』


 『どろろろ!!!!!ど、どろ〜・・・・』


 2人の一斉射撃はドロイドローンのこの怪物をただの木へと戻した。ただし、銃弾の跡まみれになってしまっているが。


 「さて、次はお前か?テルミナートルだったか?」


 コマンダーはテルミナートルを睨む。


 「くっ・・・よもやこんな奴が現れるとは・・・今日のところは勘弁してやろう!!しかしっっ!!バル・ヴェルデ閣下は常に貴様らの上を行くのだ!!!我が帝国に!!栄光あれぇぇぇっ!!!」


 テルミナートルは捨て台詞を吐いてこの場から消えた。


 敵対勢力の殲滅は完了、2人は変身を解除した。







 こうして、世界最強の特殊部隊の転生魔法少女伝説が幕を開ける。

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